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世界旅行記

イチ個人の旅行記

ポルトで後悔先にたたず

2005年09月02日 | ポルトガル
ハイウェイを走るバスから見えるのは。
グレー色、セピア色の大小あらゆる形で無造作に転がる岩石だけだ。
何故かそれらをアーティスティックに感じながら物思いにふける。
ポルトガルの街路が石畳なのは土地に岩石が多いからなのだろうか ..。

変わらぬ光景をぼんやりと見つめながらどれだけ経ったか。
白く大きな橋にさしかかった所で唐突に視界に飛び込んできた光景に思わず身を
乗り出してしまう、窓に頬を当てるほどに。
その橋は ” ドン・ルイス1世橋 ” でドウロ河の高い位置に渡している。
そこから見る光景はスケールは大きくないが私的にはまさに絶景。
青く澄んだ水と緑の川淵に並ぶ色とりどりの建物が構図を造りシャッターチャンスを 誘う。
              
バスを降りたら、さあ、宿探し。
まずはガイドブックに載ってるツーリストインフォを探そう。
こっち方向か、やけに坂が多いなあ。
おわっ、凄い上り坂。
鼻歌1曲で超えるぜと吹いてはみたが足ガクガク、バッグが肩に食い込むし、
早いトコたどりつかなければ。
              
地図通りに歩いても全然見つからず。
ついに「 I'm lost 」
この旅で初めて道に迷う。
少し休憩をとろかとパン屋に入り、グレープフルーツジュースとクロワッサンを注文。
ああオアシス。

店の主人に尋ねたらたどたどしい英語だったが丁寧に教えてくれた、何とか到着。
キレイなポルトガル嬢が2人 「 いらっしゃ~い 」
とは言わんが ..。
経済的な宿はと尋ねると、坂を少し上った所にいいホテルがあるわと教えてくれた。
行ってみるとバス付ツインで18ユーロ。
「  very good  」

街歩きは坂の多い街中は避けてドウロ河沿いに始まる。
河の辺から望むドン・ルイス1世橋もまたとても壮観な感じがして思わず。
「 う~ん、絵になりますねぇ 」
とシャッターを押す。
景観はドコを見てもドコから見ても何から何までキレイ。
人も少なく時間がゆったりと流れる雰囲気のあるこの街はとても幸せな気分にさせる。

ケーブルカーに乗ればキレイな運転士が微笑みかけてくれる。
河で魚釣りをする無垢な目をした少年達。
その隣では人生を悟ったかのような表情でチェアーに揺られる初老が手招きをする。

河の終わりは視界いっぱいに大西洋が広り
気持ちも開放感いっぱい。
              
ポルトワインを飲んでみたい。
ワイン工房が近くにあるとやらなので行ってみよう。
バス停に行ってみると見慣れた雰囲気の女性が立っている。
日本人だ、何故かわかる、何でかな、俺もそうか。

「 こんにちは 」
「 えっ、こ、こんにちは 」
「 お一人? 」
「 はい 」
「 観光なの? 」
と、お決まり会話。
彼女もワイン工房へ行くとやら、場所がわからなくてどうしようと思っていたのだと言う。
こちらはガイドブックに載ってるからわかるよと、一緒に行く事になる。

工房は時間制で客を案内するようになっているらしく入場までは時間があるので
「 あそこのカフェでお茶でもいかが 」
女性は1986年のマリリンをショートカットにした感じでとてもかわいらしい感じ。
兵庫出身のアイルランドへの留学生でポルトガル語を専攻していて長期休みを
利用して語学がてらポルトガルを周遊しているとやら。
日本語で話すのは久しぶりでとても嬉しいと言う。
そんなん聞いた俺はもうデレデ。レ
鼻からコーシーすすってしまうよ。

