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世界旅行記

イチ個人の旅行記

ボンダイエクスプローラー

2002年08月17日 | オーストラリア

              
シドニーエクスプローラーはシドニー市内を周回するバスだが、
こちらはシドニー近郊の海岸とボンダイビーチを通る道を周回するバスだ。
サーキュラーキーのストップで赤から青のバスに乗り換える。
とりあえず一周回。
市内とは異なり距離が長いがスピードがあるので時間はあまり変わらない。
道は勾配が多く崖沿いも走ったりとけっこう揺らされるが、
景観は緑、海、遠目に見るシティやヨットハーバーは視界に全域が写るので
とてもステーキ。
              
海岸の崖に登る道があるようなので、そのストップで降車し歩く。
階段は岩で出来ていて硬いわ高いわ遠いわで早速後悔するが登らないわけには
いかないので必死に頑張る。
しかしこの旅は歩きよい靴を持ってきてないので相当キツイですわ。
やっと頂きへ。
              

見下ろした崖、うっすら霧かかっている水平線、遠目に見る欧州風の住宅建築と
絵になる風景はあるが特別な感動はないな。
シドニー市内もそうだが心に響くものがない3ヶ月前のパリ旅行が良すぎたのも
手伝っているかもしれないが。

ボンダイビーチか、季節は冬なのでサーファーや海水浴客もいないので閑散としている。
このビーチは人工的ではないだろうが人為的にムリに存続させているような印象を持った。
海岸沿いの道を挟んだ町の雰囲気がそんな思いを誘発する。
              
海を見たついでに水族館も行ってみる。
大きなサメを見れたのが少し嬉しかったがこんな大きなガタイでこの小さな水槽の
中に入れられ、ツライ心中を表しているかのような表情に哀れみを感じてしまった。
もっともサメってのは無表情だけどね。

帰りのフライトまで少し時間があったので買い物がてらブラブラと市内を散歩する。
前からクロコダイルダンディのようなおじさんが現れた時はとてもショッキングだった。
パフォーマンスっぽさは残るがあんなのいるんだね。
それが一番印象的だったかな。
              


Ramble in Cidney

2002年08月15日 | オーストラリア

              
オーストラリア最大の繁華街があるとやらで当然に行くことになる。
地名はキングクロス。
コカコーラの大きな看板のある交差点が目印だ。
タクシーをそこで降りて歩く。
ん? 繁華街など無いぞ。
ここがそうか?
              
繁華街といったら新宿歌舞伎町のような怪しいネオンが煌く光景をイメージするが
シドニーのそれは温泉街のネオンにも満たない、それは言い過ぎか。
しかし店が集中していないのでどうしても繁華街といった感じがしない。
とりあえず酒飲もうと階段を2階に上がったバーに入る。

簡単に入るとは言うが俺もよく平気でそんな得体の知れない店に入るなあ。
後から思うとあまりに危険だがその時は全然そんな風に思わないんだ。
バーは結構広く音楽が大音響で響き、裸の女性がステージで踊る。
ストリップバーか。
              
映画とかでよく見るシルバーのパイプに体を絡めながら踊るあれだ。
ダンサーはけっこう歳がいっていてまともに見られたものではない。
客は見るヤツもいれば見ないヤツもいる。
俺はその雰囲気で飲むようなものだ。
3人目のダンサーが終わった頃にはバドワイザー5瓶を開けていた。
そろそろ帰ろうかな。

店を出るとタクシーが列を成している。
日本でも良く見る光景だ。
乗ったタクシーのドライバーはパキスタン系の顔立ち。
出稼ぎにきてるのかな。
「 ここまで行ってくれ 」 とホテルのカードを見せる。

日本のように右ハンドルだ、彼の英語はわかりやすい。
他愛のない会話をしながら走っていると
どうも来た道と違う。
「 ドコ走ってるんだ 」
「 近道だ 」
「 まっすぐホテルに行け 」
「 心配ないよ 」
絶対おかしい、たぶんホテルは全然違う方向だ。
「 止めろ、止めろ 」
「 どうしたんだ? 」
「 ここで降りる 」
「 何故だ? 」
お前の知ったことじゃないだろう。
「 料金を払え 」
メーターの半分だけ出す。
「 足りないぞ 」
「 お前のミステイクだ 」
酒の勢いも手伝い妥協しなかった。
その瞬間相手が俺の肩を殴ってくる。
「 何しやがる 」 と日本語
殴り合いだ。
              
