鉄人 須藤 將のホームページ

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「水素ロータリーがル・マンを制覇する日」その69

2009-09-30 07:20:29 | 車・バイク
大橋(真)監督は、レース後
「マツダ797は、未対策のミッショントラブルを除けば、予想を上回る戦いであった。ル・マンでの戦闘力の見通しがたった」
と述べた。

トヨタは、2台とも完走させることができたが、F1ドライバーたちに対するマネージメントに問題があった。

BMWも、2台とも完走させることができたが、車両重量面に課題をのこした。

プジョーは、エンジンの信頼性が確保されていなかった。


次は、いよいよル・マンである。
まだまだ、各チームのマシーンの性能や完成度は低く来年のル・マンに向けてマシーンを熟成させることに全力を挙げた。

ソルトレイクで美雪と別れた大橋(孝)は、TMGに向かった。TMGでの受け入れ態勢の確認を行なった。
希望していたル・マン直前のスケジュールでのポールリカールと付属する工場は、すでにマツダに押さえられていた。そこで、マツダより1週間早いスケジュールを確保した。

マツダ・スピードから芦屋孝之助がベルギーのブラッセルにあるMME(マツダ・モータス・オブ・ヨーロッパ)に派遣され、ポールリカール・サーキット使用の詳細やACOとの交渉にあたった。芦屋は7ヶ国語に堪能で、交渉力も群を抜いていた。
芦屋は排気管へ水噴射することで、エネルギー効率が上がる環境技術であると主張して、排気管への水噴射のエンジンをACOに認めさせた。
芦屋はオルカ氏とも連絡を付け、ポールリカール・サーキットでのテストを引き受けてもらった。
現地での受け入れ態勢、整備工場付きガレージや宿舎、ケータリングなどの手配も順調に進んだ。

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