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コスト感覚の欠落

2009-08-28 18:13:31 | 感想など
こないだ光熱費やらアルバイトの人件費削減(費用統制)について話していた時、「そんなことをやる理由がわからん」って顔している社員がいたんで呆れてしまった。


この不景気の中で、うちの会社も売上が伸び幅が大幅に縮小している(まあここ数年の伸びが著しかったのもあるが)。にもかかわらず、会社規模を拡大しつつリストラどころか人員を増やし、さらに社員のボーナスカットなどを行わないとくれば、後は費用統制くらしかねーだろーが。


にもかかわらず、事務アルバイトの上限時間を超えそうなため稟議を上げてもらえないかときたんで中身をチェックしてみれば、10月に辞める予定の、しかも社歴が浅くて戦力になるというよりはむしろ育成の必要があるレベルの子が他の人間と同じ時間シフトに入っている。他に誰もいない状況であればともかく、そうでなければその子を入れる必要はない。もう育成する意味がないからだ。だったらそこを減らせよ。こんなクソみてーなシフトで稟議上げろと?冗談は顔だけにしとけ……とはさすがに言わなかったが、多分顔全体にいら立ちが刻印されていたことだろう。


そういった様子を見て思ったんだが、おそらくこの人はコスト感覚ってのが欠落してんだよな(新卒や二年目ならまだしも、正社員三年目でそれはどうかと思うが)。会社から金もらっていることを考えれば、コスト感覚の欠落は回り回って自分の(給与・評価の)問題にもなってくるはずなのだが、おそらく「どうせ自分の金じゃないし、まあいいや」としか考えられないのだろう(そして給料のカットやリストラが始まって騒ぎ出す、と)。とはいえ、会社の金を自分の金であるかのように大事にできる人というのはほとんど皆無なのも事実だろう(俺もそうだし)。


そう考えると、外交の世界で金をばら撒いて他国を不安にさえさせるような行動(「下手糞外交地獄逝」)を、ただ間抜けなものとして批判していていいのか?という気もしてくる(確かに、税金をそんな風に使われるのは不快ではあるが)。むしろそれは、「自分の金じゃないから別にいいじゃん」というコスト感覚の欠落として反面教師にすべきものであり、また外交の方法や税金の使い方などを批判をする際も、そのような(一般的)心性を念頭に置かなければ、結局は単なる突き上げに堕してしまうのではないか……今回の件でそのようなことを思った次第である。
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