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キャラ的人間関係と共感

2008-03-02 23:25:57 | 抽象的話題
(登場人物)
トルンガ=T コッペリア=P

T
毎度のことながら、この名前設定の意味がわからん。

P
単純にゲームがやれなくてストレス溜まっているかららしいよ。

T
それでライアーのForestか。だとすると、この前みたくラーメンの話でもやるの?

P
うんにゃ、今までに述べてきた共感の記事に対する批判・分析が目的だそうな。

T
そのネタ時間かかるからやりたくないんだけど…

P
まあまあ。じゃあまず「東洋と西洋の単純な二項対立で見るのは問題がある」てところから。

T
確かにそんなはっきり分けれないよな。それにsympathyと共感のニュアンスの違いはともかく、「感情移入」と訳されるempathyといった単語が英語に存在している事実とかをどう説明するのか疑問だね。

P
最初の頃にも言ったけど、やっぱり言葉の原点に戻っていくしかないんじゃないの?共感の語が輸入された頃とか、西洋で言えばアダム=スミスの著作とか。

T
だわな。あとこれも二項対立に関わるけど、他の東洋諸国が視野に入ってないのも問題だね。共感とファジーから日本人の同調性の高さに話が繋がったわけだけど、じゃあ主語なんかが省略されることの多い言語はすべからく日本と類似しているかと言うと…明らかに違うわな。

P
そういう文化的(?)側面での偏った見方を修正しつつ、生理学や心理学の方面からの考察もより深めていかないといけないね。ギーガは「もらい泣き」を例に挙げてその表象は同じでも内実は違うと言ったけど、そういう現象自体が感覚の伝染を暗示しているし、またそのメカニズムを知る必要もあるんじゃないか。

T
そういう「感覚の伝染」という意味での共感は特に意識せずとも不思議にやってしまう部分があるから自動的な、あるいは「自然な」共感と呼べるとして、他者認知に関する共感の問題は残るな。

P
確かに。しかし、今までが「君が望む永遠」のレビューへの違和感をそのまま思いつきで膨らませてただけだから、むしろようやくそこまで問題が絞り込めたって感じだよ。

T
問題が上手く設定できていなかった今までの記事を客観的に見ると、アウトサイダーがルサンチマンにかられて共同幻想を必死に否定しているだけの印象を受けてしまうなw

P
意味もなくそういう用語を振り回すなっつーの。

T
要するに、集団に混じりたいという願望が叶えられずに社会への怨恨を持っている奴が、社会の側を必死にこき下ろして自分の方こそ正しいんだとがなり立ててるように見えるってことさ(ある意味「すっぱいぶどう」と同じやね)。西洋と東洋を二項対立的に述べた上で自分に近い西洋の認識を正しいと言っているわけだから、自己正当化をしている印象さえ受けてしまう。しかも、自らを「狂人」と定義してはいるあたりが彼の無自覚さと怨恨の深さを窺わせる、と。

P
まあそこいらは「昔ならともかく価値観の多様化した今にはそぐわない」と言ってっから、同調性そのものを否定しているわけではないし、西洋が正しいとも言ってないんだけどね。別に西洋が理想とは全く思ってないし。むしろ、そうやってどこかに答え、というか模倣の対象を求める姿勢をいい加減変えるべきだと思うよ。

T
まあ環境が違うんだから、同じになるはずないし同じにするのが正しいわけでもないわな。

P
あと、君望のレビューを見てのが共感に疑問を持ったきっかけ、というのは大事かもね。

T
というと?

P
浅い読みで不当な評価を下し、しかも自分の読みの浅さを「共感できない」というもっともな言葉で正当化している態度への怒りが最初にあって、それが共感への否定的な見解に影響を与えている可能性がある、ってこと。

T
それは大いにありうる。他者認識としての共感が適切な他者理解にとって重要だ、といった研究を見ても「ホンマかいな?」って疑いが先に立つし。

P
まあそのへんは共感という言葉には自動的・無意識的な(=自然な)共感と他者認知としての共感の二つが含まれていて、それが意識されることなく言葉だけ一人歩きしているのが原因なのだろうけど、そういった多様性ゆえ、共感について語るときには定義を明確にしないといけないよね。

T
特にその重要性を説く場合にはね。じゃなければ、レッテル貼りに利用されて終わるだけだよ。昨今のキャラ的人間関係の浸透を見る限り、複雑で手間のかかる人間理解は嫌がられる傾向にあるようだから、喜んで飛びつきそうだね。その先にはあるのは…

P
すでに何度も述べた通り、と。まあそのへんのことは分量が多くなったんで次回に回すとしましょ。
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