運命と出会う瞬間

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ナイチンゲール 心に効く言葉ー消えたナイチンゲール

2009年07月06日 08時22分15秒 | Weblog
「オリジナリティのないものを憎む」。これは、かのユーミンが、角川文庫の「ルージュの伝言」という自伝の中で語っている言葉だ。
それを読んだとき、ウン、ウン、そう、そう・・ああ、この気もちを、こんな言葉でズバッと言えるとこがやっぱりこの人すごい!と感激したものである。

好きだった曲、宝物のようなものが、明らかに真似して使われて平気でまかり通っているのを知ったときのあのやるせない憤り・・。
何より、作り手が平気で、真似していることに耐えられるのかが理解できない。 
 
それなのに、何より、パクリというものが嫌いな私に、こともあろうに一番信頼していた人からの悲しい事件が。

二年ほど前、早稲田の古本市で見つけた、ナイチンゲールの書簡集、読んでみたら、素晴らしい言葉が随所にあった。

編集者であるパートナーに、「これ、まだ、どこもやっていなかったら、ぜひ、抜粋して、美しい本にして、女性向きとか、にして多くの人に知ってもらいたいね」と提案した。
著作権フリーだし、いいね!!と、結構乗り気だったようだが、その企画はそのままに。。。
だめだったのね、と思っていたら、なんと、最近、その本をもとに、我がパートナーがいつのまにか自分の部下の女性を、その人の企画として、私の友人の翻訳家のところに連れて行き、ナイチンゲールリメイクが世に出る手伝いをしていたという。。。メガトン級のショックだった。


あの本を返してほしい、と言ってみてもだめだった。
どこにあるか探してみるよ、とか、買って返せばいいだろとか、言葉だけで、そして、やっぱり、もうその人の企画になっているとようやく認めたあとでは、『そんなの出版社ではよくある話だよ、どこでもやっているよ」と。『心がせまい』とか、『嫉妬だ』とか、逆に責められた。
そんなことで取り乱すなんて、とか、却って猛烈な非難を浴びた。
・・・そんなんじゃない。。そんなことを言いたいんじゃない。
「信頼」を返してほしかったの・・・。
ナイチンゲールのあの言葉が世に出るなら、役に立つなら、だれからでもそれは嬉しいのだから、
なぜ一言、せめて「やっぱり企画にできそうだよ」と、声をかけて教えてくれなかたのだろう。
いつも一緒に何でも作り上げて相談してきていたのに。
なぜ、いつのまにか内緒で進めてしまったのだろう・・私たち二人で話てきてたことだったのに・・。

しかも、その人の名前での企画書が書かれたのは、パートナーがその人を『部署を移動させるほど大嫌い」と、違うチームにしてはずしてもらって階も変えたと、嬉しそうに言っていた11月だった。ならなぜ手伝ったのだろう。
嫌いだから、企画をあげなければいけなかったのだろうか。

世の中はそういうものなのかもしれない。
何があっても平常心、になりたい・・尊敬する初女さんのように。

明日は七夕の満月。