車輪を再発見する人のブログ

反左翼系リベラルのブログ

中国核実験による虐殺

2009年05月02日 | ニュース

あまりにもすごい被害に驚いてしまった。中国が新疆ウイグル自治区において過去に行った核実験による犠牲者に関する調査が発表された。(産経ニュースより)

中国が新疆ウイグル自治区で実施した核実験による被害で同自治区のウイグル人ら19万人が急死したほか、急性の放射性障害など甚大な影響を受けた被害者は129万人に達するとの調査結果が札幌医科大学の高田純教授(核防護学)によってまとめられた。被害はシルクロード周辺を訪れた日本人観光客27万人にも及んでいる恐れがある。・・・

爆発では楼蘭遺跡の近くで実施された3回のメガトン級の核爆発で高エネルギーのガンマ線やベータ線、アルファ線などを放射する「核の砂」が大量に発生した。上空に舞い、風下に流れた「核の砂」は東京都の136倍に相当する広範囲に降り、その影響で周辺に居住するウイグル人らの急性死亡は19万人にのぼる。甚大な健康被害を伴う急性症は129万人のうち、死産や奇形などの胎児への影響が3万5000人以上、白血病が3700人以上、甲状腺がんは1万3000人以上に達するという。中国の核実験は、核防護策がずさんで、被災したウイグル人に対する十分な医療的なケアも施されておらず、129万人のうち多くが死亡したとみられる。

広島に投下された原爆被害の4倍を超える規模という。高田教授は「他の地域でこれまで起きた核災害の研究結果と現実の被害はほぼ合致している。今回もほぼ実態を反映していると考えており、人道的にもこれほどひどい例はない。中国政府の情報の隠蔽(いんぺい)も加え国家犯罪にほかならない」と批判している

核実験という周辺に被害が及ぶことが分かっていることを、少数民族の自治区において平然と行い大量の犠牲者を出す。中国らしいと言えばそれまでであるが、中国という国家の非人間性・残虐さ・独裁性がまたひとつ白日の下に晒された気がする。チベット自治区においては中国による弾圧と虐殺、そして民族浄化が行われていることは日本でもよく知られている。しかし、中国による少数民族に対する虐殺的行為はそれだけではないことを今回の調査は明らかにしたと言えるだろう。

日本においては人権活動家が日本を全否定し、中国を賛美しているが、そのような人権活動家の「人権」というものが如何に胡散臭いものであるかが分かるだろう。そのような人たちにとっての権利とは、一部の特権階級の絶対的な権利、特権的な待遇を得ながら弱者と振舞う者たちの特権の維持でしかないのだろう。中国は、このように少数民族を虐殺しているだけでなく、大部分の農民を一部の共産党幹部が支配するという歪な構造をしている。そのような中国を崇拝する左翼が力を持つ日本において、先進国の中で際立って弱者に冷たい生活保護制度や、正社員と非正社員との理不尽な格差があることは不思議ではないだろう。

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