時間になりワイン工房へ入る。
「 う~ん、干しぶどうのにおいがするね 」 と私。
あっ、干しぶどうって言っちゃった、レーズンって言えよ。

大きな樽が並び、ポルトガル語と英語でガイドが説明してくれる。
かなり早口なので理解できなかったな。
女性はポルトガル語堪能なので余裕な感じ。

ひと通り回った後は、ワインの試飲。
通のマネして香りを嗜み。
「 うむ、南部産の雨季だね 」
とおバカなギャグを一発 .. 言うべきではなかった。

ワインはおいしくてマリリンはかわいいし、大満足。
工房を出てからはキレイな河と街並みをバックに写真を撮った。
              
「 この後、どこへ行くの? 」
女性は行きたい場所があるらしい。
自分もどうしても行きたい場所があった。
この街での滞在は短いしそこへ行かないわけには ..。
とても残念だったがメール交換し、別れる。

その後、モヤモヤ。
何故、夜の食事の誘いをしなかったのだろうか。
何故だ?
一人旅の人間同士は互いの旅の行程に立ち入らないようにする考えが定着している。
実際、私もあまり立ち入られたくない、故に人の目的に立ち入らないようにしている。
この時もその考えが行動に表れたってことか。

しかし、後悔先に立たず ..。

マリリン
クリリン
ロンリーチャップリン

そんな夜はターキーステーキで一人パーチーだ。
ホワイトワインにビール、コニャックも飲んだ。
もうベロベロ。
気付いたときはホテルのベッドだった。
サックス吹きのパフォーマーから楽器取り上げて訳のわからん演奏をした記憶が
脳裏に残っている。

次の目的地への出発まで時間があったので丘の上の教会を目指す。
階段で最上階まで上がったときの光景は胸のモヤモヤを体外へ放出し
乾いた風がポルトの空にそれを散りばめた。
              


ナザレで筋斗雲に乗る

2005年09月01日 | ポルトガル

リスボンからはコインブラに行く予定だったがナザレに変更する。
旅の道中で得た情報で興味もったり、途中で目にとまった場所に立ち寄ることは
旅の楽しさのひとつでもある。

ナザレは海岸沿いの漁師町だ。
そういえば私はビーチのあるリゾート地への旅行はほとんどしたことが無い。
いつも一人旅だし、あまり海が好きでないので今まで行く機会が無かった。
しかし今回の旅はほとんどが都会ばかりになりそうだったのでひとつくらい
そんな場所があってもいいと思った。
ホテルの人も海岸はきれいで行ってみたらいいよと薦めてくれたこともひとつ。
  
バスは岩の転がる林を割って走るハイウェイを行く。
雨が降ってきた。
ヨーロッパの雲は低い位置にあるので海が近くなると雨が降りやすいのだろう。
到着、バスを降りたとたんスゴイ熱気、空は快晴。

オバちゃん達がお出迎えしてくれる。
何やら記載したボードを掲げているぞ、ああ、ゲストハウスの客引きか。
適当に交渉し20ユーロで契約、オーナーはブロンドのマダムで部屋は狭いが
小ギレイで、バスルームも清潔、屋根はテーブルが並べられているので。
朝に市場で買ったフルーツを食べたりしたらオシャレだろうなとか ..。
2日くらいの滞在にしよう。
  
海岸に面した町はの建物は岸からせり上がった地盤にトコロ狭しと並び。
白で統一されていて乾いた気候とキラキラな陽光に反射した絵が美しい。
そんな町を歩けば海からの風が潮のやさしい匂いを運び、道の端では魚を焼く
匂いが食欲をそそる。

三角巾をかぶったオバちゃんが砂浜でアジの干物を作っていて、それもまた
とても絵になっていてその光景をデッサンしてる人もいた。
  
ビーチから西に目を移せばそこには断崖の絶壁がそびえている。
500mくらいあるかな。
その崖の上にも町がありケーブルカーで上がる。

そこから見下ろすナザレの町はまさに絶景。
弧を描く砂浜と、白の建物とオレンジ色の屋根、視野に収まる広さで視点を
移す必要が無いので脳裏に一枚の写真として残すことが出来る。
  
