鈴木信夫の詩の世界 ~筋ジスと向き合った40年~

筋ジストロフィーと向き合い、2011年5月、40歳の若さでこの世を去った詩人鈴木信夫の心に響く詩を紹介します。

鈴木信夫の「詩集」

これまでに出版した詩集は                                                     「マイナスからのスタート」(2001年文芸社)                                           「君に いい風 吹きますように」(2004年神奈川新聞社)                                               「生命いっぱい」(2007年神奈川新聞社)                                                      「こころのごちそう」(2012年神奈川新聞社) の4冊と                                                    浅田美知子さんとの共著の絵手紙詩手紙                                                                   「風のように花のように」(2010年 日貿出版社)                                        があります。ホームページでも紹介していますのでご覧下さい。                                               

なぜ、みんな笑うの?

2022-04-20 | 
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鈴木信夫の詩手紙の作品から

絵手紙作家の浅田美知子さんとの絵手紙・詩手紙の交流は2年を超えて
続いており、このころは、ほぼ毎日1編の詩をつくっています。
できるだけ鈴木信夫らしい詩を選び、詩手紙そのものを見ていただき、
そこに書き加えられたコメントを紹介してゆきます。
一部、詩集に載せたものもありますが、未発表のものが中心です。
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テレビを見ていると、美味しいものを食べたときにはみんな楽しそうな顔になります。
楽しい時は、不愉快な顔をしている人はいません。
コロナ禍でみんなマスクをしていて表情がわかりにくいのですが、楽しい時は目が笑っています。
笑顔はいいものですね。

詩手紙のコメントはこう書いています。
「人間って、つくづく不思議だけど、あったかいもの。
 そして、誰でも笑い顔はいいですよね。」


      なぜ、みんな笑うの?
                          2010年8月

なぜ、おいしいものを食べるとみんな笑うの?
そう思ったことはありますか
人は幸せだと自然に笑ってしまうんだよ
人は心が満たされると自然に笑ってしまうんだよ
それはそういうふうにできている
そうとしか僕には言えないんだけどね

なぜ、おいしいものを食べるとみんな笑うの?
そう思ったことはありますか
人は楽しいと自然に笑ってしまうんだよ
人は心が喜んでいるときには自然に笑ってしまうんだよ
それはそういうふうにできている
そうとしか僕には言えないんだけどね

おいしいものを食べると体は喜んで、笑ってしまうんだよ
おいしいものを食べると体は満たされて、笑ってしまうんだよ
それは、かみさまが僕たちにくれたもので
僕たちが、生きる楽しみを見つけるためのもの
それから、口で食べて、おいしいものもだいじだけど
心で食べて、おいしいものもだいじだよね

それを忘れないで、おいしいものを食べよう
そして、にっこりと笑おう
みんなでいっしょにね、にっこりと笑おう.

   詩手紙2010.9.6
   
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作品を引用するとき

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