以下は前章の続きである
一強多弱
屋山
安倍政権は、ホントによくやっている。
それなのにマスコミが「安倍一強=悪」の固定観念に囚われて大バッシングだ。
潮
朝日、毎日を筆頭にした左派リベラルの新聞、テレビが安倍降ろしに精を出すのは毎度のことですが、このところは『文藝春秋』[週刊文春』、『週刊新潮』まで揃いも揃って、ヒドい状況ですよ。
上丸洋一(朝日新聞編集委員)は、かつて保守系雑誌に対してこう言いました。
「その勝負に勝てないと思った人達だけが、論理の敗北を認めずに感覚的、情緒的な言葉による『捨てゼリフ』で糊塗しようとする」。
これは、いわゆる「保守系雑誌の言葉」を揶揄したものですが、上丸が批判している雑誌タイトルが面白いので、見てください。
〈朝日はなぜかくも反日・左翼の新聞になったのか〉
〈中国に尻尾をふる朝日とポチ政治家の大罪〉
屋山
なんにも間違っていないじゃないか(笑)。
潮
そう思うのですが、上丸は、これらを「惨憺たる日本語」で「これほどまでに日本語を貶める雑誌に、『保守』を語る資格があるのだろうか」と嘆いてみせるのです。
では現在、安倍政権に対して、朝日新聞の記者たちが語りかけている言葉はどうでしょう。
これから挙げるツイッターの文言は、朝日新聞が自社サイト内でリンクを貼り、公式に認めている記者アカウントで発せられたものです。
〈都民がダチ公ファーストの安倍政権にお灸を据えたってことなんでしょう〉
国際報道部の神田大介が都議選の結果をうけてツイートしました。
屋山
トランプ大統領との首脳会談に発った安倍さんに「またおなか痛くなっちゃうのでは」なんて、とんでもなく悪意に満ちたツイートをした元テヘラン支局長か。
潮
先頃退職しましたが、朝日在職時に、安倍さんの支持者たちをネオナチ扱いした冨永格(元朝日新聞特別編集委員)の日本語もすごいですよ。
〈佐川は忠臣を演じきって栄転に流れ、前川は大義に生きて激流を呼ぶ〉
財務省理財局長から、国税庁長官になった佐川宣寿をクサし、前川を持ち上げています。
屋山
冗談でしょう。
文科省に在職していたときには「加計学園の獣医学部新設」になんら反対せず、天下りを斡旋してクビになった恨みから、今になって安倍政権を攻撃する前川喜平が大義に生きる!
潮
笑っちゃうのもあります。
〈朝日新聞のいいところは、無理やり社論を統一しないところ〉
これは原真人(朝日新聞編集委員)の言葉です。
屋山
思い上がりと勘違いも、ここまでくるとアッパレだね。言葉を失うよ。
この稿続く。