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世界旅行記

イチ個人の旅行記

気持ちを開放しろ

2007年12月31日 | タイランド

スワンナプーム空港の扉を出たとたん感じるこのフィーリング。
ああ、南国のにおいだ。
その瞬間にモードが切り替わる。
バンコクは1年ぶり。
去年は深夜の到着だったが今回はまだ薄明るい時間なので余裕だ。

バスで目的地へ向かう。
ルートが変わったのかモノレールターミナルで乗り換えだ。
車掌に乗り換え先を教えてもらったがよくわからんぞ。
人でごった返す中を歩かされるが何とか目的の番号を見つけた。
              
19時、カオサンロードに到着。
欧米人が多く多国籍なこの雰囲気、変わっとらんね。
とりあえずホテル探し、350B位を狙いとする。
GREEN HOTEL 名前がいいね、清潔そう。
部屋を見せてもらったがこの狭さはなんだ、圧迫感で寝られそうにない。
少し上乗せして広い部屋にしてもらった。
朝食付きで429B、まあいいや。
バッグを置いたらメシでも食いに行こう。

カオサンは夜になるほどゴミためと化すがそれが魅力的だ。
皆それがよくて集まってくるのだろうな、歩きながら思う。

しかし月日が経つのは早い、前に来たのがほんの数日前の感じがする。
この1年いろいろ感情が動き、アクセントな出来事もあったりもしたが
なんら変わってないような錯覚を起こす。
自身の生き方にマイナスな思考さえ湧いてでてくる。
おいおい海外旅行に来てまで何を反省してるんだ。
「 気持ちを開放しろ 」
              
タイ旅行の楽しみの1つはタイマッサージ。
整体マッサージで全身の筋や関節をゴリゴリグキグキやってくれる。
マッサージ師が1時間みっちりやってくれて180Bでっせ。
日本でよく利用するホテルで同じサービスをやっているが、たしかそこは8000円
だったと思う。
信じられん安さだ。
朝飯前に必ず行くようにしている。
師は、にいさん、ねえさん、おじさん、おばさんといるがおばさんが最も上手に思う。
タイ女性特有の鼻にかかったカン高い声も優しく耳に入る。
しかし、受けて思うが俺は体が固い。
筋肉は焼きすぎの肉のようで関節は樫枝のようだ。
師が 「 リラックス 」 と何度も言うがそんなに力入れてないんだけどな。
ボクシングでは体が固いと良い事はない。
打たれたら効くし。
パンチは体をしなわせる事によって強くシャープに打てる。
俺の左フックでナックルがうまく返らないのは体が固いためか。

バンコクにきたらやはり銃を撃ちたい。
場所は把握できているので路線バスで行けるよ。
バンコクのバスはわかりにくくとてつもなく揺れるが安い、5kmくらいのって7Bだ。
面白いのは車掌がどんなに揺られてもバランスを崩さない。
すごい平衡感覚、ファイティングポーズをとらせてみたい。
              
いつもの射撃場の店主、この男は一切金の交渉がきかない。
値切りを受け付けないヤツってのはファーストコンタクトの3秒位でわかる。
オート式2.5ダースで1600B
              
パンパン、当たらんなあ。
当たる事もあるがイメージがあまり残らないので続かない。
銃自体の照準はホントに合っているのか?
しかし銃の威力ってのは相当なもんだ、映画とかで体撃たれて体内に弾が残るとか
あるが骨とかに当たれば体内で止まるかも知れないが肉だけの部分ならばいとも
簡単に貫通してしまうのではないだろうか。
威力を調べたくて銃口に小指を少しだけ当てて撃とうとすると
「 何やってんだ? 」 とガイドのおっさん。
「 Just Jokking 」
              
南国ムード漂うオープンカフェのチェアの背もたれに思い切り身を投げ出し
午前というのにビールを食らう。
道行く観光客のいでたちを見たり。
屋台で調理するオッサンの手際のよさに感心したり。
隣のブロンド女性の可愛さを横目で見惚れたり。
最も面白かったのがノラ犬におばさんがポケットからエサを取り出そうとする。
犬はその仕草を分かっているらしくシッポをフリフリのハァハァ状態。
おばさんは思わせぶりにゆっくりと手を抜くと
なんとその手にはハンカチが。
なんて意地悪なおばさんなんだ。
犬は 「 チクショー、バカにしやがって 」 とその場を一気に走り出す。
その光景がとても滑稽で可愛らしくて。
              
