Sun Set Blog

日々と読書と思うコト。

運動

2007年04月22日 | Days

 今日は仕事を終え、22時30分に帰ってくる。それから準備運動(腹筋とか腕立て伏せ)をしてから5kmジョギングをする。
 久しぶりにDaysを書こうと思っていたので、今日は5kmコース。
 この2週間くらいは雨が多かったこともあって、仕事帰りにメンバーとご飯を食べに行くことが多かった。新入社員に大分慣れたかどうか訊いたり、地方に異動する部下が転勤前に好きな人に告白をしていくのだと決意している話を聞いたり、部下の女の子の彼氏が就職でようやく近くに戻ってきて遠距離が終了したという話、それからディズニーランド好きの人たちのなぜ好きなのかという話などを聞いた。他愛もなく、楽しくて、たぶんどこでも交わされているような話。

 よく映画を見ていると、ウィットに富んだ会話が出てくる。思わずすごいと思ってしまうような巧みなトーク。肩の力が抜けてくだけているのだけれど、軽妙に真実を言い当てているかのような数々の言葉。でも実際にはなかなか(日本だからということも多少はあるかもしれないけれど)そういう会話にはお目にかかれない。それこそ小説なんかの会話文に直したら、読み進めるのが苦痛になってくるようなどうでもいいようなことの繰り返しだ。

 けれども、それがたぶん会話と言うものなのだろうし、現実ということなのだと思う。昔ある映画監督が「映画は特急電車のようなものだ……」というようなことを語っていたけれど、それも時間の限られた映画では、実際の会話の中から絵にならない、ストーリーに合わない部分をすべてそぎ落とし、魅力的なところだけ抽出することが需要だという意味で言っていたのだと思う。他愛のない会話(鈍行の駅)には停車せず、ウィットに富んだ会話(特急の駅)にだけ停車するのが映画なのだ。たぶん。

 でも、鈍行電車も、特急が停まる同じ駅には停まる。だから、現実でもときどきウィットに富んだ、あるいは「なるほど!」といろいろな謎が溶けるかのような言葉に出会うことがある。
 それだから日常も面白いよなと思うのだ。

 今日「なるほど!」と思ったのは、なんとなく運勢が悪いと思ったら、運動をしたほうがいいよという話で、なぜなら運動という言葉自体が運を動かすという意味もあるからだよという話。
 言葉にすると随分と陳腐でありきたりだけれど、無難なポジティブシンキングの言葉のようだけれど、正直な話いままでそんなふうに考えたことはなかった。
 でも確かに運動という言葉は運を動かすというふうに開くことができ、一応それなりのペースでジョギングをしている身から言うと、精神衛生上も随分とよいことだと思っている。実際に運がよくなったかどうかなんてわからないし眉唾物だけれど、それでも心が気持ちよくいられるということだけで運が言うことはできると思う。
 この言葉があるから運動を続けようと意識したわけじゃない。けれど、これからジョギングが飽きたとか嫌になったなと思ったときには、たぶんこの言葉を思い出すのだろうなと思う。
 身体を動かして、汗をかいて、お風呂に入って、心と身体のバランスをとること。
 自分のことながら単純だなあと思うけれど、単純で素直なことは美徳なのだ、たぶん。


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 お知らせ

 部下の告白は、はたしてどのような結果になるのでしょうか?(興味津々)

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商業施設めぐり

2007年04月10日 | Days

 今日は休日で、前から一度行こうと思っていたららぽーと横浜(3/15オープン)へ。
 JRの駅で言うと最寄り駅は鴨居で、大規模商業施設が突如現れたといった雰囲気の場所。広大な工場跡地にマンションも新たにできたり建設中だったりして、ららぽーとを起点に新しい街が広がっていくのだろう。
 館内は平日だというのにかなり混んでいて、まだオープン景気が続いているような感じ。平日の日中だったので小さな子供連れの主婦たちがかなり多く、楽しそうに走り回っている子供たちの姿も多かった(そしてその子供を母親が叱りつけている姿も)。てくてくと歩きながら3階建てのモールの様々なテナントを見て回る。
 昨年のららぽーと清洲やラゾーナ川崎もそうだったけれど、テナントの入れ方が巧みだなと思う。無印良品やハンズ、ユニクロ、紀伊国屋書店などの定番テナントに加え、ZARAやACTUSやSHIPSなどの通常なら郊外のショッピングセンターにあまり見られないテナント、さらにはちょっと変わったフードコート「FOURSYUN」のようなこだわりの飲食店といったように、かなりバランスよく配置されている。キーワードの「ちょっといい毎日を作ろう」を実現している感じ。これなら新宿や横浜まで出なくてもたいていのものが揃ってしまう。近隣の住民には嬉しい施設だ。
 さらに、核店舗としてイトーヨーカドーもあるので、デイリーユースには大きな不満もない。また、百貨店の中でも好調な大丸がデパ地下だけを抽出した実験店(「大丸フードマーケット」)もあって、見所はいっぱいだ。
 もちろん、これが横浜だから成り立つということも否定できない。施設が位置する都筑区は港北ニュータウンを近隣に控える所得水準の高い地域だし、いわゆる目の肥えた住人が多い土地柄でもある。さらに周辺の都筑区、港北区、戸塚区、青葉区は市内でも人口増加率が高い。船橋のららぽーとと異なりららぽーとだけがぽつんとあるような立地のため、足元商圏の取り込みがより重要なのだろうけれど、このテナント構成で足元商圏の重要度が高いのだから、確かに所得水準が高いのだろうなあとしみじみしてしまう。