教会の前でたたずんでいると突然に視界が真っ白になり凍るような冷感に体を
包みこまれる、何だこれは?
ああ、そうか雲だ。
手ですくってみるが綿菓子のようにはいかないよ。
こんなに明らかな雲に埋もれるのは幼い頃に山登りした時以来かな。
その雲にのって空を舞いたい、そんなセンチな気分になる。

しかし邪心がある人間は雲に乗ることは出来ないとかどこかのマンガで言ってた。
なとか思い、クックック、と笑ってみる。
  
この町では人と親しくなれなかったな。
日本人もほとんどいなかったし、現地人は観光地ズレしていないので外来を
あまりかまったりしない。

唯一、シーフードレストランの支配人のたどたどしい日本語に笑わせてもらった。
鰯を ” アィワシー ” と言う、何度教えてもだめだった。
お陰でこっちまでその後の旅で ” アィワシー ” って言うようになってしまったよ。


リスボンで出会う女性は同年齢

2005年08月29日 | ポルトガル

グロリア線の終着駅を降りるとサン・ペドロ・デ・アルカンタラ展望台。
そこからの景観の美しさにまたしても息を呑む。
オレンジ色の屋根が整然とした街並みは中世ヨーロッパのイメージを裏切らない。
丘の上にはサンジョルジェ城がそびえる、もうそこに行かない手はない。
  
ケーブルカーにゴトゴト揺られながら坂を下ってまた上がって。
途中から徒歩、坂はキツイが道沿いに現れる光景はキツさを忘れさせてくれる。
城は全て石で出来ているんだね。
雨があまり降らない土地なので古い時代からその姿を損なうことなく現代まで
残っているのだろうな。
  
トコロどころにある階段は勾配がきつく、危険な感じはするが高い位置に上がって
またオレンジ屋根のバイシャ地区を望みたい。
そんな思いが急がせたのかな。
最も高い位置へ続く1段20センチ程の階段を上る際、7~8段辺りで足を踏み外す。
その瞬間、反射神経は機能したがなんとそこには手摺がなかった。
故に転げ落ちる。

ぐぐ~、やってしまった、ケガは?
左腕を擦りむいた、骨は?
大丈夫、良かった、皮膚を削った程度ならばよしとしなければ。
管理の人に手当てしてもらう、テープぺたぺた貼ったので日焼けあとが気になるよ。

幸先悪いなあ、とかブツブツ言いながら城を降りたところのテージョ川を望める広場
でドリンクしているとあちらから聞き慣れた言葉が ..。
2人の日本人女性。
「 こんにちは 」
「 あら、こんにちは 」
「 観光でッスか? 」
「 観光ッス 」
まあ、お決まりの挨拶。
しかしなんとステキな2人だこと。
おそらくリスボンの空気と日の光がそう写すのだろうがキラキラしていた。
私もそう見えるかな? 見えないよねえ、どっちだ? ドッチー ( 三宅裕二のマネ )。
  
白い日傘と黒いグラサンの1人は京都の女性で言葉のイントネーションが上品な感じ。
ショートカットの似合うもう1人はフランスでアパレル関係の仕事をしてるとやらで
キリッとした顔立ちがビジネスマインドを感じさせる。
  
そんな2人は学生時代の友人で1週間のバカンスとやら、宿泊ホテルきいてビックリ。
セレブな旅行なんですね~、食事も子羊とポルトワインとか。
ちなみに私は空調無しの部屋で食事はサンドとビール、まあ、それが悪いと思わんが ..。
私からではないが年齢の話になる、何故か2人とも私と同年齢。
メールアドレス交換してわかれる。
「 Have a good trip. 」

