ラーメンフェス載せ忘れ 続：流動性はどこまで高めるのが最適解か？

仕事納めついでに大掃除も敢行したい！てなわけで、11月に行ったラーメンフェス＠駒沢公園の載せ忘れをお蔵出し＆お焚き上げしたひ。まあそもそも、載せ忘れなのに続編とはこれいかにって話だが、今記事が溜まりまくって60弱あるので、その辺の整合性を云々してる暇はナッシングパパ38歳と。まあ前回述べた「自由恋愛はなぜ地獄になるのか」って話にもリンクするので、ちょうどええんやないかと思われる。

 

 

 

「お見合い」という、かつて日本の「皆婚」を支えていたシステムの崩壊についてはすでに述べたことがあるが、この動画の内容を端的に言えば、現行の家族形成の仕組みのままいけば、「日本の人口減少は進みこそすれ止まることも回復することもない」という話。現状の婚姻システムが社会一般のものとしてはもはや無理ゲー化しつつあり、結構というシステム自体を変えてそのハードル下げて(？)数を増やす努力をするか、あるいは結婚の増加は諦めて婚外子出産が極めて少ない状況(全体の数%しかない)を何とかするか、あるいは移民でも入れて何とかするか・・・さーてどうします？って話やね。

 

ちなみに「日本人には不安を感じる因子が多い」みたいな話があって(まだ自分は納得していない理論？なのであまり土台には据えたくないが)、仮にそれが科学的根拠のあるものなら、それもまた結婚を難しくしている要因の一つかと思っていたりする(→「リスクヘッジと晩婚化・非婚化：なぜ希望年収は非現実的になるのか」)。つまり、女性側で言えば「年収〇〇〇万以上ないとダメ！」みたいな時、そこに非現実な数字が代入されるケースを聞くと、いやいや婚活するなら年齢分布とか含め市場分析くらいしろよって思うけど、そのライジングした基準の要因が、たとえばバブル期の残滓として「お姫様扱い」に慣れ過ぎたことへの高望みやお花畑によるものだけでなく(まあ親からの呪いみたいになってるケースもあるかもね)、不安だからどんどん基準を高くしていってしまい、結局「蜘蛛の糸」を掴めずに一人で生き続けるしかないのだとしたら、これほど皮肉なものはないなと思っていたりする(ただこれも、死屍累々の状況になって初めて、本腰を入れた取り組みが始まり、その時にはすでに手遅れになっていて、犯人捜しをしても今更どうしようもない・・・といういつものアレが発動すると予測される)。

 

ちなみに何回か書いてるけど、「江戸時代に戻る」みたいなのは無理なんで諦めてもろて。というのもそれは、人・物・情報の流動性の低さと農業を背景に成り立っていたものに過ぎないからだ。で、今日では情報を媒介にした人の流動性が低くならない以上、旧来のムラ共同体の復活は決してありえませんよと(念のため言っておくが、それを復活させることが善という意味でそう書いてるんじゃあない。そこを「思考の逃げ場」みたいなものにしても無意味ですよって話)。

 

良かれ悪しかれ、共同体から外に出ることが難しく、また農作業は共同でやることが必要だからこそ、隣人は自己の延長線上にあり、ゆえに「困ったときはお互い様」で互恵性が成立していた(この反対が、現在の自己責任連呼社会やね)。かつ、「流動性が低いから共通前提が生まれやすく、結果として空気の読み合いにも多少の合理性があり、またそれで割と上手くいった」というような二重三重の前提(環境要因)なしに、江戸時代のような構造は成り立たないのである(ちなみにそういった共通前提がないゆえに、今の空気読みは単なる同調圧力という負の側面が大きくなってきて生きづらさの一因にもなっている)。もしその前提を欠いた状態で、ただ経済衰退が進んでいくだけなら、それはむしろ昭和恐慌とか農村恐慌が起こっていたころの戦前日本に近くなるんじゃないですかねえ・・・

 

ただまあ昭和恐慌と言っても、「昭和維新」みたいなのはすでに社会の分断が進んでいて起きえないから、むしろそれより少し前の朝日平吾的なローンウルフ型のテロが増えるだろう(まあこれは山上の例を挙げれば十分よな)。そして身売りについては、パパ活の普及や一部のトー横キッズを思い起こせば十分で、以前は親などから家のためにと遊郭などに売られていたが、それが自分からティーンでも生活や趣味のために身売りするかの違いだけである(ちなみに不況になると女は売春に走り、男は犯罪に走る、というのは有名な話)。

 

まあ何とも救いの無い話だが、このままの社会情勢が進んでいけばそういう方向になるやろね。

 

え？夢も希望もなさ過ぎで萎えたって？ほいじゃこの動画でも見てニヤニヤしてクレメンス(・∀・)