阪神間で暮らす-2

テレビを持たず、ラジオを聞きながら新聞を読んでます

I am not Abe.   米 鉄鋼アルミ輸入制限、EUと6カ国除外 日本含め発動

2018-03-23 | 日記




 世界に対し、安倍首相がやっていることが本当の日本の姿じゃないと思い、 『 I am not Abe、 』 と声をあげる、Yuriko Maeharaも追加だな。



   2017年都議選票前日の7月1日、安倍首相の「ホームグラウンド」とも言われているJR秋葉原駅前で、安倍首相は都議選初の街頭演説を行った。同駅前には日の丸の小旗を振る自民党の支援者が集まったが、聴衆の一部からは「安倍辞めろ」「安倍帰れ」などのコールが発生。声は次第に広がり日の丸の小旗を持った人達も「帰れ」「帰れ」とコールした、これに対して首相は「人の演説を邪魔するような行為を自民党は絶対にしない」と怒りを露わにした。いつも国会で率先してヤジを飛ばしているのに! 
   
そして聴衆を指差しながら一際大声で言い放ったのが
   「こんな人たちに負けるわけにはいかない」




  2017年2月17日の衆議院予算委員会において、「私や妻が関係していたということになれば、まさにこれは、もう私は総理大臣も、そりゃもう、間違いなく総理大臣も国会議員も辞めるということは、はっきりと申し上げておきたい」


  14年の選挙の時は『来年10月の引き上げを18カ月延期し、そして18カ月後、さらに延期するのではないかといった声があります。再び延期することはない。ここで皆さんにはっきりとそう断言いたします。平成29年4月の引き上げについては、景気判断条項を付すことなく確実に実施いたします。3年間、3本の矢をさらに前に進めることにより、必ずやその経済状況をつくり出すことができる。私はそう決意しています。』 と言っていた。


  元官僚の古賀茂明氏は氏の著書「国家の暴走」に安倍首相の事を
  「この人物は、いとも簡単に、しかも堂々と、嘘をつける人間なのだ。」 と書いている。


 安倍政権が進めるアメリカのためのTPP批准に反対します。


  忘れていませんよ、12年の選挙時に貼られたポスター、どうなっているでしょう。
  言っている事とやっていることがさかさま。安倍自民は単にアメリカの隷属政党。

  「日本を耕す自民党」と言うのは外資に対し日本から搾取しやすいようにする。事か?
  「ウソつかない。」自体が嘘



  TPP、ISD条項で日本の国家主権は破壊されコングロマリットの餌食に
  

  農業だけじゃないよ、食料、医療、特許、環境、労働、投資、衛生植物検疫、越境サービス など21分野

  自民党が2012年暮れの衆議院選挙で公約したTPPに関して、自民党のウェッブをチェックしよう。

   
 拡大すると
   



 安倍政権の進めるアメリカのための戦争法施行および帝国憲法への改憲に反対します。



 〈あなたがすることのほとんどは無意味であるが、それでもしなくてはならない。世界によって自分が変えられないようにするためである〉ガンジー

 〈一番こわいものはテロリストでも大不況でもなく、いつの間にか私たちがいろいろなことに疑問を持つのをやめ、気づいた時には声すら自由に出せない社会が作られてしまうことの方かもしれません〉アメリカで医療破産したある女性(堤未果、ルポ貧困大国アメリカⅡより)




 03/23(金)

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米朝韓会談浮上で蚊帳の外 目くらまし安倍外交は完全破綻  【日刊ゲンダイ】

 北朝鮮をめぐる状況が目まぐるしく動いている。11年ぶりの南北首脳会談に続き、史上初の米朝首脳会談への道筋をつけた韓国の文在寅大統領が米朝韓首脳会談の開催を模索し始めた。急展開に泡を食って圧力一辺倒の方針を一転させ、船に乗り遅れるなとばかりに日朝首脳会談を探る安倍首相は、もはや“村八分”状態だ。

 21日、南北会談の準備委員会に出席した文在寅は、「進展状況によっては南北と米国の3者による首脳会談につながる可能性もある」「朝鮮半島での平和定着は南北の合意だけでは実現しない。米国の保証がなければならず、米朝関係が正常化されなければならない」などと言及。3カ国会談に意欲を見せた。

 南北会談は軍事境界線がある板門店の韓国側施設「平和の家」で4月末の実施が決まっている。米朝会談は5月末までに予定されているが、場所は未定だ。北朝鮮の金正恩朝鮮労働党委員長はトップ就任以降、海外訪問ゼロ。米国の現職大統領の訪朝も前例がない。そこで浮上しているのが、板門店での開催だ。

 朝鮮半島情勢に詳しい国際ジャーナリストの太刀川正樹氏はこう言う。

 「金正恩委員長の最終目標は、休戦協定のままの朝鮮戦争を終結させる平和条約の締結です。実現すれば、米国は軍事力行使の大義を失うからです。朝鮮戦争を象徴する場所である板門店で当事国である南北、米朝、米朝韓のトップが顔を合わせれば、国際社会に対する前向きなメッセージになる。トランプ大統領の英雄主義をくすぐる舞台装置としては、もってこいでしょう」

■「日朝」どころか……

 ますます安倍首相は蚊帳の外だ。盟友だったはずのトランプ大統領は事前通告することなく、頭越しで米朝会談をセット。多忙を理由に日米首脳会談を4月中旬に延期した。北朝鮮は中ロとのパイプは維持していて、6カ国協議の当事国で金正恩と面会できないのは安倍首相だけになりかねない。それで、文在寅との電話会談で日朝首脳会談の仲立ちを打診したようだが、北朝鮮問題で安倍がお呼びでないのは明白だ。

