以前仙台駅前のビルで「古本市」をやっていた時に買っておいた本で、しばらくぶりに読んでみた。
この本は立花隆さんの書いた本で、あとがきにも書いてあるのだが、20年がかりで作られた本ということである。
発行は2005年11月である。
この投稿を書いて「下書き」に保存している間に、立花隆さんは亡くなってしまった。
「あとがき」にこの本のできた経過が書いてあったが、元になったのは1983年に月刊「プレイボーイ」に書いた
連載記事であるという。タイトルは「レンタカー・オデュッセイ8000キロ」であった。
立花は1974年の「田中角栄研究」から「ロッキード事件」「ロッキード裁判」と休みなく続き、さらにロッキード裁判関係が
1986年まで続き、この本を単行本として出版する時期を逃してしまったという。
そんな中、同行した写真家の須田慎太郎氏がこの時の写真を主体とした個展を開いたことがあり、そこに書いた長めの文章が、
この本の基になったという。
この本はたくさんの写真と文章で構成されている。
私は15年ほど前にギリシアとトルコを旅行したことがあるので、写真にも見たことがあるところや知っている地名などもあり、
懐かしく読むことができたのと、古代の歴史や哲学者、キリスト教などのことも知ることができ、いい本を購入したと思っている。
中身は、目次を示すと
序章 エーゲ 永遠回帰の海
はしがき
1章 聖山アトスへ
2章 アポロンとディオニュソス
3章 聖なる神と性なる神
4章 ネクロポリスと黙示録
終章 終末後の世界
あとがき
内容について触れることは難しいが、西洋文明の基や哲学の初期のことを知るのにも、参考になると思う。
立花氏は博学なので、いろんなことを教えられた。
立花氏の他の作品も今後読んでみたいと思っている。