#1:「仮定と推測」
1-1.パーメットとは「量子跳躍物質」である。
1-2.ヒトの脳には量子的器官があり、そこで行われる量子反応がヒトとしての意識、人格、ひいては魂という物の根源である。
1-3.GUNDとはヒトの意識情報を、パーメットで機械へ直接跳躍させる機能である。
考察-1:パーメットとGUND技術、2017年にオンエアされたアニメ『ID-0』に出てきた特殊物質「オリハルト」を思い起こすのですよね。『ID-0』ではオリハルトを使い、ヒトの意識をIマシンという18メートル大の巨大ロボに転送しておりました。
当時、私はこのオリハルトを量子跳躍を促す物質であり、量子的回路であるヒトの意識を直接機械へと移動させるものだと解釈しておりました。また『ID-0』には空間変動現象ミゲルストームなる設定があるのも興味深いところです。
さてこの『ID-0』。監督が谷口悟朗氏なのですよね。『水星の魔女』の大河内一楼氏とは『コードギアス』で組んだ事があるのは皆様よくご存じかと思われます。
そのように考えると、この『ヒトの意識の根源は脳内の量子回路と量子的反応』と『量子跳躍物質とそれを使った意識の転移』というアイディアは、そもそも『コードギアス』、特に「Cの世界」を説明する為に考えられた物ではないかと推測もできます。
それは『ID-0』のオリハルトと『水星の魔女』のパーメットに分離したと。これはあくまで私の推測に過ぎませんが。
しかし作品としては『ID-0』の方が5年も先行しております。仮に元ネタが同じものでも、同じ解釈で作品にするとは思えません。
さて、どうなるか?
#2:「クワイエットゼロ」は二つある
2-1.デリング、ノートレットのレンブラン夫妻が立案したクワイエットゼロ。
「すべての兵器とすべての人間をパーメットリンクでつなげて、戦場のリアルを全人類に体験させる」計画。これで厭戦感が広まればいずれ戦争はすべて終結する」
これをクワイエットゼロPLAN-Aと呼称する。
17話時点でプロスペラがミオリネに話してあるのは、あくまでPLAN-Aまで。
2-2・カルド・ナボ博士が立案したクワイエットゼロ。
「すべての人間の意識をパーメットを利用して、データストームの彼方に転送する。人間は肉体を失い、いわばデータ人間となるが肉体的な制約を受けなくなり、戦争も自動的になくなる」
これをクワイエットゼロPLAN-Bと呼称する。
考察-2:さぁ、ここから本番です(笑)。飛ばしていきます(^^;。
「戦争を無くす」クワイエットゼロと、プロスペラの言う「エリィの為に世界を書き換える」クワイエットゼロは同じ物とは思えません。
パーメットリンクですべての兵器を一括管理する所までは思いついたのですが、これでは戦争は無くなりません。またその管理を誰に任せるかによっては、むしろ戦争は激化しそうです。
ヒトの意識とダイレクトに接続できるなら、すべての人間の意識を戦場の兵器にリンクさせて、その現実を見せれば良い。平和な生活を送っている人々には迷惑なような気もしますが、結局のところ無関心が戦争を激化させるのなら、こういう荒療治も必要でしょう。
またこのシステムの肝は「犯罪やテロ、あるいは未知の存在など人類共通の敵に対しては、兵器の使用が今まで通りに可能となる」点でしょう。
これがレンブラン夫妻の考えていたクワイエットゼロPLAN-Aです。これは兵器産業をほぼ独占しているベネリットグループにしかできない事です。
その一方で「ヒトの意識をデータ化」が可能ならば、それを全人類に適応して一気に人類をデータ的存在へと進化させる事も出来るかも知れません。そうすれば死や飢えの恐怖、生活のための空間の確保からも解放されるかも知れません。
これがカルド・ナボ博士が進めていたクワイエットゼロPLAN-Bで、現在、プロスペラが進めているのがこちらです。つまりエリクトの意識をサルベージするのでは無く、人類ごとエリクトのいる世界(データストームの向こう側)へ行こうという計画です。
#3:ヴァナディースの惨劇はクワイエットゼロPLAN-Bを阻止する為に行われた?
