先週の水曜日、味の素スタジアムまで出掛けて行き、レアル・マドリード対ジュビロ磐田の親善試合を観に行ってきた。
レアル・マドリードはスペインの名門チームで、銀河系集団と称されるくらい世界的なスーパースターを数多く擁している。
たとえばジダンがいて、ロナウドがいて、ラウールがいて、ベッカムがいる。他にも最近は控えに回ることが多くなっているけれどフィーゴもいるし、オーウェン、ロベルト・カルロス、そしてカシージャスなどビッグネームばかり数え上げればきりがないチームだ(先日もセレソンの次世代のエースロビーニョの移籍が本決定したし)。
個人的にはそのタレントたちの中でも、とにかくジダンのプレイを見たかった。ファンタジスタと呼ばれるのが相応しい活躍を見せてきたジダンも寄る年波には勝てないし、いいプレイを見ることができるなら今年がチャンスだと思っていたのだ。それに、以前一度フランス代表の試合を観戦したことがあるのだけれど、そのときにはジダンは怪我で欠場し観ることができなかったのだ。今度こそは、という気持ちがあったのは事実だった。だからこそ、僕のいま住んでいる街から東京までは結構距離があるというのに、チケットを取ったのだ。3人で観に行ってきたのだけれど、他の2人もやっぱりジダンが一番楽しみという話をしていた。UEFAの投票でも50年間の最優秀選手に選ばれていたくらいだし魅せられるという感じがすごくするのだ(たとえば昨年のEUROのイングランド戦の逆転劇などもそうだ)。
ところが、ジダンはまたもや欠場してしまっていた。月曜日に行われていた親善試合第一戦のヴェルディ戦で怪我をしていたのだ。これにはかなりがっかりした。試合前の練習でグランドに姿を現した選手の中にいないなとは思っていたのだけれど、その後のスターティング・メンバーでも名前を呼ばれず、かなり残念な感じだった。まるで、ジダンの生プレイを見ることができない運命なんじゃないかとオーバーに思ってしまうくらい。これは本当にスペインに旅行してリーガ・エスパニョーラを観に行かなくてはならないのかも……と思ってみたり。
それでも試合自体は魅力的なゲームだった。もちろん、レアル・マドリードは親善試合ということもあってリードを奪うたびにリラックスしたようにきれいなパス回しサッカーを魅せていたけれど、それでもそのレベルの高さは見ていて気持ちがよかった。クロスチェンジは正確だし、ジュビロだって決して弱いチームじゃないのに、狭いエリアで次々と短いパスが通る。また、決定機での個々のタレントの瞬発力。特に試合終了間際のロナウドのシュートは、世界的なストライカーの動きを実感させるものでもあって見応えがあった。
また、お約束で面白かったのがベッカム人気。たとえば6月に観てきたユベントス戦と比べると、明らかに若い女の子の比率が高く、画面にベッカムが映るたびに、「ベッカムー」の黄色い声援があちこちで起こる。でも確かに遠目にもベッカムは格好良く、見た目に反したハングリー精神溢れる精力的な動きも相変わらずで、さすがという感じだった。
電車を乗り継ぎ、帰りはまたもや0時を過ぎてしまったけれど、それでも観に行ってよかったと思う。
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お知らせ
秋以降は横浜に引っ越すので、もっといろいろと観に行けるかなと楽しみな感じです。