郷が杜備忘録

旅行や読書と日々の行動の記録。
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ハゲタカ(上)(下)  真山 仁著

2019-02-14 | 読書
新装版 ハゲタカ(上)(下)

  講談社文庫  2013年9月13日第1刷発行 2018年7月27日第13刷発行
  この作品は、2004年12月にダイヤモンド社より刊行され、2006年3月に講談社文庫より刊行されました。

  著者 真山 仁(まやま じん)
  1962年 大阪府生まれ、同志社大学法学部政治学科卒業。
  読売新聞記者を経て、フリーランスとして独立。
  2004年「ハゲタカ」でデビュー。


  日本経済はバブル崩壊後の失われた10年を経て、21世紀に入り、すでに20年近くが過ぎようとしている。
  この間、1997年の山一證券、北海道拓殖銀行といった大会社が破綻、長銀の破綻、日債銀の国有化、
  銀行の再編なども行われた。

  これらのニュースの時にはそういう仕事には関係していなかったが、日本はどうなるのだろうと不安であった。
  その間にも政治は、政権交代やスキャンダル暴きに時間をとり、世界の体制に乗り遅れたもたもたを
  繰り返していたように思う。

  そして平成の終わりとなる30年が過ぎて、いままでの付けが回ってきたように政治にも経済にも様々な
  問題がまた起こってきている。

  それは、官僚の劣化であり、ゴーン氏にみられるような会社の私物化、いじめや、児童虐待など、
  毎日ニュースを見てもテレビをつけるのも嫌になってしまう事件が多すぎる。


  今回読んだ「ハゲタカ」は、もうすでに発行されてから15年が過ぎているが、バブル崩壊後の銀行の
  不良債権処分と外国の「ハゲタカファンド」の攻防を小説仕立てで、わかりやすく読むことができた。
  もちろん実在の企業や人物は出てこないが、それらしい名前で現れ、そういうこともあるのかなあと
  思わせるような作りになっていた。

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