ラジャンさんの言う通りなら、クワイエットゼロのそもそもの提唱者はデリングの妻で有り、ミオリネの母であるノートレットのはずです。
そこで時系列を推測してみましょう。
○デリング、ノートレット夫妻。クワイエットゼロPLAN-Aを構想。実現の為にヴァナディース機関のカルド・ナボ博士に協力を依頼。
○カルド・ナボ博士、パーメットスコアを上昇させるとヒトの意識をデータストームの向こうへ飛ばれる事を確認。
パーメットスコア8で被験者の意識だけを。スコア9で周囲の人間の意識も。そしてスコア10になるとすべてのパーメットが相転移を起こして、全人類の意識をデータ化してデータストームの向こうへ強制転移させてしまう。
ナボ博士はこれをクワイエットゼロPLAN-Bとして推進する。
○クワイエットゼロPLAN-Bについてデリングとナボ博士の意見は真っ向対立する。
デリングは軍人らしく現実主義者で「これは事実上人類の破滅で有り即刻研究中止」を申し入れる。
しかしナボ博士は理想主義者で「これは全人類を一階梯上のレベルに進化させる画期的な成果」と確信しており研究の続行を進言した。
○両者の溝は埋まるどころか、さらに広がっていき、ナボ博士は別のスポンサーを探し始め、デリング以外のベネリットグループも関心を示し始めていた。その中でナボ博士はデリングに対するブラフとして「パーメットスコア10を可能とする被験者が見つかりそうだ」と情報を流す。
○パーメットスコア10の被験者が誕生すれば、すべてのパーメットは相転移して全人類は好むと好まざるとに関わらず、データ化されてしまう。
デリングはこれを阻止する為、ドミニコス隊を出動。強硬手段に訴える。これがヴァナディースの惨劇である。
考察-3:はい、スコア10ですよ。スコア10。そもそもスコア8という中途半端(?)な数値なのが引っかかるのですよね。やはりここはスコア10はあるだろう。場合に寄ってはスコア12くらいまで行きそうですね。
じゃあスコア10ってなによと考えた場合「パーメットが相転移してすべての人類の意識を強制的にデータ化してしまう」辺りが面白かろうと(笑)。
これはデリングならざるとも必死に止めるでしょうが、考えようによっては人類の進化と言える。軍人出身と科学者では意見が分かれるのは必至でしょう。
またPROLOGUEでのGUNDによるパーメットの悪影響を見た時、これは伝染するのかもと思ったんですよね。描写としても顔にパーメットの光が出るところなど、痘痕を連想させます。伝染する、対処方法がないとなれば、心を鬼にして感染者を処分というゾンビ映画さながらの対応もあり得るわけです。
しかし今のところ感染するような描写は無い。では……と考えて、スコア10に達する被験者が出た場合、すべてのパーメットが相転移してパーメットに触れる人間をすべてデータ化してしまうなんて事を思いついたのです。
1-1.パーメットとは「量子跳躍物質」である。
1-2.ヒトの脳には量子的器官があり、そこで行われる量子反応がヒトとしての意識、人格、ひいては魂という物の根源である。
1-3.GUNDとはヒトの意識情報を、パーメットで機械へ直接跳躍させる機能である。
考察-1:パーメットとGUND技術、2017年にオンエアされたアニメ『ID-0』に出てきた特殊物質「オリハルト」を思い起こすのですよね。『ID-0』ではオリハルトを使い、ヒトの意識をIマシンという18メートル大の巨大ロボに転送しておりました。
当時、私はこのオリハルトを量子跳躍を促す物質であり、量子的回路であるヒトの意識を直接機械へと移動させるものだと解釈しておりました。また『ID-0』には空間変動現象ミゲルストームなる設定があるのも興味深いところです。
さてこの『ID-0』。監督が谷口悟朗氏なのですよね。『水星の魔女』の大河内一楼氏とは『コードギアス』で組んだ事があるのは皆様よくご存じかと思われます。
そのように考えると、この『ヒトの意識の根源は脳内の量子回路と量子的反応』と『量子跳躍物質とそれを使った意識の転移』というアイディアは、そもそも『コードギアス』、特に「Cの世界」を説明する為に考えられた物ではないかと推測もできます。
それは『ID-0』のオリハルトと『水星の魔女』のパーメットに分離したと。これはあくまで私の推測に過ぎませんが。
しかし作品としては『ID-0』の方が5年も先行しております。仮に元ネタが同じものでも、同じ解釈で作品にするとは思えません。
さて、どうなるか?
