庄司卓完全攻略ブログ

作家庄司卓のブログです。
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2月18日(月)のつぶやき

2019年02月19日 03時41分23秒 | Weblog

『荒野のコトブキ飛行隊』五、六話

2019年02月19日 02時07分39秒 | Anime・特撮
考察!
いえ、五、六話を見ていたら、思わず考察魂(^^;に火が点きまして(笑)。

そんなわけでようやく舞台背景が見えてきましたね。
あの世界は現地名「イジス(?)」。ただこれが惑星を意味してるのか、あの一帯を意味してるのかは分かりません。
そのイジスに「穴」を抜けてやってきたのが「ユーハング」という人々。どうやらこれが第二次大戦中の日本人のようです。
「ユーハング」という名前は「JAPAN」と「ZIPANG」を足して、ドイツ語訛り(Jがヤ行に転訛する)になった物かも知れません。
ユーハングの人たちは、イジスに工場を建て飛行機を作り、訓練もしていたようです。大戦中の日本がここを軍需工場にしようと画策していたのかも知れませんね。しかしユーハングはある日、突然、穴から帰ってしまい、穴も消えてしまった。ユーハング=日本人がなぜイジスを放棄したのかは分かりませんな。戦争に負けそうになったからなのか、それともこれ以上、イジスの人々を巻き込んではいけないと思ったか。あるいは「穴」が制御できない自然現象で、自然に閉じてしまったのかも知れません。
登場人物に日本人の姓を持つ人が多い謎はこれでひとまず解明。ユーハングと結婚した人の子孫だった訳か。
また六話でエンマが金の計算をするとき、計算尺を使ってました。金の計算程度ならそろばんで充分のはずですが、それをしないという事は、ユーハング=日本人はイジスの人々にそろばんを教えてなかった。つまり飛行機の製造を手伝わせたが、設計など細かい部分には手を付けさせなかった事が想像できます。通貨単位がポンドなのに、補助単位が銭なのもその辺に関係しているかな。つまりユーハング=日本人は、当時の通貨単位を持ち込んだが、余り高額な金は使わなかったので、現地人との商売では銭単位で済んでいたとか。

しかし登場人物はすべて日本人とその末裔とわけではなさそうです。パッと見た目ではモンゴロイドとコーカソイドが主でネグロイドらしき人は見かけません。
また基本通貨単位がポンドで生活様式はアメリカ開拓時代の西部。というなると、以下のような推測が成り立ちます。

「穴」は自然発生的に地球の各地で起きていたが、特に北半球のヨーロッパ、北東アジアに多く発生していた。
初めて組織だって利用したのは第二次大戦中(もしくはその前夜からの)日本であるが、その前にもっとも多く「穴」が発生していたのは、開拓時代のアメリカ中西部だった。しかしそれも長くは続かず、黒人奴隷を使ったプランテーション農業体制が確立する頃には起きなくなっていた。

また「穴」はユーハング=日本人が独立して作った人工物で、ユーハングが来る前からイジスにいる人々は、所謂バーミューダトライアングル的な「神隠し」でこちらの世界へ来たのかも知れませんが、それにしては人種構成がかなり偏ってるのは謎だなあ。
ちなみに主要登場人物の中では、レオナだけ肌の色が少し濃くなってますが、彼女はネイティブアメリカンの血を引いてると解釈しました。

さて今度は「イジス」。
海が無いそうですが、どうやら舞台となってるあの地域は「元は海底だった」ようですね。地形からするとかなり山がちでかつ峻険。これを考えると地質学的にはかなりの短期間が海が干上がり、かつ干上がってから(これまた地質学的には)さほど時間は経ってないようです。数万年もするとあれだけの地形、かなり風化するでしょうからねえ。
問題は「イジス」が他の世界か、未来の地球か。六話でサブジイがガソリンを買ってますし、あの世界の主要燃料は化石燃料のようです。資源が枯渇してないという事は、未来の地球ではないのか。あるいは海が干上がった為、海底にあった資源が利用しやすくなったためか。
また五話でケイトがアノマロカリスを「この惑星の古代に棲息していた」というような事を言いますが、他の惑星でもアノマロカリス的な生物がいたのかどうか。さらに言うならアノマロカリスは1979年に初めて論文で存在が指摘され、1989年に発売された(邦訳は1993年)書籍『ワンダフルライフ』で一躍世に知られることになります。
つまりあの世界には最低でも1979年以降の知識も伝わっている事になりますね。またアノマロカリスの知識を伝えた人は、この惑星を地球だと考えていたようです。

そして六話で「初めての人(被撃墜という意味で(^^;)」に袖にされた挙句、またもや「ヤリ逃げ(被撃墜という意味で(^^;)」されたキリエちゃん。
当面、あのパイロットの正体が鍵になりそうですね。キリエを落としたにも関わらず、殺すつもりは無かった様子。それなら後に着いた時、撃ち落としてますし。エンジンを撃ち抜いて、あの山へ落としたのも、あそこにエンジンが無事な機体が墜落してると分かっていたように思えます。
つまりキリエに戦わせたくないのかな?
最初は『ガッチャマン』のレッドインパルスよろしくキリエの父かな思っていたのですが、回想でまったく出てこないし、その線はないか。サブジイの可能性が高いですが、キリエが石にサブジイと話しかけるシーンを見ると、すでに故人なのか。いずれにせよ回想であの歳ですから現役のパイロットというのは難しそうですねえ。
するとサブジイに協力を求めていた男か、その関係者か。

六話にしてようやく話が動いた感じですが、1クールだともう半分。残り半分でどうまとめるのか。
……ひょっとして分割2クール?