しあわせの隠れ場所 (2009)

2010-03-06 08:57:47 | Weblog
しあわせの隠れ場所 (2009)
The Blind Side

U.S. Release Date: 2009

■監督:ジョン・リー・ハンコック
■原作:マイケル・ルイス『ブラインド・サイド アメフトがもたらした奇蹟』(ランダムハウス講談社刊)
■キャスト:サンドラ・ブロック/クィントン・アーロン/キャシー・ベイツ/ティム・マッグロウ
■音楽:カーター・バーウェル
■字幕:山門珠美
■お勧め度:★★

 「一度はホームレスになるなど過酷な少年時代を過ごしながらも、ある家族との出会いによって自らの才能を開花させ、ドラフト1巡目指名でNFLデビューを飾ったマイケル・オアー選手の感動の実話をサンドラ・ブロック主演で映画化。原作はマイケル・ルイスのベストセラー・ノンフィクション『ブラインド・サイド アメフトがもたらした奇蹟』。共演はカントリー歌手のティム・マッグロウと「僕らのミライへ逆回転」のクィントン・アーロン。監督は「オールド・ルーキー」のジョン・リー・ハンコック。
 夫と娘、息子の4人で幸せに暮らす裕福な白人家庭の夫人リー・アン。彼女はある凍てつくような真冬の夜、ひとり寂しくTシャツと短パンで歩いている巨漢の黒人少年に目を止め、声をかける。そして、マイケルと名乗るその少年を放っておけなくなり、ひとまず自宅へ彼を招き入れることに。マイケルは父親の顔も知らずに育ち、母親とは引き離され、住む場所や学校も転々とする劣悪な境遇に置かれていた。そんな彼に、はじめは憐れみだけを感じていたリー・アン。しかし、マイケルの瞳の中に輝きを見つけた彼女は後見人になると決心、自分の部屋と教育の場を与え、改めて家族の一員としてマイケルを迎え入れるのだった。またリー・アンはある時、大柄でありながら敏捷な肉体と仲間を危険から守る保護本能に秀でた心を持つマイケルにアメリカン・フットボールの才能を見出す。こうしてアメフトに取り組むマイケルはたちまちその能力を発揮し、一躍注目選手として成長していくのだが…。」
(allcinema.net/より。)

サンドラ・ブロックはミスキャスト。実話の台本どおり。わざわざ金髪なのはなぜかと思ったら、実話のリー・アンが金髪だから。サンドラ・ブロックに金髪はまったく似合ってない。サンドラ・ブロックはこういう役をやるような女優じゃないだろう。主演というより、むしろ実話のアメフト選手の引き立て役。久々のアメフト物なので期待したが、「国技」のせいか細かい部分は分からない。タックルとガードの違いとか。それにタックルにしてもガードにしても、QB(クオーターバック)を守るのが仕事ではあるけれど、その適性検査で(仲間の)保護本能が秀でていることになっているが、こういう適性検査というのはどうやってやるのだろうか。実話の「マイケル・オアー」は保護本能は抜群だがIQは極端に低い。しかし彼はバカじゃないし、単に勉強の仕方が分からない、教えてもらったことが無い。だから成績が悪い。適性検査のIQが低かったら単なるバカだろう。適性検査は当てにならないということか。マイケル・オアーの中学・高校時代の先生たちが親身になって彼を指導してくれた事が、かなり詳しく描かれているが、IQは低くてもなんとかなるということか。

解説の「のだが…。」というのは、同じ大学出身の家族、人々が才能を認めた人材の後見人になって同じ大学に入れるのは問題じゃないかというものだが、風習の違いか、ちょっと分からない。偽善にしても優秀な人材を育てて優秀な大学に入れるというのに何の問題があるのだろうか。日本の高校野球の場合だったら、手段は選ばないだろう。むしろ人材発掘には効果的な方法じゃないか。

テレビドラマ作品。わざわざ映画館で観る作品じゃないだろう。見所があるとすれば家庭教師役のキャシー・ベイツぐらいだろう。

ヒアリング度:★
感動度:★
二度以上見たい度:★
劇場で見たい度:
ビデオ/DVDで欲しい度:
ビデオ/DVDで見た方がいい度:★★★★
ムカつく度:
考えさせられる度:★
(「ヒアリング度」は英語のヒアリングの勉強になるかどうかの度合)