パタヤの山道の途中で見つけたカップル。
共に 「 何だ? 何だ? 」 って顔で私を見ていた。
警戒心が無く、カメラを近づけても箱座りを崩さず、表情も変えない。
日本では黒猫は縁起の悪いものと言われているが毛並みが実にきれい。
日中の暑さで焼け付く様なアスファルトで日陰を探し、くつろぐ。
寺院の売物屋で飼われているらしい子猫達。
寄り添いながらネムネムな姿は何て愛らしいのか。
寺院の龍をかたどったお造りの上で仁王立ちの白黒猫。
タイランドの猫達はいつでもくた~っとしている。
それがまた見ていて面白いのだが ..。
振り向くとずっとついてくる猫がいる。
立ち止まるとゴロニャーンっと体を足に絡めてきた。
階段で観光客からのお恵みを待つ猫。
毛繕いできれーきれーしましょうね。
全くヤル気なし。 何の関心もなし。
机を木陰にひと休み。
警戒心のとても強い子猫達。
時々、子犬も現れる。 こちらも可愛らしい。
子犬に近づくとお母さん犬が警戒する。
「 うちの子達に何すんのよっ 」
癒しのタイランド ..。
日中の到着は余裕があっていいな。
格安航空券の場合、乗継等の都合で深夜の到着となる事が多く、最近はいつもそうだった。
しかし入国審査の長い列には絶句する。
前の人の審査を見ていると係員ものんびりしているし、人によってはバカ長かったりする。
俺などいつも1分もかからないが、3分近く 「 あ~だ、こ~だ 」 と押し問答をしている。
もっとシステマチックにできないものかね。
カオサンではいつもの通り、オーキッドゲストハウス
店主も 「 やあ、また来たね 」 こちらも 「 また、来たよ 」 って感じ。
部屋の設備はよくないが選ぶ手間が省ける。
海外で慣れた場所ってのはリスクと時間の浪費を回避する手段のひとつだ。
その分、アドベンチャーは失われるが。
バンコクは前回の年末年始、GW、夏休みと連続で来ているので、過去の印象がどの時だったのか
記憶がハッキリしなくなっている。
これは望まない事で海外旅行に行く目的のひとつにルーチンな日々にアクセントをつける為、
そして何時ドコで何を感じたかを自分の中に残す意図もある。
しかし、そう思いながらもまたバンコクに来てしまうんだ。
この先もずっと同じになりそうな予感もする。
お決まりの行程で初日をカオサンで過ごした後、これもお決まりでバスでパタヤに向かう。
今日は大晦日。
ドコも賑わっていて、ホテルも殆どが満室。
簡単には取れないとは思ったが、尽く門前払い。
「 Sorry Full 」 この言葉を受ける度にダメージを蓄積していく。
暑いし足もヤバい。
バッグも肩に食い込むし、早くチェックインしてシャワーでも浴びたいところだ。
15件目を断られた時はさすがに途方に暮れかけたがこれも節約自由旅行のリスクのひとつだ。
マドリッドやシンガポールでの徘徊に比べたら。
そしてやっと 「 YES 」
ああよかった。 しかし7Fだと。 エレベータなどある訳なし。 仕方ないわ、もう捜し歩くのはイヤだ。
シャワーを浴びクーラーのきいた部屋で冷たい水をノドに流し込んだ時の清涼感はこの上無し。
しばしベットの上で放心状態。
あとはバイク。 これもなかなか見つからない。
何とか見つけたが1日400Bとやら。 ふざけるなと330Bに値切った。
それでも高い。ブツブツ言っちゃうよ。
これでパタヤ3日間を過ごす態勢が整った。
1日中、バイクで走りまくる。
年末年始はGW、夏に比べ、日差しも弱いので肌も然程きびしくない。
やはりバイクはいいな。 行動範囲が劇的に広がるよ。
バンコク街中でも利用したいが、さすがにあの交通環境では危険だからなあ。
いずれ走っているのでしょうけど。
今日はカウントダウンイベント。
昨年は酒飲んでる間に終わってしまったから今回はしっかり楽しまなければならない。
10,9 … 2,1,ハッピーニューイヤー!
パタヤビーチの所々から花火が上がり、夜空全体を赤青黄緑の光で染める。
イリュージョンだ。
まるで架空の世界に入り込んだ様な錯覚に陥る。
そんなフィーリングが大好きだ。
卒なく3日間を過ごし、カオサンに戻り、あとはタイマッサージ受けたり、散歩したりでのんびり過ごし、
帰りの空港へ向かう。
滞在中はビールばかり飲んでいたな。
あと何年肝臓持つだろう。
そんなん考える。
出国審査の女性係員が言う。
「 あなたホントに日本人? 香港人かシンガポーリアンに見えるわね 」
喜ぶべきか憤慨するべきか迷わせる言葉だ。