庄司卓完全攻略ブログ

作家庄司卓のブログです。
スケジュールは毎月一日に掲載。アクセスカウンターは2010年1月1日より集計。

『ギルティクラウン』第17話

2012年02月21日 21時17分39秒 | Anime・特撮
ようやく何がやりたいか見えてきた感じかな。
ようするに託卵ですね。ヴォイドゲノムを集に預けて成長させ、ヴォイドを持つ人間を集める。そして周囲の恨みを買ったところで、涯が現れて集を倒して人心を集めると。
しかしこうなるとやはり前半、葬儀社編で回り道したのが悔やまれますなあ。
多分スタッフは集と涯の友情をじっくり描く事により、最後に裏切られた時の衝撃を増すようにしたかったと思うのですが、いまいちうまく行かなかったと思います。
『シンフォギア』の一話での奏死亡とまではいかないまでも、三話くらいまでには涯死亡(?)で、そのまま学園編に突入。涯のひととなりはいのり、綾瀬、つぐみの口から語らせる展開の方が良かったんじゃないかなと。まぁそれはそれでまんま『シンフォギア』の構成ですが(^^;。

この流れに持ち込む為に、色々と展開も無理してますねえ。
壁から脱出した後どうするつもりだったのか。あの壁が物理的に開くものなら、颯太のヴォイドで何とかなったんじゃないかとか。
集の命令で生徒たちはアンチボディズのインセクトに突撃しますが、訓練されたプロの兵士でもないのに士気高すぎだろうと。あくまで生徒たちは自分が生きて壁の外に出たいはずですからねえ。
またヴォイドが破壊されると死ぬというのは集や谷尋は隠していたかったようですが、通常兵器でも破壊できるようだし、生徒にヴォイド持たせて突撃させると、いずれ分かってしまうんじゃないかと(;´Д`)。
つうかそもそもつぐみのヴォイドで陽動をかけて、集がいのりのヴォイドで無双すれば良かったんじゃないかと。
そして前回ラストから今回ラストまでアルゴさんはどこで何をしていたのかと(^^;。

唐突に出てきてそれっきりのヴォイドスカウター(嘘)についても、この展開なら集が独断でヴォイドランクを決めていた方が良かったんじゃないかなあ。それなら集に恨みが集中する理由にもなりますからね。

壁の中の生徒たちは極限状況でテンパって正常な判断ができないとしても、数話前には供奉院老は「取り残された生徒たちを助けたい」と人格者ぶりを見せ、葬儀社の大雲、アルゴも協力を約束したものの、実際に行われたのは生徒救出作戦ではなく孫娘のアリサ救出。それも日本救援と引き替えの政略結婚の為ですからねえ。

こうして考えるとやはりシナリオはなにやらちぐはぐな感じがします。
まあ集を追い詰めていくストーリーというのが先にあり、その為には設定やキャラ描写がぶれるのもやむなしという所なのでしょうが。

まだ涯のヴォイド託卵作戦がどこまで仕込みだったのか分かりませんが、こうなると涯が語った思い出も真実かどうか怪しくなってきましたな。
綾瀬、つぐみの行動もすべて仕込みだったりして。
いっそ学園孤立事件そのものが葬儀社とアンチボディズが仕組んだ、集を王にする罠であり、知らぬは集ばかり。その中でいのりと谷尋だけが集の味方に……。
って、最近こういう展開の作品があったような……。
ああ(゜O゜)!
『BLOOD-C』か(^^;。
次回辺り
涯「こんな茶番はもうやめだ」
とか言い始めたりして(^^;。