華西街夜市を徘徊していると目に留まる店がある。
” 蛇肉湯 ” とか看板にでているから蛇のスープを飲ませるのか。
この店以前に見たことあるような気がする。
そう、20年位前のゲテモノ食いのTV番組でみた店だ。
田代まさしと桑野だったかな、泣きながら生き血飲んだりしてた映像を覚えている。
丁度、解体ショーをやっていた。
ヒモでぶら下げてかっ捌くんだね。
しかし蛇も反撃するのでオヤジも警戒する、見るほうも緊張感が走るよ。
おわっ、心臓をむしり取って皮をズバッと剥ぐよ、手際がいいね~。
グラスに入れた生き血を見せて ” 飲む奴いるか ” とかやってるが。
誰も名乗り出ない、思わず手を上げそうになったが、生き血はなぁ。
強アルコールの酒をブレンドして寄生虫を殺すようだが、しかし .. 。
店内に客は誰もいなかった、さすがにこのショー見た後にここで食う気にはなれんよ。
少し歩いたらまた蛇肉屋。
今度はカゴに入れたマムシっぽいのが小ネズミを一気に飲むのをやってるよ。
店内は小奇麗な感じで、呼び込みのおばちゃんとのやりとり。
「 蛇、おいしいネ 」
「 蛇ッスか、う~む 」
「 精力つくネ 」
「 精力? Anytime絶倫だからNo Problemだ 」
「 アソコも元気ネ 」
「 俺の巨大なモノがさらにでかくなったらパンツからはみ出るぜ 」
「 面白い日本人ネ、奥さん喜ぶネ 」
ぶははっ、お決まりのフレーズ、やはりその返しでくるか。
「 食べてみようかな、でも火は通してね 」
スープと、炒めものがあるらしい。
味をしっかり確認したかったのでスープにしてみる。
出てきた出てきた。
2㎝大の肉片がいくつか沈殿した結構な量のスープと怪しげな色合いの液体の
グラスが並び、錠剤もついている。
どうやって食うんだ? とりあえずスープ飲むが何ッスかねこれは。
蛇肉も食うが硬すぎるアナゴのような食感。
さて、液体はどうする。
ひとつずつ味見するが、激マズ。
ゲテモノ系が平気な私だがこれは口に入らんと言うか唇さえ通らないといった感じ。
白いのだけは酒の味がハッキリするので飲めるかな。
隣テーブルの中国人らしき人が同じもの食べていたので見ていると
液体はメインの赤いのとブレンドするようだ。
全部飲み干してるよスゲ~な。
マネしてみるがさらにマズくなる。
もう勘弁してくれ。
しかし台北の夜市はやたら強壮系を売る店が多かったな。
注入して精力つけようってのもいいのだろうが
私はそんなものは必要としない。