 「文在寅政権にとって、圧力一辺倒で引っかき回す安倍首相の存在は目の上のたんこぶです。板門店でコトを進めようとしているのは〈日本は黙ってろ〉という意図もあるでしょう。朝鮮半島分断の歴史は日本による植民地支配までさかのぼる。分断の最前線である板門店に日本の首相が招かれることは考えられません」(外交関係者)

 北朝鮮は朝鮮中央通信を通じて日本に対し、「永遠に平壌行きの切符を入手できなくなる」と警告。安倍首相の焦りを見透かし、せせら笑っている。政権浮揚に散々利用してきた「北風」は逆風に変わり、目くらましの地球儀俯瞰外交は完全に破綻した。
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 いくら地球儀俯瞰外交と言ってもただただ外遊して国民の血税をばらまいただけで何の結果も出ていない。し今更の原発の押し売りでも血税を使おうとしている。
 原発に関しては核廃棄物の引き取り、事故が起った時の補償まで言っているんじゃないか?
 


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オスプレイは1機200億円 生活保護費160億円減は必要なのか  【日刊ゲンダイ】
 金子勝の「天下の逆襲」 慶応義塾大学 金子勝教授

 国会が空転していたため、2018年度予算案の審議は十分に行われていない。この予算案には貧困を拡大させる大問題がある。

 生活保護の生活扶助費の見直しだ。生活扶助費とは、食費や光熱費など、生活保護費のコア部分で、5年ごとに見直しが行われる。この見直しによって最大5%の削減を行おうとしているのだ。

 削減は、2018年10月から3年かけて段階的に行われ、総額160億円を節約しようとするもの。その結果、とりわけ単身高齢世帯と子どもの多い世帯ほど削減される。どう見ても、おかしい。

 日本の生活保護制度は、入りにくくて出にくいといわれる。行き止まりの最後のセーフティーネットだ。生活保護世帯は、今でもギリギリの生活をしている。そこへ支給額の削減だ。人権問題にさえなりかねない。加えて、母子加算を月額4000円削るので子どもが多い世帯ほど支給額が減る。これでは少子高齢化対策にも逆行する。

 そもそも基準額の算定方法に問題がある。

 基準は、一般低所得世帯で、夫婦に子ども1人世帯をモデルにし、その消費水準を上回らないようにしている。つまり、一般低所得世帯の消費水準が下がっているので、生活保護費も下げるというのである。

 だが、この算出方法は2つの点でおかしい。

 ひとつは、夫婦に子ども1人という世帯は、もはやモデルにならないからだ。2016年度で見ると単身世帯が27%、夫婦のみ世帯が23・7%で、両者合わせて半分になる。一方、夫婦で子どもがいる世帯は30%弱しかない。もはやモデルにならないのに、それを基準に消費水準を比較するため、高齢者世帯や子だくさんの世帯に歪みが出るのだ。

 もうひとつは、一般低所得世帯というのがクセモノである。本来は生活保護を受けるレベルなのに、本人が申請しなかったり、自治体が簡単に認めないため、かなり低い消費水準となってしまうことだ。

 そもそも、わずかとは思わないが、160億円を節約するために生活保護費をカットする必要があるのか。アメリカから購入するオスプレイは1機200億円だとされている。オスプレイの購入を1機見送れば、賄える金額なのだ。
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 一般生活者の給与が非正規従業員の増大で下がっているのを棚に上げ今でもギリギリ以下の生活の生活保護家庭への支給を減らそうなんてとんでもない内閣だ、日本のためではなくアメリカ本土防衛のためのイージスアショア購入なんか一機1000億円だ、そんな要らない物を買う金があったら国民のために使え。
 


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東電強制起訴裁判第4回公判で子会社社員が証言 津波対策案無視の責任明白に  【週刊 金曜日】

 東京電力・福島第一原発事故の刑事責任を問う強制起訴裁判の第4回公判が2月28日、東京地裁(永渕健一裁判長)で開かれた。

 この日は、同原発に最大15・7メートルの津波が襲来するとのシミュレーション結果を同事故の3年前にまとめ、東電本社に伝えていた東電子会社「東電設計」社員の久保賀也氏が証人として出廷。同シミュレーションは単なる「試算」として行なったものではなく、当時の原子力安全・保安院から求められていた「耐震バックチェック」業務の一環で行なったものだったと証言した。

 同シミュレーションは、原発が建つ海抜10メートル部分の敷地(10メートル盤)に高さ10メートルの巨大防潮堤を建て、敷地への津波流入を防ぐというもの。だが、海抜4メートル部分(4メートル盤)には非常用ディーゼル発電機を冷却するための海水ポンプがあり、同ポンプの被水も同時に防ぐため、東電設計では4メートル盤に高さ16メートルの防潮堤を建てる案も用意していた。

 これに対し東電本社側は、解析方法を変更することで「津波高を低減できないか」と要請。しかし東電設計の久保氏は「土木学会のやり方に則ってやっているので、それはできない」と拒否していた。

 久保氏は、日本原子力発電・東海第二原発の津波シミュレーションも担当。これに基づき津波対策を講じていた東海第二原発は辛うじて大事故を免れ、何ら対策を講じなかった福島第一原発は大事故に至っていた。

