酒の付き合いが悪過ぎる俺だが昨夜は断れ無い飲み会があり、参加した。
居酒屋ではしこたま飲んだかな。
気に勢いがついてしまった様だ。
暴力行為、セクハラ、悪意的な中傷、等は無い俺だが幾つか失敗があった。
仕事の愚痴と悪戯な言動。
後に言い訳出来る範囲で酒の席ではありがちと思われるが、ちと愚かだったか。
翌日、反省する。
こんな失敗はずっと自身の脳裏に残るんだよな。
だから飲み会は好まず、付き合いも悪い。
空港、ホテル、BAR、ポリス等、英語を話す機会は幾つかあった。
空港の英語は綺麗なので聞き取り易い。
BARの女性はタイ人特有のアクセント、訛り、省略があるので一般ワード以外は聞き取り難く、こちらの言葉も伝わら無い。
パタヤでポリスと何度か話したが国際的リゾートとあってポリスの英語は流暢だ。
しかしどれも速くて聞き取れなかった。
所々のワードを摘ぎ合わせると理解出来るが脳での処理に時間が掛かり会話のキャッチボールとならない。
タイ語で言えるのは10ワード位か。
相手は殆ど理解出来ず会話が成立しない。
普段多くの時間をリスニングに費やしている割に全然上達して無いな。
方法を変えるべきか。
或いは脳が弱っているのか。
何だか自分の言語力にガッカリする事が多かった。
相変わらずレンタルバイクで日中走り捲る。
交通では所々で検問を行っているが国際ライセンスを持っているので余裕だ。
何度か停められ提示を求められたがどのポリスも俺の無免許を確信している感じで
ライセンスを見せると 「 おっ 」 と表情を見せる。
こちらはドヤ顔だ。
その日も普通に走っていて交差点を左折した所で検問に引っ掛かる。
何時もの如くライセンス出すが何故かポリスはレポートを書いている。
「 何だおい、ライセンス出しているだろう 」
と言うがポリスは書き続ける。
「 お前は赤信号を左折した。信号無視によりキップを切る 」
うっ、そう言う事か。
一瞬で血の気が引く。
この状況を回避出来るか?
5年前にポリスに捕まった時は500Bの賄賂を渡して逃れたが今回は交渉出来る雰囲気では無い。
諦めを悟る。
「 ソイ9にステーションがある。そこで罰金を払え 」
払うしか無いな。
その足でステーションに向かう。
しかし交差点の左折は不可だったのか。
今迄現地人の運転に習って可と認識していたが違った様だ。
明らかに俺のミス。
ポリスにも自分にも弁解の余地無し。
ステーションでの支払いは簡単だった。
時間もかからずタイの割には規律もしっかりしている。
罰金400Bは高いのか安いのか。
免許不携帯も同額らしい。
郷に入れば郷に従う。
ルールを守り安全運転を心懸けよう。
微笑みの国と言われるだけあり、どの人も笑顔で優しく温厚だ。
そんなタイ人も実際は老若男女、策士とも言われる。
表の顔と裏腹な心。
その一端を垣間見た。
深夜、カウボーイのBARで飲んでいると白人男性と店の人が揉めている様だ。
長く居座り過ぎだから帰れ、て感じ。
男性はかなり酔っている様で行動が変だ。
男性がうだうだしているのでスタッフが男性の腕を抱え力づくで店外に出そうとした。
すると男性は腕を振り払い攻撃的な態勢を取った。
スタッフは其れにキレ気味。
遂に暴力沙汰が始まった。
スタッフは男性の首に手を掛け押し上げた。
相撲で言う喉輪だ。
スタッフは男性よりも身長が30cmくらい低いので下から押し上げる喉輪が有効だ。
男性も踏ん張り返すがスタッフの技が勝っている。
男性は負けじと椅子を振り回し投げる。
俺の据わるテーブルに飛んできそうだ。
とばっちり食いたく無いので少し離れた場所に移動する。
スタッフは更にキレて鬼の形相でカウンターの奥に何かを取りに行く動き。
まさか銃か?
