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世界債務危機 IMF通じ欧州助ける ブラジル財務省国際担当官…朝日新聞11月19日8面より

2011年11月19日 10時39分45秒 | 日記
ブラジル財務省国際担当官 カルロス・マルシオ・コゼンジー氏(48)

*は芥川。

-好調だったブラジル経済にも、欧州危機の影響が及びました。
「この9月、欧州の財政不安に加え米国の景気もあやしくなった。世界経済の先行きに不安を抱いた投資家が、リスクを避けるためブラジルから一時資金を引き揚げ、通貨レアルがドルに対して下落した。ただその後は落ち着き、現時点で大きな影響は出ていない」 

-ブラジル中央銀行は8月末、2年ぶりの利下げを決めました。
「欧州の混乱もあって、先進国経済が低成長になるとの見通しも一因だったと思う。我々は多くの商品や天然資源を先進国に輸出している。商品価格の下落でインフレ圧力が低下していたという状況もあった」

ー欧州ではイタリアにも危機が波及し、解決のめどがたっていません。
「イタリアへの波及は大きなリスクだ。世界経済が大きな危機に至る恐れがある。欧州諸国はドイツ以外に財政出動の余地は少ないだろうから、欧州中央銀行(ECB)がもっと役割を果たす必要がある」

-欧州以外の国は何かできるのでしょうか。
「主要20力国・地域(G20)は支援策を強化すべきだ。G20は重要な対話の空間だ。我々、新興国はG20を通じて世界経済に貢献できるし、その備えもある」 

-具体的には。
「G20が国際通貨基金(IMF)を通じて支援する。IMFなら欧州だけでなく、欧州の危機の影響を受けたほかの地域の国も救うことができるからだ。ブラジルも、IMFを通じた支援にすすんで参加する」

-先進国の成長が期待できないので、新興国がさらに自国経済を刺激すべきだ、との声があります。
「ブラジルの財政は非常に健全で、財政出動の余地はある。今年の経済成長率の見通しは3%程度で、確かに減速しつつある。インフレが今後どうなるかを見極めて対応していきたい」 

-先進国に対しては。
「先進国は金融政策に頼り続けている。この結果、世界的に投資資金があふれ、比較的オープンなブラジルの市場に流れ込んできた。最近取りざたされている米国の追加金融緩和第3弾(QE3)は、効果が大いに疑問だ。

第2弾をみても、新興国や商品市場に資金が流れ込み、商品価格の上昇につながるだけだった。より困難な別の問題を作るだけだ」(ニューヨーク=山川一基)

*米国の追加金融緩和第3弾(QE3)よりも芥川の解答の方が断然良い。何故か、実体経済に投資するからである。

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