 この日の公判では、東電設計が作成したアニメーション画像も公開された。作成されたのは、福島第一原発事故発生から3年後の2014年10月頃。東京地方検察庁が下した「不起訴」処分の正当性を審査していた東京第五検察審査会が、一度目の「起訴相当」議決をした14年7月の直後である。

 アニメの内容は、巨大防潮堤を建てても津波被害は防げなかったという「試算」に基づくもの。完成後、東電社員を通じて東京地検に提出されたのだという。「起訴相当」議決を受け、東京地検が原発事故の再捜査をしていた時期とぴったり重なる。

 つまりこのアニメは、被告らの刑事責任を否定すべく、東電本社が東電設計に「試算」させたものだった。そして東京地検は翌15年1月に再び不起訴処分とし、その半年後の15年7月、東京第五検察審査会が二度目の「起訴相当」議決をして、東電旧経営陣3人の強制起訴が決まっていた。

 被告側は、久保氏を証人とすることに反対していたのだという。その理由が大変よく理解できる公判でもあった。

 (明石昇二郎・ルポライター)
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 しっかりした計算で高い堤防が必要だ、と出たのに東電はこれを無視した、この背景に時のアベ政権が電源喪失などあり得ない、と言った事に反する堤防を作るわけにはいかなかったのではないか、等と東電の肩は持たない(東電は単にカネを惜しんだだけ)が。
 


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岩国の核兵器積載揚陸艦、沖縄移転検討 1963年米国防総省で提起  【沖縄タイムス】

  米軍は1960年代、岩国基地沖に核兵器を積んだ軍艦を密かに配置

  日米安保改正で核貯蔵は難しくなり、日本での反核感情を恐れた

  国防総省は63年に、米軍統治下の沖縄へ移転検討、67年に実現した

 【平安名純代・米国特約記者】米国防総省が1963年、米軍岩国基地(山口県)沖に停泊していた核兵器を積載した米海軍戦車揚陸艦の沖縄移転検討を進めていたことが21日までに分かった。核兵器の存在が知られ、本土の反核感情が高まり政治問題化するのを恐れた。米核戦略専門家ダニエル・エルズバーグ氏は沖縄タイムスに対し、ライシャワー駐日米大使(在任61~66年)の要請で同艦は67年に沖縄に移転したと証言。米軍占領下の沖縄に押し込むことで、問題の解決を試みた米側の思惑が浮き彫りになった。

1967年に移転 当時の調査官証言

 本紙が入手したニッツェ海軍長官(当時)によるマクナマラ国防長官宛ての63年12月12日付の公文書(95年に最高機密指定解除)によると、ニッツェ氏は米国外における米海軍の運用に伴う諸問題の解決や軍事費削減を目的に、岩国や厚木海軍航空基地の所属部隊を嘉手納などに移転する5案を提示。

 その中で、長期にわたり潜在する政治的な問題の解決策として「岩国にある非常に繊細な戦車揚陸艦をドル地域へ帰還」と、核積載艦の沖縄移転を提案。本土で政治問題化するリスクが回避できる上、年間約40万ドルの削減も可能などと利点を強調した。

 日米両政府は60年1月に改正した日米安全保障条約で、日本国内における米軍の配置や装備の重要な変更、戦闘作戦行動における基地使用や核兵器貯蔵・配備は、日米間の事前協議が必要と義務付けた。一方、米軍統治下の沖縄で米軍は自由な基地使用権を享受していた。

 当時、国防総省の核兵器調査官だったエルズバーグ氏は21日までに、「米軍は、もともと沖縄にあった同艦を岩国に移転したが、日本で問題となるのを恐れ、67年に沖縄に移転した」と証言した。

 ライシャワー駐日米大使の特別補佐官を務めたジョージ・パッカード氏は、2010年に米外交専門誌への寄稿で、米軍が1960年代に沖縄から本州へ核兵器をひそかに持ち込んだと指摘。同年3月のワシントンでの講演では、海兵隊が66年に岩国で核兵器を保管していたが、同大使の抗議で撤去したなどと述べたが、撤去先については明らかにしていなかった。
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 沖縄に施政権が表面的に日本に戻ったのが1972年、だから1967年時は完全にアメリカの施政下だったわけで核を持ち込んでも誰にも文句を言わせない状態だった。そのまま岩国沖に置いておけば反対運動が起こる事を恐れた(その当時はまだそういう気配りをすることが出来たのだ、今はやりたい放題だが)為に別の所へ移動させる時アメリカの支配下の沖縄へ再度戻したのか。
 

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低レベル発言削除だけでは  【日刊スポーツ】

 ★20日、参院予算委員会の理事会で質問に立った自民党の和田政宗、同委員会公聴会に出席した渡辺美樹両議員の一部発言を議事録から削除することで一致した。和田は19日の集中審議で、森友学園文書改ざんに絡み、財務省理財局長・太田充に対し、過去に民主党前首相・野田佳彦政権で秘書官をしていたことなどを挙げ、「アベノミクスをつぶすため、安倍晋三政権をおとしめるため、意図的に変な答弁をしているのでないか」と発言した。太田は強く否定。党内からもこの発言に異論が相次ぎ、副総理兼財務相・麻生太郎に至っては「少なくとも、その種のレベルの低い質問というのは、いかがなものか。軽蔑します」と強い不快感を示した。

