今まで探していた本を古本市で見つけた。年に何回か開催されるイービーンズでの古本市でである。
この本は、2011年に仙台平野の津波を予言し、対策を進言していた本である。
震災後探したが、絶版になっていたものである。震災後に復刻されたのである。
1995年に地元の宝文堂から出版されたものを復刻再販したものです。
この本の著者、飯沼勇義氏は仙台生まれの仙台育ち、仙台地方の歴史を研究して40年以上の
民間の歴史研究家です。(平成6年時の記述です。)
仙台地方には古代から何度かの大津波があり、特に歴史上有名なものに、869年の「貞観津波」と
1611年の「慶長津波」があり、また東北地方にはほかに「明治三陸津波」や「昭和三陸津波」が
三陸地方の三陸沿岸を襲っています。
飯沼氏は、津波の恐ろしさを調べ、平安時代の貞観津波や江戸時代の慶長津波の惨状や伝説をくわしく調べて
書いてくださっています。その資料には私の知る地名や場所がたくさんありました。
そのうえで、津波防災試案まで考えられていました。そして陳情もしていました。
東日本大震災からすでに10年がたち、各地の復興や防災対策もいろいろ行われてきました。
そして次の時代へ伝える方法も各地で行われています。
現代は温暖化等により異常気象も心配の種ですが、このような先達の方の研究なども参考に
私も好きな歴史の勉強を進めていきたいと思いました。
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