互いに肩を組むような形になり、空いた片方の手で相手の顔をガンガン打つ。
俺は左側に座っていた故、左パンチになり不利だ。
打つ手が絡み合い、動きが止まった時、少し冷静になり考える。
「 外国でケガなどして病院入ったら面倒だし、注射でもされようものならAIDSウィルス
   とかに感染しかねないし 」
機を見てドアを開け車外に出てその場を後にする。
が、ヤツの足跡も続く。
「 何の用だ 」
「 料金だ 」
ケンカまでして言いなりに払えるか。
「 警察署に行こう 」
ここまできたらそうするしかない、コイツあぶねえからなあ。
「 No,No 」
急に動揺したな、やましい事でもあるのか。
こちらも強気になる。
「 コレだけだ 」 とメーターの半分を出す。
「 .. OK 」
はあ、何とか収まった
「 ホテルはどうするんだ? 」
「 ほっといてくれ 」
「 俺が連れていく 」
「 金はもう払わんよ 」
「 .. OK 」
何故かまたそのタクシーに乗る。
おかしな2人だ。
ほんとにホテルに着いた、チップを渡し、降りる。
「 バーイ 」 とタクシーは走り去る。
その後ろ姿を見送りながら
何なんだコレは? いったい何で殴り合いしたんだと ..。

翌朝ハミガキをすると歯ぐきに強烈な痛みが走り
うがいした水は血に染まっていた。
海外一人旅ってのは時にこういった事も起きる。
              


シドニーエクスプローラー

2002年08月13日 | オーストラリア

              
朝から市内を回る。
周遊バスに乗ろう、赤い車体のシドニーエクスプローラー
バスの運ちゃんに
「 2日券はいくら? 」
「 シドニーのみだと15ドル、ボンダイ共用だと22ドルだ 」
「 いらぬ心配だ、シドニーのみ 」
「 共用の方がベターだ、ボンダイロードは景観が素晴らしいぞ 」
まあ、そのとおりだな。
「 OK、割引は? 」
「 公共料金だ、出来ないね 」
「 ああ、そう 」
2階オープンでないのが寂しいがシートがいいのでカンファタブル。
結構広域を周回し、主要な場所にストップがあるので便利だ。
しかし街並みは綺麗だが感じるものがない、情緒がないんだ。
オーストラリア的な情緒ってなんだ?
思い浮かばない。
              
明るい時間に再度オペラハウスに行ってみる。
さすがに人は多く。市民の憩いの場でもあり、観光客のランドマークでもあるようだ。
サーキュラーキーから遊覧船が出ているので何度も乗った。
海面が燻らすシティのネオンが幻影的で一人ロマンティックな気分になる。
女性でも一緒にいれば良いとか思うがこれは一人旅、そんなん考える必要はない。

昼間は殆どバスに乗っていたな、バスは面白い。
適度なスピードで近い視野でその風景を写し出すので外国の人、物、道、店、建物、
などを観察するには最適である。
同じコースを5周回位したかな。
              
夜はチャイナタウンに行きつけのバーを見つけたので、そこでビールなどを飲む。
目の前で風体の異なる男性同士が仲睦まじくキスをしている。
豪ではゲイは認知されているようだが見慣れていないので思わずギョッとしてしまう。

スターシティカジノにも行く。
ラスベガス同様な感じを期待していたが狭い空間に設備と人を無理やり押し込んだ。
感じであまり快適でない。
狭いとは言っても100㎡はあるだろうが。
殆どスロットマシンに興じた。
ルーレッなどミニマムBETが5ドルだと。
俺のような貧乏旅行者にはギャンブル性が高すぎる。
              
その夜、ホテルでTVを見ていると豊川悦司主演の邦画を移していたので何となく見る。
ローカルなVシネマみたいなもんかな。
けっこう面白かったが睡魔に負けてラストだけ見れずじまいになってしまった。
うーん、後味が悪い。

結局シドニーには特別な印象は持てなかった。
街は整然としていて、人は自己を確立している。
外国人は自らアクションを起こさなければ何も始まらないし何も起こらない。
唯一印象的だったのはカンガルーの肉の味だけか。
              


シドニーに到着してはみたが ..

