カーボン・ディスクブレーキの採用により、787Bは、コーナーでブレーキポイントを遅らせることが可能になっていたので、メルセデスC11と同じくらいの速度で、余裕のある走りを見せていた。
サーキットは次第に夜の帳に包まれていった。その後しばらく、787B55号とジャグァーXJR12 35号と4位争いを展開していたが、ジャグァーXJR12 35号を次第に引き離していった。
8時間経過時点で、787B55 . . . 本文を読む
決勝レースは、アウディの1号車(マクニッシュ/カペロ)がスタートで、6台をごぼう抜きにしてトップに踊り出た。低速トルク型のエンジン載せ変えに加え、燃料を少なく搭載する作戦がうまくいた。
LMP-2は、激戦であった。スタートで、アキュラも燃料を少なく搭載して飛び出し、ポルシェ群の中に突っ込んでいった。
アウディの1号車とアキュラの3台で、トップが毎回入れ替わるような激しい戦いとなった。3秒以内に4台 . . . 本文を読む
決勝の土曜日がやってきた。お昼頃から晴れ間があらわれ、マツダチームを祝福するかのごとく太陽が明るい日の光を注いだ。
朝、まだ湿っていたサーキトでウォームアップ走行が開始され、次第に路面が乾いていった。そうした中で、バドラーの787B55号が3番目に早いタイムを出した。
その後に、パプニングが787B55号にあった、突然高速でミスファイヤーを起こしたのである。チームは一瞬緊張したが、プラグ交換で何事 . . . 本文を読む
ALMS 第2戦のセントピータースバーグが開催された。
セントピータースバーグのレースは、4月5日(金)と6日(土)の2日間のイベントであり、金曜の午後の予選前には、2つの60分のフリー走行セッションがある。レースは土曜日の午後5:05スタートの黄昏時のレースとなる。
アウディ・モータースポーツ代表であるウォルフガング・ウーリッヒ博士は、
「アメリカでディーゼルエンジンをプロモートすることはアウ . . . 本文を読む
商売の基本は今も昔も、そしてウェブサイトでも変わらない。
400年前に書かれた近江商人の「商売の十教訓」をウェブサイトに当てはめてみよう。
1.商売は世の為、人の為の奉仕にして、利益はその当然の報酬なり。
ウェブサイトは世の為、人の為の奉仕であるから、それを真実実行していくならば当然の報酬として利益を得ることができる。
2.店の大小よりも場所の良否、場所の良否よりも品の如何。
サイトの大小より . . . 本文を読む
火曜日の朝、いよいよロータリーエンジン最後のル・マンがはじまった。寒く激しい雨であった。この雨模様の天候は決勝の始まる土曜日の朝まで続いた。悪天候の中、街の中心にあるジャコバン広場にレナウン・チャージのオレンジとグリーンに彩られた787B55号(バドラー/ハーバート/ガショー)が現れた。つづいて白地にマツダ・ブルーの787B18号(ケネディ/ヨハンソン/サラ)、787 56号(従野/寺田/デュドネ . . . 本文を読む
各チームは、ALMS 第2戦のセントピータースバーグに備えて、第1戦セブリング12時間ででた不具合の対応に追われた。
アウディは、車両としては完成されているが、今後ロードコースに対応すべくエンジン・マネージメント・システムの見直しを始めた。特に第2戦のセントピータースバーグは、市街地特設コースで、最高速は低く、コーナリングと加速が勝負である。低速トルク型に変更することにした。
プジョーは、エンジ . . . 本文を読む
温度管理の重要性と磨耗でマツダ本社の制動関係の技術者や小早川主査はかなり心配をした新しく採用したカーボン・ディスク・ブレーキの問題があった。
車両担当のマツダスピードスタッフは、カーボン・ディスク・ブレーキは優勝のためのキー技術と確信していた。温度管理は、ブレーキ冷却ダクトをガムテープで調整して行う、磨耗は交換で対応する。さらに、バックアップにスティール・ディスク・ブレーキを用意しておくということ . . . 本文を読む
レース終了後、由香里と大橋(真)は、各チームの分析を話し合った。
レースに勝つための4つの品質を備えているのは、アウディとポルシェチーム。これらのチームはレースの戦略が課題。アウディは高速で耐久レースに強い。ポルシェは、775kgとLMP-1に対し150kgも軽い重量を生かして、第2戦以降の市街地やテクニカルコースに強いし、マシーンとしての熟成度が高い。
プジョーはテスト品質が今一歩。これは、早急 . . . 本文を読む
ウェブビジネスは成功するかというと、そうでない。むしろ失敗することの方が多いのが現実である。第2章で戦略の一貫性を述べたが、マイルストンの評価でやばいと感じたら即座に撤退、転進することも重要である。
福山市の(株)備後ムラカミの村上社長から、インターネットを介して全国の畳小売店と取引B 2 Bを行う備後ムラカミ・オンライン・システム(BOS)導入し、順調に業績をのばして(毎年20%増)おられる話 . . . 本文を読む
このような技術的な開発が進む中、レーシングマネージメントもロータリーエンジンのル・マン参戦最後の年に相応しい形を整えつつあった。必ずしもF1での成績は彼の真価を発揮していなかったフォルカー・バドラー、ロータスの現役F1ドライバーのジョニー・ハーバート、新進ジョーダン・チームのF1スターのベルトラン・ガショーがドライバー契約をしてくれた。ガショーは、メキシコGPから飛んできて参加することになった。そ . . . 本文を読む
大橋(真)は、一昨年までマツダスピード・アメリカ・チームでALMSに参戦していたのでオーガナイザーや出場チームと顔なじみであった。パドックはフリーパスで由香里をオーガナイザーや出場チームの監督に紹介して回った。
レース中の各チームのピット作業も見せてもらった。
プジョーのピットでミシェル・バルジュ監督と話していたとき、大橋(孝)が沢村美雪を連れてやってきた。2人も情報を収集に来ていた。
大橋親子は . . . 本文を読む
ウェブサイトを評価する場合、とかく財務指標で評価しがちである。しかし、ICT化したウェブサイトは財務指標だけでは評価しきれない。
そうした場合、ウェブビサイトの評価をバランススコアカードの4つの視点で行うことが必要である。
このバランススコアカードの4つの視点とは、「財務の視点」「顧客の視点」「内部業務プロセスの視点」「学習と成長の視点」である。
「財務の視点」は、経営活動の最終成果としてスト . . . 本文を読む
松浦は燃費に悩んでいた。
製造品質で、ただ1点目標をクリアーできなかったのが燃費である。目標は90年比10%以上の削減であったが、ベンチテストでは、2~3%の改善であった。
エンジンが完成すると、787に搭載して鈴鹿サーキットでテストが実施された。
松浦は、鈴鹿サーキットを走行するクルマのテレメーター・データーを眺めていたら、奇妙なことに気が付いた。
同じクルマで、同じラップタイムでも、ドライバ . . . 本文を読む
決勝のスタート、プジョー909の8号車とアウディの1号車が激しい闘志を燃やして第1コーナーに殺到した。どちらも譲らず接触した。2車は1周でピットイン。
トップがプジョー909の7号車、2位のアウディ2号車が追う展開となった。
BMW701の3号車、4号車が続き、その後にポルシェRSスパイダーが、燃料を半分にしてスタートダッシュをかけ、アキュラの間に割り込んできた。
アキュラチームのドライバーは、フ . . . 本文を読む