 ★また渡辺は13日の公聴会で、過労死防止を訴えた過労死遺族に対して「お話を聞いていると、週休7日が人間にとって幸せと聞こえる」と発言し、後日謝罪した。いずれにしろ程度の低い質問内容で、党の代表として選んだ自民党の責任も大きいが、衆参ともに院の慣例で、理事会で削除要求が出されれば決議される場合もある。昨今のレベルの低い質問や発言を削除せずに、後世に政治の貧困を示す機会になるとも考えるが、今は公文書改ざんに敏感な時期でもあり、考えさせられることが多い。

 ★6日の衆院議院運営委員会の理事会では、先月28日に無所属の会衆院議員・福田昭夫が衆院本会議で行った18年度予算案への反対討論の中で、「首相・安倍晋三のお友達が理事長を務めていた森友学園」とした。しかし与党から、首相と同学園前理事長・籠池泰典とは会ったことがなく、客観的事実に反するとして削除要求があり、野党も受け入れた。国会は言論の府だ。そこでのやりとりは、議論をするために必要な自由が与えられている。単純な事実誤認や勘違いならともかく、質の低い言いがかりや中傷が、政治の中にはびこっている。もう削除だけでは追い付かない。
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 やはり議事録から削除するのはまずいだろう、これだけ低劣な発言を自民党議員がしていると言う事を歴史に残すべきだった。「首相のお友達」発言も真相はまだ闇なのだから削除に賛成するべきではなかった。
 
 

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今井直哉首相秘書官こそ改ざん問題で喚問すべきキーマン  【日刊ゲンダイ】

 闇が深い森友学園への国有地売却をめぐる決裁文書の改ざん問題。

 国税庁の佐川前長官の証人喚問が27日にあるが、真に喚問すべきキーパーソンは他にいる。

 「恐らく、全容を知っているのは政務の首相秘書官を務める今井尚哉氏だろうね」(自民党ベテラン議員)

 安倍首相の信頼が厚く、官邸を取り仕切って“陰の総理”とも呼ばれる今井氏。佐川氏とは、省を超えて親しい同期入省組でもある。

 「官邸関係者に聞いたのですが、森友問題は政務案件なので、今井氏と佐川氏が国会答弁をすり合わせていたはずだという。場合によっては、官邸内で安倍首相も同席して行われたといいます。改ざんについても何か知っている可能性が高い。国有地売買の経緯でも、今井氏の関与が感じられる。昭恵夫人付だった谷査恵子氏の上司が今井氏なのです。真相究明には、今井氏の証人喚問が不可欠でしょう」(政治ジャーナリスト・山田厚俊氏)

 谷氏は、98年にノンキャリアとして経産省に入省。13年から15年末までの3年間、「内閣総理大臣夫人付」として昭恵夫人の“秘書役”を務めたが、昨年の国会で森友疑惑がはじけると、在イタリア日本大使館の1等書記官に異動してしまった。

 15年、森友学園の籠池前理事長が昭恵夫人の留守番電話に国有地取引に関するメッセージを残したところ、谷氏から電話があり、要望を書面で送るよう言われたという。籠池氏が払い下げに関する要望を書いた手紙を送ると、谷氏がファクスで回答してきた。そのファクスが、昨年の証人喚問で示されたものだ。〈財務省本省に問い合わせた〉〈予算措置を行う方向で調整中〉〈昭恵夫人にもすでに報告している〉などと書かれていた。

 「谷さんが財務省国有財産審理室の田村室長に問い合わせて回答をもらったと書いてありましたが、霞が関の常識からいって、ノンキャリの彼女が格上の室長に直接問い合わせるなんてあり得ない。谷さんの上司にあたる今井氏の力が働いていると考えるのが普通です」(経産省関係者)

 今井氏も谷氏も公務員だから、証人喚問に支障はなかろう。 

 昭恵夫人と常に行動を共にしていた谷氏は、森友学園での講演にも同行している。昭恵夫人が本当に100万円を寄付したのかどうかも、彼女なら知っているはずだ。
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 殺されるなよ、佐川、谷、ホテルで首つり死体なんて聞きたくない。


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和田氏の野党攻撃がブーメラン 文科省圧力の赤池氏を直撃  【日刊ゲンダイ】

 民主党政権時代に野田佳彦首相の秘書官だった経歴を持つ財務省の太田充理財局長に対し、「安倍政権をおとしめるために意図的に変な答弁をしているのではないか」と質問し、議事録から削除された自民党の和田政宗参院議員。

 実は同じ19日の予算委で行った別の質問で、痛いブーメランもやらかしていた。

 森友問題で「安倍昭恵夫人を証人喚問すべし」という声が高まっていることに対し、「ならば」としてこう言ったのだ。

「山梨のある学校法人が格安で国有地の払い下げを受けた案件はどうなるんでしょうか。この学校の保護者の会の連合会長は野党のある国会議員です」

 山梨のある学校法人とは「日本航空学園」のこと。学園が2016年5月に山梨県内の国有地を評価額の8分の1で取得していたと今年1月に報じられ、“第2の森友”と騒がれた。学園側は会見して「法にのっとった減額措置」と説明しているのだが、和田は学園の関係者に野党議員がいるとして、この問題を蒸し返したのだった。

■文科省圧力の赤池氏も“関係者”

 確かに学園のホームページを見ると、保護者会である「雄飛会」の連合会長に民進党の大島九州男参院議員の名前がある。だが、自民党にも関係者がいるのだ。前川喜平前文科次官の授業について文科省に問い合わせ、「教育現場に政治介入した」として批判されている赤池誠章参院議員である。