 個人的にはデイリーユースで行くのは疲れてしまうなという印象。いわゆるSRSC(スーパー・リージョナル・ショッピング・センター)なので、日常の買い物の場所といった利用にはちょっと敷居が高いのだ。もちろん、近隣に住む主婦たちが友人と子供を連れてやってくるには楽しいし、何度も訪れることになるとは思う。けれども、施設が大きい分、混み具合と歩く距離が長くなりすぎてしまい、日々の買い物の用件に対して労力のほうが多くなってしまうのだ。いまの消費者は基本的には忙しいので、日々の買い物にはそんなに時間をかけたくない。そのようなときに、ちょっともてあましてしまうくらいに施設が大きくて、本当に週に2、3回の買い物需要を取り込めるのかと勘ぐってしまうのだ。
 それよりは、週末のまとめ買いだとか、家族そろっての娯楽のために訪れるような場所というように思う。もちろん、それはとても大切なことだし、そのような場所として選ばれることでさえも、厳しい競争の中では重要なことだ。けれども、前述の通り鴨居周辺にはららぽーとしかない。そこですべてを完結させなければならない。いくら370もの専門店があっても、その施設だけですべてを完結させるのは実は難しいことのような気がする。ただ、本当に苦心したのだろうなという構成にはなっていて、地域の回遊性と施設の中での回遊性という難しい問題に真摯に取り組んだのだろうなと思う。

 一通り施設を回って、TOHOシネマズへ。ちょうど開演時間が迫っていた『バッテリー』を観る。原作を読んではいなかったのだけれど、ネットでの評価が異常に高かったので見てみたかったのだ。
 中学生の野球にかけるひたむきな情熱を軸にした成長物語。天才肌だが独善的で孤独なピッチャーが、陽気で熱いキャッチャーと出会い、周囲の人に支えられながら成長していくといった定番の物語。映画はおそらくは原作のダイジェスト的な感じでさくさく進み、これでもかとエピソードが積み重ねられていく。部活動をやっている(あるいはやっていた)人にとっては、感情移入しやすい物語なのだろうなと思う。主人公が神社までを毎日ランニングしているシーンが繰り返し挿入されていたけれど、その呼吸音が日々の努力を印象付けていた。怪物と呼ばれているライバル4番バッターがどうしても中学生に見えないと思ってみたり、最後には泣きそうになるシーンもあったりと、観てよかった。
 今年読んだ『一瞬の風になれ』に似たところ(部活物と、成長青春物語であるところ)があって、一途に何かに打ち込むことについての物語が重なる時期なのかなとなんとなく思う。もちろん『バッテリー』はずっと以前から読み継がれてきている小説だけれど、それがちょうど映画化されるときに、『一瞬の風になれ』が直木賞候補になったりと、何かがブームになるときには、そういう不思議な偶然というか邂逅のようなものがあるのだと思う。

 映画が終わってからららぽーとを離れ、車で10分ほどのところにあるIKEA港北へ。ホームページで夏の雑貨や家具がアップされていたので、せっかく近くに行くのだし見ておこうと思ったのだ。
 18時前後だったけれど、店内は結構混み合っていた。春の引越しシーズンだけあって、多くの人がいろいろな物をカートに載せていた。
 モデルルームの一部が変わっていたり、Newアイテムが入ったりはしているけれど、基本的なつくりや配置は変わらない。ちょうど『IKEA 超巨大小売業、成功の秘訣』(リュディガー・ユングブルート著、日本経済新聞出版社)を読み終えたばかりだったので、いろいろと納得したり感情移入しながら店舗を回る。この本は、IKEAの創業者であるイングヴァル・カンプラード(欧州一の富豪と言われている)に焦点を当てながら、IKEAの独自性と仕組みについて述べている本。これまで、IKEAの店舗自体はアメリカ、中国、日本で見てきたけれど実情については知らなかったので、随分と参考になった。これまで見てきたことが、どのような哲学に裏付けられたものだったのかということがわかったわけだし。

 この本で印象に残ったところ。

「いくらデザインが最高でも、人々がそれを買えなければ何にもならないじゃないか?」そう彼は自問した。この考えがつねに彼を駆り立ててきた。もちろん、彼がイケアとともに求めた答えは、デザインを完全にあきらめることではなかった。そうではなく、彼が出した答えは、デザインを生産性に従属させるということだった。つまり見栄えがいいだけでなく、安く大量生産ができるものを作れということだ。後のこのことを、イケアのマーケティング主任は「民主的デザイン」と形容した。(81-82ページ)

 夜IKEAレストランで、お約束のミートボールを食べて帰る。


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 お知らせ

 チャンピョンズ・リーグもいよいよ佳境に入ってきました。チェルシー対バレンシア戦が特に楽しみなのです。

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またまた更新情報

2007年04月04日 | Days

 最近は本当にBlogの更新頻度が遅くて……けれども、【Text Sun Set】の方は少しずつ更新を続けている。まるで働き蟻のように、黙々と。

 4月4日は【Text】をアップ。しかも、随分久しぶりに【Novel】に長編小説をアップ。原稿用紙500枚オーバーのボリューム増量で、更新が遅い分の埋め合わせを……というわけではないのだけれど。

 それから、いつの間にか更新シリーズと化している【Travel】もアップ。たくさんの写真つきの旅行記。


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 お知らせ

 今日髪を切りに行った帰りに、安藤裕子のアルバム『shabon songs』を購入しました。
 発売されているのに気がつきませんでした……思いがけずラッキーです。

コメント (2)
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