前回のBlogで「今日から12月」と書いたと思ったら、あっという間に残すところ10日を切ってしまった。
その間相変わらず移動をし続けていたのだけれど、なんだか随分と慌しかったような気がする。
毎週兵庫県や岡山県を出張で回っていたし、東京の本社での会議や関東地区の競合店調査に参加したりもしていた。
また、西日本のチームの忘年会が京都で開催されたこともあって、久しぶりに京都にも行った。
何人かと食事にも行ったし、昨年に引き続きクラブW杯準決勝(ACミラン対浦和レッズ)も観に行ってきた。
週3回ペースでジョギングもしていた。
コートも買った。
本も移動中に結構読んだ。
変わり映えがないと言えば変わり映えがないけれど、それなりに満喫している愉しい日々。ただ、こうやって日記のようなものを書く間隔が空いてしまうと、その時々に感じたことなんかを忘れてしまっているのが残念なような気がする。
たとえば、京都では西日本の各地域の地区長たちで集まり、町屋を改造した隠れ家風の飲み屋でささやかな忘年会をした。路地から四条通りに出ると、まだたくさんの人で溢れていた(ムックの着ぐるみを着たカップルがいて、異様な雰囲気を醸し出していた)。
そのときでまだ23時少し前だったのだけれど、週末で、12月なのだ。同じように忘年会をしている人がたくさんいたのだろう。そこで上司や先輩たち4人は別の店に向かうことになり、僕と同期の2人は次の店には行かず、そのままホテルに帰ることにした。付き合いが悪いと言えば悪いけれど、居酒屋の次の店、というのはどうにもあまり好きではなかったのだ。
四条通りのスターバックスがちょうど閉店間際で、2人でクリームブリュレラテを注文して、それを飲みながら駅の近くのホテルまでをゆっくりと歩いた。同期といっても僕よりも2歳年上で、落ち着いていて信用できる同僚と今年のあれこれを話しながら、冷たい風が吹く京都の街中を歩いたのだ。そしてそのときに、今日のことはたぶん覚えているのだろうなとぼんやりと思っていた。京都で飲むこと自体がまずないので印象的だったということもあるし、今年のメンバーで一緒に飲むことも最後だと思えたからだ。
僕の会社は人事異動がわりと多いし、いま西日本のチームになっているメンバーも、人によってはもう随分と長くなってしまっている。来年には担当地域の変更や、入れ替わりといったこともあるだろう。毎年毎年それは必ず思うことなのだけれど、今年のメンバーというのは数ヶ月もすれば形を変えてしまう。だからこそ言葉を交わし、コミュニケーションをとることができたことは、とても得難いことなのだろうなと思っていた。
逆にある店の部下たちとご飯を食べに行ったときには、ファミレスに行ったのだけれど、気が付くと1時過ぎまで話していた。
真面目な話からちゃかしたような話までいろいろと話したのだけれど、女の子の一人とは10歳年が離れていて、これだけ離れているとジェネレーションギャップがあるのだろうなと思っていた。
クラブW杯はバロンドールのカカのプレイを生で見ることができただけでもう胸がいっぱいという感じだった。サッカー好きの先輩と一緒に観に行ってきたのだけれど、横浜で待ち合わせて食事をしてから日産スタジアムに向かった。食事の時には、それぞれがしている仕事の話で盛り上がる。また、浦和レッズの応援は噂に名高いだけはある激しいもので、最高潮にボルテージが高まっていて、見ているだけでも楽しいものがあった。
他にもたくさんの些細な出来事があった。そして、そのときにいろいろなことを考えたり、思ったりしていた。けれどもそれはいまではもうぼんやりと曖昧な輪郭を持つものになってしまっている。あるいは、エピソードによっては輪郭すらうっすらと消えてしまっている。
昔の日記(のようなもの)を読み返したときに思うのは、残しておくことでその出来事と、それに派生して起こった事柄を思い返すことができるということだ。そして、残していなければ、それはもう本当に驚くような偶然でも起きない限り、思い返すこともないような気がする。残しておくことだけで、ある種のスイッチの働きを示してくれる。それだけでも日記を残す意味はあると思う。あまりにもたくさんのことを忘れてしまうから、また忘れてもいいように、たとえわずかでも書き記しておくこと。
改めてそう思い、久しぶりに更新することにしようと思う。
ちなみに、今日からまた長期出張に出掛けていて、今度自分の部屋に帰ることができるのは1月4日の予定。もちろん、その間働きづめというわけではなく、休日は現地(神戸)で消化する予定。スケジュールの都合上どうしても連休にすることができなくて、1日だけの休みのためにいたずらに往復回数を増やすのなら、現地で休もうと思ったのだ。
そして、今日のDaysもホテルでノートパソコンを広げて、LANケーブル越しに書いている。7年以上前の出張では、PHSにケーブルを繋いでインターネットをしていたことを思うと、時代が進化したのだなと思う。
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お知らせ
iTunesで黒沢健一の新曲がダウンロードできるようになっていて、懐かしくて思わずすぐ購入してしまったのでした。