「赤池氏は05年に国会議員に初当選する前、日本航空学園のグループ校である『日本航空総合専門学校』で学校長に就き、山梨県専修学校各種学校協会会長も務めていました。保護者会の会長の野党議員と専修学校協会会長も務めた与党議員と、どちらが役所に影響力があるかは明らかでしょう。さらに、学園の理事長は保守系ネットテレビ『日本文化チャンネル桜』の設立発起人に名を連ねる人物です」(永田町関係者)

 その上、この赤池氏が前川氏の授業にイチャモンをつけたのは、どうやら“私憤”も一因らしい。

「前川氏の授業の翌日に同じ名古屋で自民党の文科部会長である赤池氏が講演したのですが、地元紙の扱いが前川氏の授業より小さく、それをやっかんだようなのです」(前出の永田町関係者)

 赤池氏とともに文科省に圧力をかけた池田佳隆衆院議員は説明責任を果たさず雲隠れ。安倍首相と似た考えの“極右チルドレン”は、どいつもこいつもどうしようもないポンコツばかりである。
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 こんな輩がアベ自民の文教族、


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年金情報再委託SAY企画 ネットに書かれた元社員の“予言”  【日刊ゲンダイ】

 業務遂行能力をチェックせずに委託した日本年金機構も、できもしない業務を受注したSAY企画も、どっちもどっちだろう。年金情報のデータ入力業務を、契約に反して中国の業者に再委託していた問題。

 あらましはこうだ。

 SAY企画は、1300万人分のデータ入力を約800人で作業するとして業務を受注。ところが実際には百数十人しか集まらず、結局、同社の切田精一社長(62)が役員をしていた中国・大連の業者に500万人分の入力を再委託し……。

 切田社長は「(中国の業者を)グループ会社のように考えていた。認識が甘かった」などと釈明していたが、認識以前に見通しが甘すぎるというほかない。社員や元社員による日本最大級の企業情報口コミサイト「カイシャの評判」に、同社の元社員、30代男性を名乗るこんな書き込みがあった。

 「官公庁の案件が中心のため、一見安定性はあるかに思えるが、案件を受注するだけ受注し、それからどうするか決める、開発側は人員不足を訴えても売り上げが欲しいため、どんどん案件を取りにいく。後戻りもできない状態、かつ、場当たり的な対応ばかりで安定性は望めないだろう。資料もない、システム自体も不安定な作りのため、いずれ問題が出てくるのでは(原文ママ)」

 これは2011年ごろの話というから、ずいぶん以前から“予言”していたことになる。それを見抜けなかった日本年金機構の罪も重い。
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 よくあるやり方、能力関係なく受注して他所から人を派遣してもらいそれでも間に合わず外注に丸投げ。
 多分入力だけだからと思ったんだろうがまるまる個人情報、そんなものを扱っていると言う気もないんだろう。


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鉄鋼アルミ 米輸入制限、日本含め発動 EUと6カ国除外  【東京新聞】

 【ワシントン=石川智規】トランプ米政権は二十三日、鉄鋼とアルミニウムの輸入制限措置を発動した。「安全保障上の脅威」を理由に、鉄鋼製品に25%、アルミ製品に10%の追加関税を課す。ホワイトハウスは二十二日夜、欧州連合(EU)や韓国など七カ国・地域を五月一日まで適用除外とすると発表した。米通商代表部(USTR)のライトハイザー代表は、日本は除外リストに「入っていない」と述べた。

 一方、ホワイトハウスは「現状で適用除外となっていない国でも引き続き議論を歓迎する」と指摘。今後の交渉次第で輸入制限を中断する考えも示した。

 追加関税は、米通商拡大法二三二条に基づく。トランプ氏が八日に発動を命じる文書に署名。二十三日午前零時一分(日本時間同日午後一時一分)以降、米国に輸入される製品から追加関税が課される。

 一時的に輸入制限の適用除外となったのは、欧州連合(EU)や韓国のほか、北米自由貿易協定(NAFTA)の再交渉を行うカナダとメキシコなど。

 ライトハイザー氏は日本を当初の適用除外としなかった理由を明言しなかったが「日本が準備でき次第、交渉したい」と述べ、二国間の自由貿易協定(FTA)の交渉入りに意欲を示した。トランプ氏は二十二日、ホワイトハウスで「多くの国は鉄鋼やアルミの関税を払いたくない。われわれはあらゆる国と交渉する」と述べた。
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 日本は除外国に入ってないんだってねアベさん。韓国は除外なんだねアベさん。トランプはFTAで締め上げるつもりらしい。
  





 Twitterコーナー、ご参考に

 慶應義塾大学経済学部の金子勝教授のツイッター

 元外務省国際情報局局長の孫崎享氏のツイッター

 自由党の 小沢一郎事務所のツイッター

 社民党参議院議員 福島みずほ氏のツイッター

 東京新聞 政治部のツイッター

 東京新聞 ほっとwebのツイッター

 市民連合のツイッター

 関西市民連合のツイッター

 SADL大阪のツイッター

 上智大学 中野晃一教授のツイッター

 法政大学法学部 山口二郎教授のツイッター


 その他、こちらもどうぞ 
 
 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

   

 

 

 

 

 

   
 

 

 

 



 

 

 

 

 

 

 

 

