郷が杜備忘録

旅行や読書と日々の行動の記録。
日常のできごとや思い出の写真が中心。 たまに旅行の記事も投稿します!

食堂かたつむり(小川 糸著)

2019-10-27 | 読書
  食堂かたつむり
  ポプラ文庫  2010年1月15日第1刷発行

  著者 小川 糸(おがわ いと)
      1973年生まれ。


  ある企業のお客様用の冊子の中に、この著者、小川 糸さんが紹介してあり、
  出身が山形県ということと、今現在外国で暮らして本を書いているということで
  どんな本を書いているのかが読みたくて、古本屋を探して見つけた本である。
  この本自体が、映画化か何かの賞をとっていると思ったので、話題性があるか
  と思い読んでみることにした。


  読後感は、心が軽くなるというか、温かくなる小説であったと思う。人間が生まれて
  亡くなるまでのこと、要は人生の大きな流れの中で、いろんな人、特に両親や
  祖父、祖母とのかかわりの中で大きくなり、それらの人の生き死にと関わっていくことを
  料理を通して、体験していく物語であると思う。


  主人公りんごちゃんこと倫子が、同棲していたインド人の恋人にすべてを持ち去られ、
  恋と同時にあまりに多くのものを失った衝撃から、声をも失ってしまう。山あいのふるさと
  に戻った倫子は、ふるさとの村を見て回り、小さなころを思い出し、小さな食堂
  「食堂かたつむり」を始めることから物語は始まる。「食堂かたつむり」は1日1組だけの
  変わった食堂である。
コメント
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