今日は朝7時台の新幹線に乗って岡山から東京へ。3時間強の移動時間。
移動中に『ぬるい眠り』読了(江國香織著。新潮文庫)。帯に文庫オリジナル短編集と書かれていたので手に取ったのだけれど、半分くらいの作品は以前に読んだものだった。昔出ていたムックなどに掲載されていた作品の再録なのだろう。確かに帯には『きらきらひかる』の十年後を描く作品などを含むと書かれていたので、いくつかは読んだことがあるやつだろうなと思っていたのだけれど、想像以上に既読率が高かった。
初期の頃の作品が多く収められていて、昔よく馴染んだ文章はやっぱり気持ちがよい。かなり好きな作家の独特のリズムというのは、昔の友人と久しぶりに会ってもすぐ話をし続けることができるように、あっという間に“のる”ことができる。個人的に好きな系統の話は少なかったけれど、随所に独特の視線があって、何度もはっとさせられた。うまいなあと思う。「災難の顛末」だけは読んでいてかゆくなってしまったけれど、「夜と妻と洗剤」なんかは読み終わった後思わずにやけてしまう。
日中は働き、帰り道で久しぶりに会う人と一緒に駅まで歩く。今度飲みに行きましょうという話をする。
22時少し前に部屋に帰ってくる。明日の夜には広島県にいる予定。やれやれ。
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お知らせ
パソコンを購入したときのキャンペーンで、全員もらえる『スパイダーマン3』のブルーレイディスクが早くも届いていたのでした。