 



 

 

 

 

 

 

 

 

 



昨日の神戸
 最低気温   7.0度(23:53) 前日差+1.5度)
 最高気温  13.4度(14:32) 前日差+0.8度)

  今朝の神戸最低気温   4.6度 (04:33)  3月上旬並み 平年より2.3度低い  
   、

今日の神戸の
   日の出     5時59分 (昨日 6時01分)
   日の入り   18時13分 (昨日18時12分)

       日の出は昨日より二分早く、日の入りは昨日より一分遅い


   今日の日の出から日の入りまでの時間: 12時間14分。

       

 三陸沖にあった低気圧・前線は東に移動、東シナ海の高気圧はゆっくりながら東へ移動かなりの部分を覆う、沖縄は晴れ、九州から東海まで晴れ、関東は曇りまたは雨、北陸は雨や曇り、東北は晴れや曇り、北海道は晴れ時々曇り。
     
          
 明日の朝、東シナ海の高気圧がかなり張り出し全国的に晴れの傾向、沖縄は晴れ、九州から関東まで晴れ、北陸は晴れ時々曇り、東北は晴れ所により曇り、北海道は晴れのち曇りの予報。
     

     
     
 今朝は晴れ、風は無かったがまだ寒い、先日ウグイスの初鳴きを聞いたのにその後聞かない、夕方には少し雲が。
 今日の神戸の最高気温は  11.7度、昨日より 1.7度低く、平年より 2.1度低かった、今日の最高気温は3月上旬並みだった。
 明日は晴れ、朝の最低気温は  2.3度、午後最高気温は  15.9度、夜の最低気温は  8.0度の予報、朝が寒い。



 近くの桜並木が2分咲き位になった







森友文書問題と自衛隊「日報隠ぺい事件」の、驚くべきほどの共通点

2018-03-23 | いろいろ

より

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森友文書問題と自衛隊「日報隠ぺい事件」の、驚くべきほどの共通点
 これはやっぱり、民主主義の危機では ジャーナリスト布施 祐仁氏


 一刻も早く原因究明を

森友学園をめぐる財務省の決裁文書改ざん問題が永田町を激震させている。3月17、18両日に行われたマスコミ各社の世論調査で、安倍政権の支持率は軒並み、前回調査から10ポイント以上急落し、30%台となった(不支持は50%前後)。これは当然の結果だろう。

なにせ、国会に提出された公文書が意図的に改ざんされていたのである。このようなことがまかり通れば、正確な事実を元に国会で審議することができなくなり、国権の最高機関である国会は立法や行政のチェックなどの機能を十分に果たせなくなる。

昨年来、防衛省の南スーダンPKO派遣部隊の日報隠蔽、加計学園をめぐる文部科学省の「総理のご意向」文書に関する不適切な対応、裁量労働制の労働時間をめぐる厚生労働省のデータねつ造など、政府の出す情報への信用を失墜させるような事案が相次いで起こっている。

これは、極めて深刻な事態である。政府が国会に提出したり、国民に情報公開する公文書が信用できないとなると、もはや民主主義は成立しない。

個々の事件も重大だが、公的情報の改ざん、隠蔽、ねつ造が省庁をまたがって多発しているということに、私は最大の危機感を覚える。一体なぜ、このような事態が起こっているのか。一刻も早く原因を突き止め、対策を打たなければ、この国の民主主義が壊れてしまうと言っても言い過ぎではないだろう。


 あの時と「そっくり」

上に挙げた事案のうち、私は防衛省の日報隠蔽問題を追及してきた。防衛省は当初、私が行った情報公開請求に対して、南スーダンPKO派遣部隊の日報は廃棄済みで存在しないと回答した。

しかし、その後、防衛省の中で日報が保管されていることが明らかになり、最終的には、防衛省は保管を知りながら意図的に隠蔽していたことが判明した。隠蔽に関与した関係者は懲戒処分を受け、当時の稲田朋美防衛大臣は監督責任をとって辞任した。

この問題をずっと追い続けた立場から今の財務省の文書改ざん問題を見ると、あまりにも構造が似ていることに驚く。本当に「そっくり」なのだ。防衛省と財務省という別の省庁で起こった2つの事案の共通点を探っていくことで、現政権のもとで相次ぐ情報隠蔽の原因が何か見えてくるかもしれない。

まず、2つの事案に共通するのは、国会での「虚偽答弁」との整合性をとるために隠蔽・改ざんが行われたという点である。

財務省の文書改ざんでは、当時の佐川宣寿理財局長が国会で、「(国有地売却の)価格について、こちらから提示したこともないし、先方からいくらで買いたいといった希望があったこともない」「不動産鑑定士に価格を鑑定してもらい適正な価格で売っている」「政治家の方々の関与は一切ない」などと答弁したこととの整合性をとるために、決裁文書からそれと齟齬のある記述を削除したとされている。

防衛省の日報隠蔽でも、陸上自衛隊(以後、陸自)が当初、日報を保管していたにもかかわらず「既に廃棄した」と偽って開示しなかったのは、日報に当時の政府答弁とは齟齬のある記述が随所にあったからだと思われる。

2016年7月、自衛隊が活動する南スーダンの首都ジュバで政府軍と反政府勢力の激しい戦闘が発生した期間の日報には、「戦闘」という言葉が繰り返し使われていた。しかし、政府は国会で「戦闘ではなく衝突、いわば勢力と勢力がぶつかった状態」(安倍首相)などと答弁し、それを理由にPKO参加5原則は維持されているとして、派遣継続と駆けつけ警護などの新任務付与を決めた。