他スタッフ達が慌ててそのスタッフを宥め、大人数で男性を店外に押し出した。
それで収まった様だがあのスタッフは何を取りにいったのだろう。
やはり銃か。
ここでブッ放すつもりだったのか。
恐ろしい。
タイでタイ人と喧嘩などするものでは無い。
忌まわしき2年前の出来事。
何度思い返しても不思議な事だった。
恐らくあの眩暈、気絶はどこかの店で薬を盛られたのだろう。
効果が少し遅かった、て事か。
もしもその店内で気絶していたならば身包み剥され道端に放置されていたか。
考えると震える。
しかし何故、顔面骨折したのだろう。
殴られたもので無い気がする。
前のめりに倒れ、テーブル或いは地にぶつけた。
それが最も可能性高いか。
今回はその経験を意識して行動した。
体調管理、食物、酒は余り飲まない。
飲み屋は気を付けよう。
禁酒の日とやらでバBARが全て閉まり飲み歩けない日に遭遇した。
そんな日は年に2、3日程度かと思いきや月イチ程度に有るらしい。
バンコクやパタヤで当たらなかったのは偶然か。
仕方無しにコンビニでビールを買いホテルで飲んだ。
海外でそれは虚しい行動だ。
同ホテル泊の女性が少し気になった。
暗そうな雰囲気でいつも一人でレストランのテーブルに座っている。
声かけようと思うが勇気が無かった。
一人旅は一人旅に余り関わるべからず。
これは俺のモットー。
しかしこの島はタイでありながらタイで無い感じがした。
バリ、フィリピンに居た時のフィーリング。
バンコク、パタヤに長居し過ぎているから感覚がそっちに定着しているのだろう。
そんなプーケット、また旅行するだろうか。
海外旅行に慣れているとは言え毎回何度かの失敗は有る。
今回もミスをした。
プーケットのホテルにチェックイン後、 「 復路の為、空港バスを10時に手配してほしい 」 の意をスタッフに言った。
念を押して前日も言った。
そして当日、予定の時刻にスタッフに確認すると
「 手配はして無い。当ホテルでは空港バスは扱って無い 」
「 私は頼んだつもりだが 」
「 それは違う 」
恐らくスタッフは 「 俺が既に手配済のバスが10時に来るからね 」 と認識したのだろう。
逆に俺はスタッフが 「 OK手配するよ 」 と了承したと思い違いをしたのだ。
俺はスタッフに一瞬ムッとしたが、それは違う。
ミステイク2つ。
英語力の低さ。
また、予約書を受けない時点でおかしいと思うべき。
俺も甘い。
フライト迄2h2min
MISSは絶対避けなければ。
どうする?
流しのタクシーが簡単に捕まるか?
タイだから何とかなると思う自分が居る。
通り掛かったツアーサービスの店に尋ねる。
店の女性は 「 何故、昨日来ないの? 」 と呆れ顔。
当然だわな。
女性はとても親切で幾つか電話してくれて何とか予約を取り付けた。
「 コープンカップ 」
ひと安心。
タクシー到着が遅く、少し焦ったが何とか空港にフライト1h前に入った。
バイクレンタルでもひと悶着。
リターン時 「 ガス欠だぞ 」 と。
借りる時もガス欠だったので 「 同じだ 」 と返すが今の方が少ないと言い張る。
いやいや逆だろう。
こんな事でモメるのはアホらしいので40Bで手を打つ。
これもレンタル時、確認すべき事だった。
前回旅行でもホテルの冷蔵庫の事でひと悶着あったけな。
俺もまだまだ甘い。
8月のタイは雨季なのでスコールが日に何度かある。
この旅行も当然にそれを覚悟してはいたが予想以上だったので戸惑いや大変な事が多かった。
特にバイクでプーケットを周遊していた時は大変だった。
北部のビーチに居ると海岸線上空の雲雪が怪しくなり現地人も慌ただしくなった。
それでもレインコート持っているからいいやとバイクを走らせた。
しかしそれが間違い。
そのビーチに留まるべきだった。
思った以上に雨脚が強く、どんどん強くなり、皮膚が痛い程だ。
ヘルメットはひさしが無いので雨が目にバシバシ入り、開けていられない。
山道なのでスリップの危険性もある。
雨が収まる気配が無いので雨宿り出来る場所を探し、バイクを停めた。
いや~ヒドい。
レインコート越にシャツもパンツもびしょ濡れだ。
こんなスコールが日に何度もあるなんて現地人の生活も大変だな。
1hくらい続いたか小降りになってきたのでそこを発つ。
その後も 「 また振るのか 」 と気になり景色を楽しむ余裕を若干削られた。
夜、繁華街に居る時も何度かやられた。
どこかの店に入り宿るしか無いんだわな。
判った事は前触れがある、て事。
生暖かく強い風がヒューと吹き始め、その5分後位に一気に降り出す。
そのパターンは粗間違い無い様だ。
現地人も判っている様で風が吹いた時点で動き始めていた。
何だか日本で言われるオバケが現れる前触れみたいなものだな。
プーケットは然程大きく無い島だ。
