運命と出会う瞬間

映画・小説・音楽・・なんでもありの気ままな感想

セロの奇跡

2007年10月08日 11時03分18秒 | Weblog
セロという、凄いマジシャンがいる、と聞かされてはいたが、なにせテレビを見ないもので確認できなかった。
しかし、先日、遂に見た!!我が家がゲームの無い国と知らずに遊びに来てくれた子供の友達が、退屈のあまりつけたテレビの画面にいきなり映ったのがセロだった。へえーー、こんな美しい青年が、とびっくりもしたが、何より、彼が街を行きながら、先々でミラクルを提供しているというのがよかった。出くわして、卵から生きたカナリアが出てきたり、雑誌の広告ページの写真から本物の携帯電話が取り出せたり、を目撃したときのみんなの『エーーーー!?』という顔がいい、みんな日常からちょっと飛び出すのだ。まるで、『ハウルの動く城』で、ソフィーがはじめてハウルに手をとられて空を歩いたときのようだ。
そんなセロが、タイの、エイズ孤児のためのホームで、子供たちと交流して、マジックを教えたり披露したりした場面で、一人の日本人女性が登場した。子供たちから『お母さん』と呼ばれている、名取さんという方の笑顔を見た途端、なぜか泣けた。・・なんというか、確かなのだ。その笑顔が、生き様なのか、何なのか、とにかく、ありがとう、こんな人がいてくれて、みたいに泣けてきたのだ。いったい、この人はどんな人で、どうやってここにいるのだろう、知りたい、と強く思った。
その翌朝、PCを開くと、見慣れないアドレスのメールが来ていた。福岡在住の、知人で、メールを交わしたことはないのだが、そういえば、私が応援している青年写真家の初写真集を、彼女にも送った、そのお礼のメールのようだった。ああ、届いたのか、と読んでいて椅子から飛び上がった。だって、だって、彼女のメールの最後には、なぜか、私は五年前から或るタイの施設を応援している、その主催者の名取美和さんという女性の・・・と書かれてあるのだ。。。これこそ、ゆうべのあの女性!!!?
その後、私の元には、その知人から100通もの携帯メールで、名取美和さんのことが書かれた本の内容を連載した記事が送られてきている。
知れば知るほど、すごい女性だし、価値観に励まされる。
これも、セロが起こしてくれたミラクルなのかな。
『バーンロムサイ』http://www.banromsai.jp/