#2:「クワイエットゼロ」は二つある
2-1.デリング、ノートレットのレンブラン夫妻が立案したクワイエットゼロ。
「すべての兵器とすべての人間をパーメットリンクでつなげて、戦場のリアルを全人類に体験させる」計画。これで厭戦感が広まればいずれ戦争はすべて終結する」
これをクワイエットゼロPLAN-Aと呼称する。
17話時点でプロスペラがミオリネに話してあるのは、あくまでPLAN-Aまで。
2-2・カルド・ナボ博士が立案したクワイエットゼロ。
「すべての人間の意識をパーメットを利用して、データストームの彼方に転送する。人間は肉体を失い、いわばデータ人間となるが肉体的な制約を受けなくなり、戦争も自動的になくなる」
これをクワイエットゼロPLAN-Bと呼称する。
考察-2:さぁ、ここから本番です(笑)。飛ばしていきます(^^;。
「戦争を無くす」クワイエットゼロと、プロスペラの言う「エリィの為に世界を書き換える」クワイエットゼロは同じ物とは思えません。
パーメットリンクですべての兵器を一括管理する所までは思いついたのですが、これでは戦争は無くなりません。またその管理を誰に任せるかによっては、むしろ戦争は激化しそうです。
ヒトの意識とダイレクトに接続できるなら、すべての人間の意識を戦場の兵器にリンクさせて、その現実を見せれば良い。平和な生活を送っている人々には迷惑なような気もしますが、結局のところ無関心が戦争を激化させるのなら、こういう荒療治も必要でしょう。
またこのシステムの肝は「犯罪やテロ、あるいは未知の存在など人類共通の敵に対しては、兵器の使用が今まで通りに可能となる」点でしょう。
これがレンブラン夫妻の考えていたクワイエットゼロPLAN-Aです。これは兵器産業をほぼ独占しているベネリットグループにしかできない事です。
その一方で「ヒトの意識をデータ化」が可能ならば、それを全人類に適応して一気に人類をデータ的存在へと進化させる事も出来るかも知れません。そうすれば死や飢えの恐怖、生活のための空間の確保からも解放されるかも知れません。
これがカルド・ナボ博士が進めていたクワイエットゼロPLAN-Bで、現在、プロスペラが進めているのがこちらです。つまりエリクトの意識をサルベージするのでは無く、人類ごとエリクトのいる世界(データストームの向こう側)へ行こうという計画です。
#3:ヴァナディースの惨劇はクワイエットゼロPLAN-Bを阻止する為に行われた?
ラジャンさんの言う通りなら、クワイエットゼロのそもそもの提唱者はデリングの妻で有り、ミオリネの母であるノートレットのはずです。
そこで時系列を推測してみましょう。
○デリング、ノートレット夫妻。クワイエットゼロPLAN-Aを構想。実現の為にヴァナディース機関のカルド・ナボ博士に協力を依頼。
○カルド・ナボ博士、パーメットスコアを上昇させるとヒトの意識をデータストームの向こうへ飛ばれる事を確認。
パーメットスコア8で被験者の意識だけを。スコア9で周囲の人間の意識も。そしてスコア10になるとすべてのパーメットが相転移を起こして、全人類の意識をデータ化してデータストームの向こうへ強制転移させてしまう。
ナボ博士はこれをクワイエットゼロPLAN-Bとして推進する。
○クワイエットゼロPLAN-Bについてデリングとナボ博士の意見は真っ向対立する。
デリングは軍人らしく現実主義者で「これは事実上人類の破滅で有り即刻研究中止」を申し入れる。
しかしナボ博士は理想主義者で「これは全人類を一階梯上のレベルに進化させる画期的な成果」と確信しており研究の続行を進言した。
○両者の溝は埋まるどころか、さらに広がっていき、ナボ博士は別のスポンサーを探し始め、デリング以外のベネリットグループも関心を示し始めていた。その中でナボ博士はデリングに対するブラフとして「パーメットスコア10を可能とする被験者が見つかりそうだ」と情報を流す。
○パーメットスコア10の被験者が誕生すれば、すべてのパーメットは相転移して全人類は好むと好まざるとに関わらず、データ化されてしまう。
デリングはこれを阻止する為、ドミニコス隊を出動。強硬手段に訴える。これがヴァナディースの惨劇である。
考察-3:はい、スコア10ですよ。スコア10。そもそもスコア8という中途半端(?)な数値なのが引っかかるのですよね。やはりここはスコア10はあるだろう。場合に寄ってはスコア12くらいまで行きそうですね。
じゃあスコア10ってなによと考えた場合「パーメットが相転移してすべての人類の意識を強制的にデータ化してしまう」辺りが面白かろうと(笑)。
これはデリングならざるとも必死に止めるでしょうが、考えようによっては人類の進化と言える。軍人出身と科学者では意見が分かれるのは必至でしょう。
またPROLOGUEでのGUNDによるパーメットの悪影響を見た時、これは伝染するのかもと思ったんですよね。描写としても顔にパーメットの光が出るところなど、痘痕を連想させます。伝染する、対処方法がないとなれば、心を鬼にして感染者を処分というゾンビ映画さながらの対応もあり得るわけです。
しかし今のところ感染するような描写は無い。では……と考えて、スコア10に達する被験者が出た場合、すべてのパーメットが相転移してパーメットに触れる人間をすべてデータ化してしまうなんて事を思いついたのです。