三菱のエンジニアの話によると、i-MiEVは1回の充電で160km走行できるというが、実用走行では100km前後と考えるのが現実的だろう。また電気自動車は「ほぼ半分が電池代」と言われ、i-MiEVの場合は電池代が200万円以上もする。さらに、総電力量16kWhのバッテリー重量が約230kgもあり、この重量物を常に搭載して走行することも大きな問題だ。それに加え、電池の寿命やリサイクルの問題も . . . 本文を読む
大橋(真)監督は、レース後
「マツダ797は、未対策のミッショントラブルを除けば、予想を上回る戦いであった。ル・マンでの戦闘力の見通しがたった」
と述べた。
トヨタは、2台とも完走させることができたが、F1ドライバーたちに対するマネージメントに問題があった。
BMWも、2台とも完走させることができたが、車両重量面に課題をのこした。
プジョーは、エンジンの信頼性が確保されていなかった。
次 . . . 本文を読む
日経トレンディネットに2009年09月28日に掲載した記事
業界の鉄人がトレンドを斬る クルマ編・須藤 將
鉄人】電気自動車の将来と未来のクルマ社会を占う《前編》
を転載します。
http://trendy.nikkeibp.co.jp/article/column/20090728/1027985/?ml
21世紀後半にかけて、化石燃料である石油資源の可採埋蔵量は減っていき、非常に高価 . . . 本文を読む
決勝レースが始まった。
予想通り、他車は燃料を少なく搭載して、身軽なクルマでスタートして、激しい競り合いを演じた。
1周目のトップはアウディでアキュラ、ポルシェと続き、その差は1秒も無かった。その3車で毎回のようにトップが入れ替わった。
マツダ797は、そうした第1集団の後を追うようにコンスタントに走行した。
30分過ぎたあたりで、先頭集団の車両は第1スティントを終了してピットインし始めた。
マツ . . . 本文を読む
マツダチームは、予選を前にして、マンデビルコーチがドライバーを集め、ミラー・モータースポーツ・パークの24のコーナー攻略ポイントを話した。
連続するコーナーの場合、ここのコーナーの最適ラインよりも、いくつかのコーナーにとって最適なラインをとること、混戦になった場合直前のコーナーではなく、その次のコーナーのことを考えて走ることなどの注意を与えた。
予選が始まった。
アウディ、アキュラ、ポルシェがポ . . . 本文を読む
BMWは、ターボチャージャーのタービン・ブレードの材質を変更したものがバイエルンから届き、交換した。それに伴い、エンジン・マネージメントシステムも一新された。
燃料タンクの板厚を薄くした上で、カーボンファイバーで補強したモノコックも出来上がった。すでに除去してあるエアコン関係の重量を入れて、約15kgの軽量化を達成し、車両重量が925 kgになった。
1回目のフリー走行で、セッティングの確認をした . . . 本文を読む
一方、沢村美雪と大橋(孝)も、渡辺社長、TMG冨山会長、笹井勇相談役(役職定年でモータースポーツ部長から引いた)、冨田誠チーフエンジニア、野茂英寿チーフメカニックとピットクルー、ドライバーの関谷正忠、片山右京、F1ドライバーのラルフ・シューマッハーとヤルノ・トゥルーリ、アラン・マクニッシュ、ミカ・サロたちとサポートメンバー、ケータリングも含む総勢約100名とTSH021が2台でやってきた。
1回目 . . . 本文を読む
ALMS第4戦ソルトレイクシティは、24のコーナーを含む1周4.5マイル(7.2km)と長いミラー・モータースポーツ・パークで争われる2時間45分のレース。
レースは、5月18日(金)と19日(土)の2日間のイベントで、金曜の午後の予選前には、2つの60分のフリー走行セッションがある。
由香里、大橋(真)監督、杉浦テクニカルマネージャー、平野システムマネージャー、寺田洋次郎コーチ、ロジャー・マンデ . . . 本文を読む
5月12日に、ソルトレイクシティのホテルでトヨタ自動車は、週末に開催されるALMS第4戦ソルトレイクシティに参戦する車TSH021を発表した。社長の渡辺は、記者団を前に「トヨタは、世界のトップの企業として地球温暖化、とりわけ温室効果ガスの削減に取り組んで参りました。すでにハイブリッド車は全世界に200万台を提供してまいりました。
この度は、ハイブリッド・レーシングカーでALMS第5戦ソルトレイクシ . . . 本文を読む
沢村美雪と大橋(孝)もALMS第1戦セブリング12時間での情報収集を終えて帰国すると、ALMS第4戦ソルトレイクシティ参戦を計画した。
モータースポーツ部長の笹井とTMG会長兼チーム代表の冨山にALMS第5戦ソルトレイクシティ参戦計画を上程した。
ALMS第4戦ソルトレイクシティ参戦の許可が出た。
早速、体制作りに取り掛かった、大橋(孝)は、TMG会長冨山を通して、F1ドライバーのラルフ・シューマ . . . 本文を読む
午後12時50分、1位を走っていたメルセデスC11 1号が後部から白煙を上げてピットに入ってきた。問題を抱えていたウォータポンプのシールが破損し、オーバーヒートを起こしていた。
この2ラップ前に、松浦は、ピット前を通過するメルセデスC11 1号が後部から白煙をポッと上げたのを見逃さなかった。その白煙は、水蒸気のようであり、冷却関係に問題が発生しつつあることを看破していた。
この時点で、メルセデスC . . . 本文を読む
杉浦は、少しリーンバーンに寄せた燃焼状態で700 hp出すことを考えていた。
水噴射のアイディアが浮かんだ。
技術規則では、水を吸気管やシリンダー内に噴射することは禁じられていたが、燃焼後排気管に噴射することは禁じられていないことに気が付いた。
ガス湯沸かし器の要領で排気の熱を水で回収し、高温になった水をターボチャージャーの直前に噴射し、蒸気になって膨張する力をターボチャージャーの圧縮に活用するこ . . . 本文を読む
2009年の春、大手コンピューターメーカーが相次ぎクラウドサービスに乗り出した。4月、NECは「クラウド指向サービスプラットフォームソリューション」を、富士通は「Trusted-Service Platform」をそれぞれ発表した。続いて6月には、日立製作所が「Harmonious Cloud」で追随。各社ともに、自社製のハードウエアを使い、信頼性の高いサービスを提供できることを訴求する。
一方 . . . 本文を読む
午前4時40分頃、メルセデスC11 31号が突然スピードを落としてピットにやっとたどり着いてきた。ミッション・トラブルで25分のピットストップである。
この間に、787B55号が2位に躍り出た。787B55号と同ラップのジャグァーXJR12 35号は、少しずつ引き離されていったが、燃費の関係で追い上げることはできなかった。
夜が開け始めた午前6時、14時間経過時点で、1位がメルセデスC11 1号、 . . . 本文を読む
4月19、18日にALMS第3戦ロングビーチが行われ、最高速の低い市街地コースということでポルシェとアキュラが激しく競り合ったが、ポルシェ優勝、3、5位。アキュラが2、6、8位。アウディが4、7位、プジョーが9、11位。BMWが10、12位であった。
マツダでは、4月中旬にはマツダ797の2号車も完成し、美祢試験場(旧西日本サーキット)で熟成走行をしていた。
昨年の10月にALMS第9戦プチル . . . 本文を読む