バンコクにはノラ犬が多い。
見た目は狂犬病でも患っているのではないかと思えるような風貌だが
犬好きの俺は思わず手を差し伸べたくなる。
しかし旅行者ごときが余計な事をするものではない。
まあ、ノラ犬たちもこれで安息に生きているのだろう。

この旅は特に目的もなかったのでただのんびり過ごす事を心がける。
のんびりと言うよりはダラダラしたか。
ふとカフェに立ち寄ったりTシャツ売りやアクセサリー売りを冷やかしたり
昼も夜もそんな感じ。
              
星が光り始める夕刻時に3車線の排ガスバリバリ国道沿いのカフェに腰をおろし
ぼんやりと行きかう車と人の動きに目をやりながらビールを食らったりする。
ふと隣を見ると英国人らしいオールドミセスが似たような雰囲気もっていた。
ミセスはフルボトルの白ワインを1人で飲んでいてガラスの灰皿はマルボロの
タバコでいっぱい。
哀愁が漂っていてカッコいいなと思ったり。

人を待っているような感じではないな、1人で飲むのが好きなのかな。
あるいは退屈しているのか。
俺も同じような状況だが退屈はしていない、ミセスもそうだろう。
1時間くらい経ったかなミセスのワインが最後の一杯になる頃
「 excuse me 」 と、声がかかる。
「 えっ、私? 」
「 日本人? 」
「 ええ 」
「 あの道は日本人の飲み屋街でしょう 」
道を挟んで見えるその道は ” タニヤ通り ” といって日本のパブやスナックが
昔かたぎの看板で集まっている通りだ。
ミセスはそれに興味を持ってルーツなど聞きたかったのだろう。
              
残念ながらそんなに博識ではないし説明するほどの英語力を持ち合わせていない。
「 Sorry, I'm not sure 」
ミセスは 「 ああ、そう 」 と首をかしげワインを飲み干すとチェックを済ませ立ち去った。
さぞかしガッカリしただろう、退屈もしていたのか。

あるいは俺の知る限りの知識を可能な限りの単語をつなぎ合わせ話すべきだった
のかだろうか。
自分が人にガッカリさせられるよりも自分が人をガッカリさせる事のほうがヘコむ。
結局また反省だ。
しかしそんなシュチュエーションなどいくらでもあるだろう。
そんなんでいちいちヘコんでいたら何も楽しめない。
再度言い聞かす。
「 気持ちを開放しろ 」
              


北京の休日

2007年12月30日 | 中国

空港のウィンドから見る離陸する飛行機はいつの時もセンチな気分にさせる。

座席は最後方だったがなんと隣の席2つが空いていて3シート1人占めだ。
前の方を見てもそんなのは自分ひとりらしい。
なんたる優越感、
横になりたかったがそれはやめた。

機内は退屈だ。
座席ごとにモニタがある機もあるがこの機はなし。
では景色でも楽しむかと窓に目をやってみるが、なんと外側が汚れている。
エンジンのすぐ後方だからだろうか。
「 Oh, Well 」
良い事ばかりではない。
              
大連経由で乗り換えらしい。
面倒なことをさせるぜ。
イミグレーションはものものしい雰囲気だ。
写真を撮ると女性の警備がすごい剣幕で怒る。
「 デジカメね、消しなさい 」と言 ってるようだ。
撮ってないよ、と笑ってごまかす。
あまり非常識なことをやるものではない。
おわっ、軍機だ、民間の飛行場に置くとは中国らしい。
              
北京まではひとっ飛び。
上空から見る北京はあらゆる場所で工事が行われているが進捗はよくない感じ。
五輪までに間に合うのだろうか。

到着、降機するとすごい冷気が体を襲う。
おわっ、タラップだ、そう言えば北京はそれだっけ。
カーロス・リベラのように足を踏み外してみるか。
              
シャトルバスで西単へ、ホテルは以前泊まったトコでいいか、探すの面倒だし。
受付の女性が英語イマイチなのでDiscountとDipositの交渉で手間どう。
互いに眉間にしわを寄せながら話をしていると別の人が割り込んできて
何やら中国語で話しながら時々笑っている。
こういうのは頭にくるのでこちらも 「 何笑ってやがる 」 と日本語で。

5階にある部屋の通路は思いっきり工事中だ。
部屋はキレイだからいいか。
明日の午前には空港へ向かわなければならない為あまり時間がないが
行きたいトコロはひとつだけなので問題ない。
              