縦50km横20kmくらいか。
バイクならば1日で周回出来る。
それを実現した。
7時にホテルを出発する。
行く当ては無い。
地図に乗る道を海沿いに走るだけだ。
途中、気になる道を見つけたならばそこを進めば良い。
天候は良くなくグレー色の雲が空を覆っている。
スコールも何度か有るだろうがそれも前提だ。
先ずはパトンから北上する。
思ったよりも山が多く昇降が有る。
日本の山道の様になだらかに長距離を造るもので無く、角度の有る短距離となっている。
バイクならば苦で無いが大型トラックとかは相当にパワーが要るだろう。
山超えすると新たな町が現れる。
観光客が集う繁華街と異なる庶民の町だ。
人も素朴な感じがする。
そんな光景を見る事も楽しい。
国道に出た。
真直ぐ進むと空港の方向だ。
交通は全般的に荒いがバイクが走り易いインフラが有るので然程の危険は感じ無い。
走りながら景色を楽しむ余裕も持てる。
山、雑木林、芝とどれも綺麗だ。
時々現れる陽光に照らされると更に綺麗になる。
時に走りを止め、シャッターを切る。
最北端迄来ると本陸へのゲートがある。
検問は余り厳しく無い様だ。
そこから引き返しビーチ沿いの道へ入る。
どこかのビーチへ来た。
バイクを停め、砂浜を歩く。
人は極端に少ないのは天候のせいか、いつもの事なのか。
それにしても絵に描いた様なビーチだ。欧米人の水着姿も絵になる。
そのビーチを発った後、スコールにやられた。 ( 別記事で )
気を取り直し、再度国道に出て、南下する。
天候も回復してきた。
パトンに戻った時は正午に近かったのでホテル近くのレストランで昼食を摂る。
午前は北部、午後は南部と予定通りのペースだ。
南部は山が少なくビーチが多い。
どのビーチも造りは同じだ。
違いはスケール、長さ。
当然に長い程人も多い。
しかし光に照らされたビーチは本当に美しい。
エメラルドグリーンそのものだ。
日本で見る事は出来無いだろう。
そんな砂浜に自身が立っている事に違和感を覚える。
「 俺も頑張って生きているな 」
そんな感慨も覚えたりする。
ヨットハーバーも良かった。
野生の猿達にも出合った。
放牧の牛達も自由だった。
整然と並んだ樹木の林も美しかった。
霧に覆われた山々も幻想的だった。
等々、目に映る全ての光景が素晴らしかった。
俺の運転の腕も中々のものだ。
この交通状況を難無く走り、景色を楽しむ余裕も持てた。
何度か危険は有ったが自身が原因のものでは無い。
その運転で1日で300kmを走った。
驚きの距離だ。
こんな経験を出来るなんて我ながら凄いと思う。
希望の場所にツアーとかで行ったならば半日は掛かるだろう。
ランドマーク数か所を1日で行き、見てしまうのだから。
本当に有意義で充実した1日だった。
スワンナプーム空港に到着したは良いが、また待ちだ。
今度は6h、プーケット行の機に乗る為。
その間にバンコクの街に出て、また空港に戻るのは余りに手間だ。
空港で時間を潰すしか無い。
体力も落ち気味なので座って休もう。
しかし、ベンチが固く冷たく、空港内は冷房利かせ過ぎ。
長居は良く無いな。
レストランに入り柔らかいソファでビールでも飲んで過ごそうかと思うが缶ビール100Bと見てやめる。
ケチなのか節約なのか。
早めにチェックインを済ませゲートのソファに向かう。
おっとラウンジだ。
もしかしてこのチケットで入れるのか?
おわー入れた。
ネット、軽食、ドリンクとどれもFREE。
何てステキなんだ。
ここぞとばかりに飲食する。
それも必要以上に。
腹壊すよ。
ネットも楽しむ。
また言うが、何てステキなんだ。
ステーキも食いたい。
ラウンジでの2hは素晴らしい時間だった。
機内のインフォでは上海の気温は39℃だと。
機を降りた途端、ムワッとした空気が肌に纏わりつき、何か臭う。
嫌な気候だな。
16:00着で23:10発なので約7hのトランスファーとなる。
一旦入国し、4月同様リニアに乗り、BANDに行き、今回は豫園を楽しむ予定ではあった。
しかしこの気候ではどうしたものか。
しかし7hのトランスファーも相当キツイ。
空港内のトランスファー or EXIT、右か左か迷う。
どうする?
体力温存が優先だ。
上海には然程興味は大きく無いし。
トランスファーに決めた。
7hを何して過ごす?
眠るのはMISSのリスクが有る。
適当に過ごすしか無い。
空港内のパソコンでネット、英語の勉強、軽食、身なりの整え、徘徊、横になる、等繰り返す。
暇な時間は相変わらず色々考える。
過去を振り返る事が多い。
特に失敗を。
そして嫌な気分になる。
損な性格だわ。
楽しい事考えないからね。
て事は楽しい事が余り無かったと言う事か。
何か淋しいね。
そんなんしている内にフライトの時刻。
ひとつ教訓。
機内でペットボトルには気を付けろ!