MP3プレイヤーの聞きすぎで

2006-01-29 20:45:52 | 音楽関係
最近、普通のアルバムが聞けなくなってきている。原因は、出かける時いつもMP3プレイヤーを聞くようになったからだ。MP3プレイヤーは、ご存知のように大量に曲が入るので色々なところから名曲を引っ張ってきて入れるのだが、様々な作品、アルバムの織り成すコントラストによってそれぞれの曲の深みが増すこともしばしばある。その結果、聞きながらひたすら脳内麻薬が出まくることになったりする。例えば昨日の例で言うと、「顔の無い月メインテーマ」に始まって「封印の扉」(クロノトリガー)、「月の詩」(テクノライズ)、「弾痕と硝煙」(行殺新選組)「Amber」(ひぐらし)、「Another Mind」(ミスチル)までひたすら曲に聴き入って、次の「This Illusion」(Fate)、「すれ違い」(flutter of birds)で少し落ち着きながらも曲への集中は維持されている、といった具合である。

これがアルバムになると、どうしても「あそび」の曲が入ってくる。それはもちろん、抑揚といった全体の雰囲気、コンセプトの統一といった点で必然性がある場合もあるのだが、もはやそれでは到底追いつかないくらい、MP3プレイヤー内に作り上げた世界が完成度を高めてきてしまっているように思う。そういうわけで、最近は自作のベストすら聞かなくなった(唯一鬼哭街のサントラだけは今でもよく聞くが)。パソコン内に取り込んだ音楽ファイルをたまに聞くくらいである。Forestで生じたケルト音楽への興味やテクノライズによるテクノへの興味など、新しいものを求める気持ちはあるのだが、既存のもので満足してしまいなかなか手が伸びずにいる。名曲を聴くことはもちろんいいことなのだが、あまり聴きすぎるとそれはそれで大変だな、と最近そんなふうに感じている。

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