2002年08月11日 | オーストラリア

              
盆の長期休みを利用してシドニー旅行を計画してはみたが何の目的もない。
ただ日本にいてもダラダラと過ごすだけなので。
ならば海外でも行くかと、そんな軽いノリだ。
普通の人は海外旅行など大袈裟なのだろうが俺はそんな感じ。

シドニーまで7時間、夜のフライトなので機内泊で到着は翌早朝となる。
カンタス航空は初めてだがなかなか快適だ。
客室乗務員の女性はけっこう年がいっててあまり見れたものではない。
アジア系航空会社のそれは至って美人揃いだが欧米系は容姿に拘らず年増も多い。
アジアは貧しい国故に外国人が多く乗る国際線は国を象徴する1つとかの考えから
容姿端麗な女性を揃えるのか。
逆に欧米系は男女平等、誰にでもチャンスを与える国柄ゆえそうなるのか。
まあ、そんなことを考えながら機は太平洋上空を飛ぶ。
ふと目を覚ますとカバーを閉じたウインドのスキマから光がこぼれている。
アナウンスと同時に乗客が一斉にカバーを上げるとさぁーっと溢れんばかりの光が
刺し込んできた、あと30分でシドニー到着とか。

着いたが飛行機で寝ると体が痛む。
ハラの調子も悪くトイレにかけ込む、最先悪いなあ。
この旅はホテルも予約してあり送迎もあるので楽だ。
しかし今は朝でホテルのチェックインは15時からなのでそれまでは市内観光とやら。
送迎の人は日本人でいかにもハッタリの効いた風貌だ。
豪人は米国人よりも意思表示がなくキツくもないので日本人も萎縮しないのか。

バスにぞろぞろと乗り込むと 「 このバッジつけて 」 とか。
そんなんやってられるか、俺だけ自由行動にしてくれ、まあ言わんが。
同乗した日本人はけっこう多くファミリーとかカップルとか、男一人など俺だけだ。
何か居心地悪いな。
中学一年くらいの女の子を連れた女性と少し言葉を交わす、親子らしい。
お母さんは黒田福美似の美人だが娘は同級生の男の子にからかわれてしまいそうな
顔立ちをしている、どうなっているんだ?
あのファミリーはああでこうで
あのカップルはああでこうで
と勝手にストーリーを作ってヒマ潰しをする。
              
おっとオペラハウスが見えてきた、シドニーと言ったらここですね。
ていうかここだけって気もするが。
斬新な建築ですね、海と周囲のロケーションとも調和されていて構図も素晴らしく
ハーバーブリッジとのコラボな背景はやはり絵になるよ。
まあ、外観を楽しむだけだが。
オペラハウス前で赤いセーターでそばかす顔のオージーギャルに写真を撮ってもらう。
「 あなたと一緒の写真を撮りたい 」 と言ってみると
「 ハンッ、何言ってるのよ 」
って感じでシッ、シッっとやられてしまった。
チクショー、ノラネコじゃねえんだ。

その後も観光。
ここは何とか教会で
ここはラッセルクロウの邸宅で 「 何と、9億円もするんだよ 」 と、運転手。
もう降ろしてぇ。
シーフードな昼食をとりやっとホテル到着。
はぁ疲れたとベッドに横たわると眠ってしまったようで目覚めると午後7時。
ああもったいない、とにかく外に出よう。
ホテルなはチャイナタウン沿いなので食事に困る事はなさそう。
奮発して高級なレストランに入り、フカヒレスープとあんかけ焼きそばを注文する。
うーん極上の旨さだ。
しかし請求書を見てビックリ、高い、まあアジアではないので安くはないか。
              
日本は8月だが南半球は逆なので冬になる。
だからと言って日本の冬のようにコートが必要なわけではない。
しかし屋外は肌寒く、長袖シャツ要るな。
この旅、楽しめるかな。