首相が国会で戦闘の発生を否定している時に、現地の部隊が作成した日報に「戦闘」と書かれていることが明らかになれば、首相の答弁の正当性が崩れかねない。その結果、自衛隊の撤収に追い込まれたり、政権が重視する駆けつけ警護などの新任務付与ができなくなる可能性もあった。日報の隠蔽は、それを回避するために行われたと私は見ている。

さらに、この事案では、日報の隠蔽が発覚しないようにするために、「第二の隠蔽」が組織ぐるみで行われた。


 もう一つの「隠蔽」

実は、防衛省が日報を廃棄していたことが大きなニュースとなり、自民党の河野太郎衆院議員(現外務大臣)もこれを問題視して防衛省に説明を求めるなどの動きがあった後、陸自は情報公開への対応が不適切であったことを認めて日報を公表しようとした。

しかし、結果的に陸自の日報は公表されなかった。国会で野党から「隠蔽だ」と追及されることを恐れた「背広組(防衛官僚)」の幹部が公表を止めさせたのである。代わりに、「日報を扱う陸上自衛隊では規則に従って廃棄されていたが、他の部署も探索した結果、統合幕僚幹部で保管されているものが見つかった」という説明で公表することにした。こうすれば、陸自による日報隠蔽を否定することができる。

日報の公表後、野党は「これは隠蔽ではないか」「陸自にも日報は保管されているのではないか」と追及を強めるが、稲田大臣は上記の説明ラインで隠蔽を否定し続ける。それに対して野党は、陸自のネットワーク上に保存されていた日報データが削除されたログ(履歴)を提出するように要求した。

これで防衛省は困ってしまう。実際にデータを削除したのは、私の情報公開請求に対して不開示決定を通知した後だったからだ。そのログを出してしまえば、隠蔽がバレてしまう。防衛省では、稲田大臣出席のもと、陸自と「背広組」の幹部たちが集まって対応が話し合われた。

後に、協議の内容を記録した手書きのメモをフジテレビが独自入手してスクープしたが、それには、陸自にも日報が保管されていたことを知った稲田大臣が動揺し、「明日(国会で)何て答えよう」と発言したことが記録されている。

フジテレビは、この2日後に開かれた別の会合の記録も入手したが、そこには、稲田大臣の「いつまでこの件を黙っておくのか」という発言が記録されていた。さらに、黒江哲郎事務次官(当時)は「『なかった』と言っていたものがあると(国会で)説明するのは難しい」と発言していた。

結局、陸自に日報データが保管されていた事実は公表しない方針が決められ、稲田大臣はこの後も、陸自では日報は規則通りに適切に廃棄されていたという虚偽答弁を続けた。

そして、ログの提出を求めた野党の要求に対しては、「陸自のネットワークはログが残らないシステムになっており、削除の日にちは特定できない」とウソの回答を行った。

こうして「隠蔽はしていない」という国会での虚偽答弁に合わせる形で、ウソの上塗りが重ねられていったのである。


 晴れない疑念

問題は、そもそもなぜ、虚偽答弁をしたのかということである。それは、陸自が日報を隠蔽していた事実が発覚すると国会が紛糾し、稲田大臣の責任問題にまで発展しかねないと判断したからであったと思われる。

安倍首相が「将来の首相候補」と評価し防衛大臣に抜擢した稲田大臣が辞任に追い込まれたら、首相や政権にとっても大きな打撃になる。稲田大臣を守り、政権を守るための虚偽答弁であった。

防衛省が行った「特別防衛監察」の結果、「第二の隠蔽」を行う判断は最終的に黒江哲郎事務次官が行ったと結論付けられた。しかし、ここに官邸の関与は一切なかったのだろうか、という疑念は今も晴れない。後述する黒江氏をめぐる官邸の人事を考えると、その疑念は一層強くなる。

財務省の場合、佐川氏はなぜ、虚偽答弁を行ったのだろうか。それは、森友学園との国有地の取り引きに不適切な点があったと自覚していたからではないか。ここでも、これが佐川氏(財務省)だけの判断だったのか、それとも官邸の関与があったのかという点が大きな焦点となっている。

また、安倍首相が国会で「私や妻が(森友学園との取り引きに)関係していたということになれば、首相も国会議員も辞める」と答弁したことも、佐川氏の虚偽答弁につながったという指摘もある。そうであるならば、佐川氏の虚偽答弁も、安倍首相を守るために行われたことになる。

はたして官邸の関与はあったのかなかったのか。あったということであれば、安倍首相の責任は免れないし、官僚が勝手に暴走したということであれば、安倍首相の官僚に対するガバナンス能力が問われる。

そもそも、安倍首相が最初から徹底調査を指示していれば、財務省が決裁文書を改ざんしたり、防衛省が「第二の隠蔽」を行う余地は生まれなかったはずである。その意味でも、安倍首相の責任は重い。

私は、財務省が決裁文書の改ざんを行っていた事実が確定した段階で、麻生大臣は監督責任をとって辞任すると思っていた。しかし麻生大臣は「原因究明と再発防止が私に与えられた責任」と言って辞めなかった。そして、改ざんは佐川氏の指示で理財局の一部の職員が行ったとして、責任を佐川氏及び改ざんを行った理財局の職員だけに負わせようとしているように見える。