明日は次の街へ移動だ、交通手段はバス、ターミナルは少し遠い。
チケットだけ前もって購入しておこうと地下鉄で向かう。
” 地球の歩き方 ” にのっていたのでそれをアテに行ってみるがない。
道行く人 ( 女性 ) にたずねてみる。
「 Excusu me. 」
「 What's up. 」
わおッ、かわいい!
聞くところによると少し前に場所が変わったらしい、行き方も丁寧に説明してくれるが
言葉がよくわからなかった、駅名は聞いたから行けるかな。

向かう地下鉄内、座っていると前方の位置に座る女性と目が合う ”ん? 日本人? ”
西田敏行な感じの笑顔を送ると相手も微笑み返し。
お互い 「 日本の方ですか? 」 ハモる。
この女性も私と同様に節約旅行で ( 貧乏旅行ではない ) 明日の出発に備えて
バスのチケットを買いに行くらしい。
節約旅行する人間は考えることが似るのかな?

ターミナルでは ” すったもんだ ” したが何とか互いにゲット。
私は北へ彼女は南へ ticket to ride
宿泊先もそんな遠くなかったので夜にお食事でもって事になる。
待ち合わせ場所間違えた、走ったが15分送れ。
アイ、アポロクリード ..じゃなくてアポロジョイズ。

互いに節約旅行者なのでリーズナブルでいいよねって感じでオープンカフェにする。
MLBのランディ・ジョンソン似のウェイターがカッコよくてテーブルが艶やかになる。
私はラム、女性はポーク、あとはビール。
  
今後の工程や、これまでの旅行記などを話す。
女性はほとんど一人旅でアジアが主軸とか、今回はヨーロッパ最南端からアフリカ
大陸を望むのが目的とやら。
岬から、アフリカ~!って叫びたいんだって、あはは~。
ちなみに名古屋在住で何とか館でガイドをしてるんだって、なぜかまた同年齢。
リスボンがこの年齢の人間を導くのだろうか?

そんな他愛の無い話をしてると、ハシシ売りの男が後方から現れる。
話し聞くと日本じゃ違法かもしれんがここでは合法だとか。
冷やかしで 「 高いよ 」 と言ってみると、歯でポキッと折ってきた。
そうきたか、これでは負ける。
「 使い方知らないし、No smokerなんだ 」
といってその場を逃れる。
ハシシねえ、異国だからといって道徳を失うわけにはいかない。
  
場所を変え、黄色の鮮やかなパラソルの並ぶカフェでビールを飲んでると何故か
欧米人の観光客が自分達に声をかけてくる。
「 ネパール人か? 」
「 チベット人か? 」
「 台湾人か? 」
って事はチャイニーズっぽく見えるって事か?
どっちをそう見てる?
いやいや私は自分をロシア系と思っている。

はあ、異国の夜にボロボロになるまで飲むクセはどんな状況でも変わらない。
breakfastをとりながら昨夜を省みる。
あの女性はラーゴスからアフリカ大陸を望めるだろうか?
まあ、望めるだろう。
私も移動だ、ここに残すものは無い。
アディオス、リスボン。


旅の始まりはリスボン

2005年08月28日 | ポルトガル
チューリッヒ空港へ向かう飛行機の窓から景色を望む。
一面の雲の合間に氷山のようなアルプスの山々が突起する。
あれはマッターホルンだろうか、あまりの美しさに息を呑むよ。
う~ん、山に向かって叫ぼう ” ヤッホー ” では芸がない。
ではと
「 クララのばか~! 」
って何言ってんだ俺は ..。
  
チューリッヒで乗り継ぎ、5時間だって、長い長い。
飛行機で隣に座っていた北海道からの男が笑顔で纏わりつく、勘弁してくれ。
君はイタリア、私はポルトガル。
ベンチで一眠りするぜ、おいおい隣で寝るな、女性ならいいが。