王府井の露店通り。
地下鉄駅から大通りを1㎞ほど歩くとある。
さあ食うぜ、昆虫類は前に食ったからいいや、普通の食事にしよう。

小龍包、羊の串焼き、牛肉とニラの包み ( コレはスゴイ味 )。
シメは坦々麺、小麦の味が残るその麺は食べごたえがあり
辛味の効いたスープは冷えた体を温める。
ああ食った、お腹ポッコリなので少し歩くか。
              
置物屋を冷やかしていると女将が 「 見て見て 」 と言ってくる。
「 イヤイヤ 」 と行こうとするとジャケットの袖を指でガッチリ掴んで離さない。
「 見て見て ・・・ 」 と凄い勢いだ。
営業もここまでくると感心するよ。
丁重に断り、その場を離れる。
              
大通りを歩くと女性が声をかけてくる。
「 カラオケいかがですか? 女の子と一緒 」
やっぱこういうのはあるよね。
冷やかしで少し話してみる。
しかし日本語が上手でなく英語で話すがなかなか伝わらない。
俺の歩きにあわせてその横をずっとついて来る。
「 何処までついて来るの? 」
すると電話をしだし、すぐに別の女性が現れる、日本語がうまい。
「 カラオケいかが? キレイな女の子たくさんいるネ 」
ケッ、またそれか。
「 いくら? 」
「 カラオケと女の子1人で500元ネ 」
「 一緒に歌うだけ? 」
「 おさわりOK、キスもOK、お兄さんカッコいいからモテるネ 」
そんなにホメるなよ
「 日本人の客はたくさんいるの? 」
「 ほとんど日本人よ、日本人皆女の子好きネ 」
「 ああ、そう 」
「 すぐそこ、一緒に行きましょうネ 」
「 イヤ、地下鉄で帰るよ 」
「 見るだけ、見るだけネ 」
「 No Thanks 」
「 ん? S○X? 」
ぶはっ、お前の頭はそれしかないのか?
「 女の子嫌いですか?日本人でしょ 」
「 ... 」
” 一般論が全てに当てはまるものではない ”
これは俺が常に持っている概念だが伝わらないだろうから言うのはやめた。
大袈裟に 「 じゃあね、バイビー ( って古っ ) 」
しかしこんなのについて行く奴などホントにいるのかね。
まあ、いるのだろうが。

外気はさらに冷たくなり頬の肉が動かなくなる程だ。
バンコクに入る前に体調を壊してはいけない、もうホテルに戻ろう。
ホテルは造りが悪いわりに室内は暖かい。
湯も出るし、ビール1缶でさっさと寝る。
              
翌朝、ホテルの朝食は最低だ。
あまりのマズさにイスから転げ落ちそうになる。
ゆで卵しか食うもの無いよ。
サッカーの国際試合でバーレーンの選手が日本のホテルのビュッフェでポテト
しか食べなかったらしいがこんな気分だったのだろう。
気分が失せるよ。

空は快晴、散歩でもしよう。
串焼きをかじりながら天安門広場まで地下鉄3駅ぶん程の距離を徒歩で行く。
中国経済が右肩上がりなのはリーダーが国民に尊敬されているからでは
ないだろうか。
天安門を見ながらそんなことを考える。
              


まえがき

2007年12月29日 | タイランド

              
年末年始は海超えTraveling
相も変わらずよく行くよ。
目的地はタイランド。
密林でベンガルトラと戯れるんだ。

航空券はAir Chainaで41800円、いや~安い。
とにかく安いのは魅力的だ。
しかし燃料費20000円だって!
信じられん、毎年上がってるよ。
来年はいくらまで上がるのだろうか。

今回は早めに計画をしたのでスムーズに航空券を取れるハズだったのだが
なかなかうまくいくものではない。
安いのはいいが日程がキビしいんだ。
往復ともに乗り継ぎで北京1泊になる。
まあ北京は嫌いではないので滞在するのは厭わないが
復路の日程は何とかならんものか。
23:30北京着で9:20発だって。
極寒の深夜でホテル探しは殺人的だ。
ならば空港で一晩明かすかと思うが10時間近くでっせ。

凍死か、空港で孤独死か、究極の選択ってヤツか。
まあ、そんなのも悪くない。
さあ、行くぜ!
Here I'll go!
迷いは自宅のゴミ箱の中だ!