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郷が杜備忘録

旅行や読書と日々の行動の記録。
日常のできごとや思い出の写真が中心。 たまに旅行の記事も投稿します!

面白くて眠れなくなる江戸思想(橋爪大三郎著)

2024-12-30 | 読書

年末になって図書館から本を借りてきた。

時間がなかったので、お薦めの本のところにある本を興味に任せて借りた。
そのうちの1冊、この本がとてもおもしろかった。
面白かったと言っても可笑しいのではない。とてもためになった。
以前から日本の思想について関心があり、幕末の維新の推進力ともなった水戸学や
江戸幕府の基盤であった朱子学など、そしてそれを取り巻く江戸に起こった各種思想、どのような内容で、どのような関係性があるか関心を持っていたので、それがわかりやすく説明してあった。
著者によれば、江戸思想は明治日本の土台、その上に西欧的な制度が組み立てられた。この本は中高生向けに書かれた江戸思想の入門書ということです。
取り上げられた12人は日本史の教科書にも出てくる有名な方々ですが、意外とその人生は知られていないと思う。境遇はいろいろだが、自分で考え、学び、自分の考えを創っていった。若い人にも参考になると思う。
12人は、水戸光圀、藤原惺か、林羅山、中江藤樹、熊沢蕃山、契沖、伊藤仁斎、荻生徂徠、富永仲基、賀茂真淵、本居宣長、上田秋成です。
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人生を面白くする本物の教養(出口治明著)

2024-10-17 | 読書
この本の発行は2015年であった。もう少しあとに買ったと思うが、しばらく机の横に積んであった。
コロナ禍で脚と肩を故障して、定年後やっていた仕事も辞め、完全年金生活者になり、毎日が日曜日の変化のない生活になった。
辞めて1年目は、身体の回復に努めたので、生活にも飽きはなかったが、2年目になり、張り合いが無くなってきた。
いろんなことをやってみようと思うが、なかなか続かない。
何度も書いているが、読もうとため込んだ本があるので、できれば死ぬまでは読みきりたいと思っており、それも平行してやっている。
今回の本のようなものは、70歳近くなって今さらではあるが、私よりは先輩でもあり、子どもたちへの参考にもできると思い、読んでみた。

第3章 出口流・知的生産の方法
第4章 本を読む
第5章 人に会う
第6章 旅に出る

第9章 英語はあなたの人生を変える
第10章 自分の頭で考える生き方

が参考になった。

健康寿命はまだ10年くらいはあるだろう。
もう少し自分を鍛えてみたくなった。

ところで本の中に、北欧での子供たちへの選挙に関する教育に関して書いてあった。
白票や棄権は有力候補に投票するのと同じ結果をもたらす。絶対得票率が少ない党でも圧勝になり、意図しない政策もやられかねません。ある元首相が言った「選挙に関心の無い人は寝ていてくれたらいい」ということにはしてはいけないのです。現状に異論があれば、はっきりした意思表示が必要です。
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福田和也さん(文芸評論家)が亡くなっていた!

2024-10-12 | 読書
9月の新聞を読んでいて、文芸評論家の福田和也さんが亡くなっていたことを知った。
9月20日に急性呼吸不全で亡くなったという。63歳だった。
江藤淳さんに見いだされ、保守派の論客としても知られていた。
私は以前にトップにあげた本を古本屋で見つけ、読書の参考にしていた。
ほかにも「地ひらくー石原莞爾と昭和の夢」という本も、読みかけていた。
最近はあまり消息がを聞かなかったが、若くしてなくなられて残念であった。
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迷惑な終活(内館牧子著)

2024-10-06 | 読書

内館牧子さんの高齢者小説第5段、「迷惑な終活」を読んだ。

内館さんの小説は妻が気に入っており、今回も新聞に広告が出るとすぐに本屋に買いに行った。

今回の話は「終活」である。

新聞やテレビを見ていると、断捨離とか終活というような話ばかり。

登場人物は75歳の夫とその妻、年金暮らしで二人暮らし。子供たちはそれぞれ独立し、離れて暮らしている。

ほぼ我が家と変わらない、少し年上の先輩夫婦ということになる。我々夫婦もやがてそういうことになるのだろうと思って読んだ。

主人公の夫は、「生きている間に死の準備はしない」という主義。

しかし、そんな夫も人生にケリをつけるために行動し始める。

そこから思わぬ事態が発生するのだが。

内館さんの小説の展開はいつも奇抜だ。いつのまにそうなるのか、次々と事態は思わぬ方向に転がってゆく。そこが面白い。そして、その有り様が、我々の周りにもありそうなことなのである。

さらに登場人物の心の声、ことばにも形にも出さないが、心の中に思っていることが、さもありなん、ということで感じられる。

今回も楽しませてもらいました。夫婦で読んで、話をするのもまた楽しいものです。

これからまだ長生きするのにも、参考になりました。

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白鳥のいる場所(下村 徹著)

2024-09-28 | 読書

ボランティアの仕事の関係で、標題の本を読みました。

その中に、「白鳥蘆花に入る」という言葉がありました。
ネットで調べたら、蘆花とは葦の花で白い花だということです。その中に白鳥が入ると、白鳥の動きで白い葦の花がそよぎだすということです。
次郎物語を書いた下村湖人が小説内で語った言葉です。
 
その意味は、たとえ名が出ずとも研鑽を積み、善行を行うことの美しさになぞらえているといいます。元来は禅宗の経典に「白馬入芦花」といったようですが、下村湖人が白馬を白鳥としたようです。
 
この本の作者の、下村徹さんは、下村湖人の三男でした。
 
この本の、「白鳥のいる場所」とは、ある障がい者支援施設で生活する障がい者と、その障がい者を支援する人々の物語です。
 
この本で、施設の理事長がこの白鳥にたとえられているようです。
 
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