ソウルから釜山へ移動、バスか列車かどっちだ?
「 列車のほうがベターだ、セーフティーだ、カンファタブルだ 」
との ”深夜特急 ”の一文を思い出す。
KTXは速く快適、途中、湖のような洛東江の水面に陽光が反射したその美しさに
目を奪われる ..。
終点に近づくにつれ何故か脳裏に歌が流れ始める。
トラワヨ~ プサンハンエ~♪
チョー・ヨンピルだ、釜山と言ったらやはりこの歌ですねえ。
到着、う~ん潮のにおいがする、熱海のような雰囲気なんだね。
ホテル探し、再びハングルが立ちはだかるが今度はカン的中で早めにゲット。
場所もチャガルチ市場周辺で悪くない、あとはのんびりするか。
早速市場へ、どこの国を旅行するときも必ず市場へ行く。
野菜、果物、魚、肉、等の食品、日常品、衣類、金物、非日常品と何でも
置いてあるし、店頭に並ぶ品がその国を表しているようなところも興味深い。
また、市場は生命力に溢れているような感じがある。
とにかく人が魅力的だ。
魚洗う婆さんもステキだし、客と口論してる威勢のいいオヤジも元気だ。
閑古鳥が鳴いてる店で一点を見つめる初老も妙に味がある。
そんな市場を彷徨い歩く、気分は映画 ” 太陽がいっぱい ” のアラン・ドロンだ。
ジャケットを肩に引っ掛けて歩けばニーノ・ロータの甘い調べが脳裏を流れる。
客引きのオバちゃんが
「 そこのイ・ビョンホン似のオニイサン、うちで魚食べてよ 」
とか言ってるのか .. ドロンな気分の時はやけにプラス思考だ。
「 また今度ね 」 と、ビョンホン風のキラースマイルでウインクしたり ..。
( それはしないが )
そんなこと考えてると、小魚踏んでズッコケそうになる。
カッコつけるのも長くは続かない ..。
魚の刺身はぷりぷり新鮮でおいしかったな。
食べた後、どの魚か見せてもらったら見た事も無いような魚だった。
食べる前に見せてよ、まあそんなのも面白かったりする。
屋台では焼き餃子、鶏の串焼き、チヂミ、キムチの海苔巻き、イカ焼き、
どれもとても面白くて美味しかった。
その夜、ホテルのTVで日本のNHKが放映されていて有働アナがノロウィルスが
危険なので海外で生もの、また屋台での飲食は控えるようにとか言ってる。
そんなナーバスになってたら何も食えんよ。
韓国6日間は長かった、5日でよかったかな。
帰りの飛行機内で振り返る。
今回の旅はさみしさを感じた時が多かった。
韓国がそう思わせたのか、自身の根本がそう感じさせたのか。
そろそろ、海外一人旅も終わりにしようかな ..。