 日報問題でも「尻尾きり」は行われた

こうした「トカゲの尻尾きり」とも言える方針は、防衛省の日報隠蔽でも同じだった。政府は当初、「第二の隠蔽」については不問に付し、「第一の隠蔽」を行った陸自だけに全責任を負わせようとしていた。

しかし、これに反発した陸自の中から次々と情報が流出し、闇に葬られようとしていた「第二の隠蔽」が明るみに出される。

結局、陸自だけに責任を押し付けて幕引きを図る計画は失敗し、稲田大臣と黒江事務次官と陸自トップの岡部俊哉陸上幕僚長が揃って辞任するという結末になった。しかし、官邸はギリギリまで、岡部陸幕長だけを切って黒江次官は続投させようとしていたのである。

もし、陸自だけを「トカゲの尻尾切り」にしていたら、陸自には「背広組」と政府に対する強い不信感が残っていたことだろう。しかし、官邸はそんなことはお構いなしに、政権への打撃を最小化することだけを考えていた。

最終的に辞任に追い込まれた黒江次官だったが、辞任の2ヵ月後には、官邸直轄の国家安全保障局の参与に登用された。常識では考えられない人事だが、ある防衛官僚は「稲田大臣や政権を守るために貢献した論功行賞だろう」と皮肉まじりに話していた。

財務省の文書改ざんや防衛省の日報隠蔽が政権を守るための行動だったとしても、結果的にその不正は発覚し、むしろ政権に打撃を与えている。この発覚した時のリスクは、あらかじめ想定できたはずである。

それでも佐川氏や黒江氏を改ざんや隠蔽に向かわせたのが巷で言われている首相への「忖度」だとしたら、あまりにも行き過ぎている。

現実に、官僚が政権の意向に沿う形で行動する傾向は強まっているという。前出の防衛官僚もこう指摘する。

「『官邸主導』の名の下、省庁の幹部人事も内閣人事局に握られ、官僚は官邸に服従しなければならなくなっている」

安倍政権は、人事権を武器にして官僚を服従させ、トップダウンで官邸主導の行政を進めてきた。さらには、「安倍1強」と呼ばれる政治状況の中で「傲り」が生じ、官僚に対して強権的になっていたのではないか。

その結果、「全体の奉仕者」(憲法15条)であることを忘れて官邸の顔色をうかがってばかりの官僚が増え、官邸にとって「不都合な情報」は平然と隠蔽したり改ざんしたりねつ造するようになっているとしたら、政府への信用は地に落ちる。

冒頭でも述べたが、これは民主主義の危機である。防衛省で日報隠蔽の事実が確定して稲田大臣らが辞任した時、安倍首相は、「国民から大きな不信を招く結果となったことを、おわびしたい」と陳謝した。

そして、今回の財務省の文書改ざんについても、「行政全体の信頼を揺るがしかねない事態であり、国民の皆さまに深くおわびしたい」と謝った。しかし、謝るだけなら誰でもできる。

「戦闘」と書かれた日報が隠蔽されずに最初から開示されていれば、駆け付け警護などの新任務は付与されていなかったかもしれない。安倍首相や昭恵夫人の名前も出てくる財務省の改ざん前の決裁文書が最初から国会に提出されていれば、昨年10月の総選挙の結果は違うものになっていたかもしれない。

安倍首相自身、これまで何度も口にしてきたように、政治は結果責任である。政府への信用を失墜させるような事案を一度ならず、二度三度と繰り返している時点で、安倍首相の下では再発防止は困難だと言わざるを得ない。


 真相究明のためにも

最後に、防衛省の日報隠蔽問題を追及してきた経験から、今回の財務省の文書改ざん問題で今後起こり得るかもしれないことを、警鐘の意味も込めて指摘しておきたい。

防衛省の日報隠蔽問題では、省内の調査に4ヵ月以上かかった。そして、調査が始まって以降、国会での審議が全くできない状態になった。野党が質問しても、政府側が「調査中なので答弁を差し控えさせていただく」と言って一切答弁を拒んだのである。結局、調査結果が公表されたのは、国会が閉会した後であった。

調査結果について国会で検証するために閉会中審査が開かれたが、野党が調査の詳細を質問しても、政府側は、個々の証言の内容などを明らかにすると「今後同じような調査をする場合にしっかりとした証言を得ることが難しくなる可能性も出てくる」などと言って答弁を拒み、防衛省が公表した調査結果が全てであるとの姿勢に終始した。

野党は、なぜ防衛省の省内の調査の方が国会の審議より優先されるのか、国政調査権の侵害ではないかと抗議したが、最後まで政府側の姿勢は変わらなかった。結局、国会は、防衛省の調査ではうやむやになった稲田大臣の関与の有無などの真相究明を行うことはできなかった。

省庁の内部調査や検察の捜査を理由に、国権の最高機関である国会の国政調査権が侵害されるようなことは、本来あってはならない。今回の財務省の改ざん問題では、このようなことがないようにしてもらいたい。

   日報隠蔽
    南スーダンで自衛隊は何を見たのか

   著者 :布施 祐仁   三浦 英之
    出版社: 集英社
    ISBN-10: 4087816524











    ジャーナリスト。1976年東京都生まれ。著書に「ルポ・イチエフ 福島第一原発レベル7の現場」(岩波書店)、「日米密約 裁かれない米兵犯罪」(岩波書店)、「経済的徴兵制」(集英社新書)など。









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