夜中のトランスファー。
何か怪しい雰囲気の飛行機だな、アジア人などいないぞ。
かなり低空飛行だ、Gも結構きつい、何もなければいいが。

到着、現地時間AM1:30
空港内で朝を待つしかないがいい寝ドコが見つからない、しょうがなしに
欧米人の集まってる所の一角を使わせてもらう。
「 Hollo GUY 」 って感じ。
  
長い旅の初日で金持っているので眠れるわけがないよ、と
酒飲んだり、本読んだり、徘徊したり、とかやって何とか朝を迎えた。
この日だけは空港のInfoでホテル予約するが手数料だって?
まあしょうがない。

さあ行くぜ、空港を出たとたんに突き刺すような太陽光が襲ってくる。
凄い日差しだ、しかし空気は乾燥していて心地良い。 
  
バスから観る街並みはとても美しく、素晴らしく、面白い。
日本から遠い国ほど衝撃や感動を与えてくれる。
good feeling
やはり旅はステーキ。
  
ホテルは旧市街バイシャ地区のアウグスタ通り沿いにあった。
5階立ての古い建物で扉のないエレベーターに軽いショックを受ける。
部屋に入れば、ドア、鍵、壁、ベッド、窓、テラス、どれもいかにもヨーロッパの
匂いを感じさせる雰囲気でNo Bad
早速外出、フロントに
「 I'll be outside. 」 ( この言い方正しいのか ..? )
  
中世の彫刻で建造されたようなアーチをくぐるとコメルシオ広場を挟んでテージョ川
の青さが視界に飛び込んでくる。
水面に反射した朝陽がまぶしくて思わず手を目の前にかざしてしまうがその美しさ
はいつの時代も変わらなく人を感動させてきたのだろう。

旧市街を中心に歩いたこともあり、リスボンの街は古い時代の雰囲気を感じさせる
石畳の道路は思わずつまづくこともあったが足に伝わる凹凸も情緒たっぷり。
大通りを歩けば大道芸のパフォーマーも出ていてコレもまた、派手さはないが
その技術は洗練されている。

お気に入りはアコーディオンで哀愁漂う調べを奏でながら子犬を躍らせる少年。
この若さでこのメロディアスな調べはなんだろうか。
まるで幾多の苦楽を味わった積年の思いを抱いているのではないかと思わせる
程の表現力に驚愕してしまう。
また、子犬の豊かな表情も面白くてかわいらしくて愛らしくて
思わず数10分も見入ってしまった。
  
しかし思う ..。
この日は平日の午前だったが彼は学校に行かずにこうして芸をし、金を稼ぎ、
両親を助けているのだろうか ..そう思うと大枚をはたいてしまったりする。
もっとも、それは彼の芸への報酬以外の何者でもないが ..。

まばゆい太陽を浴び、バスを乗り継ぎながら近郊の場所を観て回る。
   ベレン ・・・ バスの乗り継ぎを教えてくれたドライバーはとても親切で英語が
          わかりやすかった。
          テージョ川に浮かぶ”発見のモニュメント” は 「 何コレ? 」 って感じ。
ロシオ広場 ・・・ ドコの街にも必ずある憩いの広場、タイルのグレーと樹木のグリー  ン。
          のコントラストがきれいな公園だった。
 アルファマ ・・・ 道行く途中、自宅の入り口前で果物を売る初老の女性
           ( って言うかおばあちゃん ) がとても印象的だった。
          全く動かず一点見つめた状態だが雰囲気だけは持っている。
          「 こんにちは、ご婦人 」 とポルトガル語で言ってみるとわずかに
          口元が緩んだように見えた。  
サンタアポローニア駅 ・・・ 国内各地への始発が集まっている。
                                    ホームが低いんだね、線路が手が届くところにあった。
  

風が抜けないホテルの部屋の夜は相当暑く、何度も目を覚ます。
テラスで涼みながら空を見上げると
午前2時のリスボンの星は手を伸ばせばつかめてしまいそうなほど近くにあった ..。