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世界旅行記

イチ個人の旅行記

シンガポールでの雑感

2006年01月04日 | シンガポール

早朝5時マレーシアはペナンのフェリー乗り場にいる。
今夜、シンガポール空港からのフライトで帰国することになっているのでマレー半島を
一気に南下しなければならない。
タイムテーブルの変わりやすい船とバスがとても不安だが間に合わせるにはその手段
しかなかった。
              
クアラルンプールまでのバスがひどかった。
休憩で運転手が戻らずシビレきかせてクラクション鳴らすが乗客は私を怪訝な眼で見る。
みんなルーズだなあ。
澄ました顔で戻ってくるよ、 コレが普通なの?
 ” 郷に入っては郷に従え ” とは言うがそれにしても ..。

KLからはマレー鉄道で下る、隣に座った観月ありさにそっくりなマレー女性に心奪わ
れるが言葉の壁でコミュニケーションをとれなかった。
絶対マレー語を習得すると誓ったが列車降りた時にはそれも消える ..。

ジョホールバルでの国境超えは結構手間がかかったな。
この両国のボーダーはなんかおかしいような雑感が残る。

時間がない、地下鉄、タクシーで何とか空港まで到着する。
この日の移動に15時間かかったって事か、ああ疲れた。
えっ、 ” flight is delayed ” だって、ぶぶ~。
アセる必要はなかった ( それは違うか )。

出発までカフェで休もう。
店員 「 Nice to see you, again 」
本人 「 I'm back 」
到着した際もこのカフェを利用したっけ、ブラックコーヒー飲みながら初日を回想する

~初日~
深夜、シンガポール空港着、この時間にホテル探しは出来ないよ。
安い航空券を買ったツケが回ってきたな、まあしょうがない、空港で寝るか。
イミグレーション前のソファで横になっていると注意される。
では、と空港内のカフェで足を投げでして寝る。
コーヒー1杯で6時間も居座ってしまった。
でも店員はにこやか、そりゃ深夜の空港だもんね。

バス始発の時間だ、空港から出ると南国のにおいがする。
南国へ来るのは8年ぶりくらいか、最近は欧州ばかりだったからなあ。
とりあえずオーチャードロード。
早朝なので店は閉まっている、高層建築の整然とした街並みで安ホテルなどなさそう。
コレは困ったな、そう、困ったときはチャイナタウンへ行けばいい。
地下鉄で向かう。
ホテルはあるが結構高いんだよね、まあアジアの中でも先進国だからしょうがない。
早朝チェックインだが1日分にしてもらった、シンガポーリアンはみな優しい。
              
しかし、バスの乗り方も、道路の構成も、なんかよくわからんことが多い。
気分が乗らないなあ。
メシ食ってみるが肉は脂が多く、麺もスープも調味料で味を付けすぎのように思った。

それから女性は不美人がやたら多い ( まあ、主観だが ..)。
体型は抜群のプロポーションだが顔見るとびっくりする、衝撃的なほどだ ..。
              
シンガポールといえばマーライオンですねえ、行ってみよう。
駅から結構歩く、見えた見えた、う~むイメージと相当違うなあ。
もっとゴージャスで大きいものかと思ったが。
ホテルのフロアとかにあるモニュメントのような感じ。
さらにはドコを歩いても目を奪われるような景観や光景に出会わない。
「 この国で異国情緒を感じることは出来ないかな 」
そう思うと気持ちも萎える。
              
ホテル戻ろうと思ったが帰り道迷った。
チャイナタウンのメインロードからの道のりが思い出せない、ホテルの名前も覚えて
なかった、海外旅行慣れして油断したか。
探し歩いてもだめ、タクシーや店の人にホテルの外観説明してもだめ。
さあ、どうする。
道に迷った時は来た時と全く同じルートをたどるとか何かのTV番組の実験で行っていた
のを思い出す。
それに習って地下鉄の階段から始める、あまり考えず、交差点でも迷わず、感覚だけ。
あっ、あれだ! ほんとに見つかった。
そごいねえ、自分よりも人間の持つ脳の能力を改めて見直した。

