有数の読書家である友人が昨日発売された月刊誌正論について、とてもいい、気合が入っているというか、充実している、と称賛していたから、私も近くの書店に購読に向かった。
月刊誌だから、高山正之の「折節の記」が巻頭を飾っている事も忘れていた。
オウムの麻原彰晃とその一党の幹部6人が処刑された。
残り6人の執行は旧盆明けになるか。
怖いよ怖いよ、うなされるよと死刑執行の署名を逃げて回った江田五月、仙谷由人に比べ、毅然と職務を全うする上川陽子法相には改めて頭が下がる。
執行された麻原らは宗教をかたり、無差別テロを仕掛け、気に食わなければ赤ん坊まで殺した。
それを今やっと自らの命で償った。
一応の段落がついたのに、こういう時に利いた風な口をききたがる者が多い。
例えば朝日新聞の社説は「根源の疑問解けぬまま」ときた。
「国は研究班をつくり記録を取り分析しろと訴えてきたのに」と早すぎる処刑を非難した。
有田芳生も「後世の検証に耐えうる精神鑑定をすべきだ」とか。
しかしショッショッショウコウ」なんて歌って踊って国会議員になれると思っていた男だ。
テロがばれて捕まって、でもポアは部下が勝手にやりましたと言い逃れる。
それがだめなら心神耗弱のふりして死刑は免れようとした。
そんな男の性根に闇などない。
向こうまで透けて見えるだろうが。
この稿続く。