シンガポールはもう十分、明日早朝に北上するぜ、ジョホール・バルだ。

              


東洋の真珠ペナン

2006年01月03日 | マレーシア

バスの座席で目覚める、やけに騒々しいな。
ん? ターミナルだ。
「 ここはバタワース? 」
「 そうだよ 」
マレー半島とペナンを繋ぐ港町で鉄道、バス、船、移動の手段が密集している。
ペナンにはフェリーで行く、片道1.2リンギット ( 40円 ) だって?
ううむ、ステキな予感がするよ。
ジョージタウン到着、タクシーの客引きがうっとおしいが肌に絡みつく湿気は
もっとうっとおしい。
「 安いホテル、知ってる? 」
「 たくさん知ってるよ 」
15リンギット ( 450円 )で交渉成立するや、運ちゃんは仲間に 「 客とったぞ 」
とか自慢してる感じ、そんなに景気悪いのかね。
いきなりエンスト、おいおい、運転したろか?
2分も経たんうちについた、喜んでた意味がわかったよ。
              
スイスホテル
「 部屋見せて 」
「 107、そこだ 」
結構広く、ベッド、バスルーム、ファンがある、悪くない。
「 いくら? 」
「 17リンギット ( 510円 ) 」
「 エッ 」 思わず聞きかえす、ホントらしい、顔がニヤケる。

街中を彷徨うが何というか妙に懐かしい匂いと風景が所々に現れる。
戦時中、日本が支配していた時の残物がペナンの文化に自然に浸透して
しまったという感じがする。
老人が多く、ここの人たちは自分達で何かを旗揚げするとか、変えると言った
ものを持ち合わせないようだ。
ホテルのラウンジ ( テーブルとイスがあるだけだが ) でビール飲みながら
隠居の老人と話すが言葉のニュアンスの違いで理解できなかった。
しかしそういった事は話すべきではないと後に省みる。

ペナンといったらビーチ、海岸に行こう。
原付バイクをレンタルしようと思ったが交通事情はかなり悪そうなのでやめた。
事故で病院でも運ばれようものなら注射うたれるかもしれないからね。
それは避けなければならない。
変わりにマウンテンバイシクルにする、あまり変わらんか ..。

ジョージタウンを抜けて海岸線に向かうが地図以上に距離あるのね。
変速ギアも少なく、サドルも硬いので、キツイわ。
              
青い海とさらさらな砂浜と思いきや、ボテボテの砂と茶色の海水、あまりの
イメージとの違いに愕然とする。
この先にイメージがあるのかとさらに走るが何故か車道に出てしまい思う
ように海岸を走れない。
しかし、かなり来てしまったので今更引き下がれない。
              
雲行きが怪しくなってきたなあと思っているとやはりきた、スコールだ。
強烈に襲ってくるという感じ。
コレは収まるまで動かない方がいいと判断し、適当な建物の下で待つ。
しかし1時間過ぎても収まらない、スコールというよりサイクロンだ。
いまだかつてこれ程の雨を経験したことがない。
島が沈むのではないかと恐怖感さえ覚える。

少し弱まった時に意を決して動くがまた雨脚が強くなる、もうどうでもいいや。
滝に打たれながら自転車こぐって感じで、もう無の境地状態 ..。

命からがらホテル戻ったときは安堵したが部屋まで浸水。
宿主は 「 まるでプールだ 」 とか笑って言っていた。
こっちも田原俊彦笑い  ”  ハハッ  ”  って 。

              
ベッドでぐったりしていると部屋の天井の端でネズミが運動会をやってるよ。
ほんとにチューチュー言うんだね。
そんなことはどうでもいいほどバテバテだ。

夜はたまに見かける一人旅の日本人と酒を食らう。
広島の24歳は古着屋の社長で言うことでかくて聞いてられなかった。
横浜の34歳は女の話ばかり、「 ああそう 」 って感じ。
兵庫の女性は物事を先入観でしか話さなかった。
ペナンへ来る奴は変わったのが多いのかな? 自分もそうか .. 。
しかし、皆、目的はいろいろだね。
私の目的は?
...。