ひぐらしのなく頃に 業:13話までを踏まえ、世界のルールを考察してみる

2020-12-30 11:22:49 | ひぐらし

わけがわからないよ!と魔法少女レナが絶叫した(嘘)第13話の感想を経て、今回は「ひぐらし 業」の世界のルール考察をもう少し押し進めてみましたよと。

 

1.「リバーシブル」というルール=旧ひぐらしにおける被害者が加害者となる

【鬼騙し編】
→鬼隠し編で圭一に殺されたレナが圭一を殺そうとする(失敗して返り討ちに←圭一のHPが異常w)
(動機は大石と車内で話していた圭一が綿流しの日に鉄平を殺していたことを暴こうとしている、と妄想していたとかか?)

→沙都子と梨花は相討ちにも見えるが、レナによって殺された??
(要日付確認)

【綿騙し編】
→綿流し編・目明し編で詩音に殺された魅音が詩音を殺す
(動機に近いものは一応本編で語られているので割愛)

→沙都子が魅音を殺そうとして相討ち(?)

【祟騙し編】
→祟殺し編で圭一に殺された鉄平が圭一を殺そうとして返り討ちに。山狗に殺された大石が魅音たちを銃殺
(鉄平の動機はともかく、犯行に及んだ状況は異常。また相変わらず圭一のHPも異常w大石の銃殺については動機が全くわからんが、一応後で考察してみる。というか、いくら子ども相手とはいえ警察の銃=ニューナンブで子どもを複数人一挙に殺せるのか非常に疑問。またそんな状況下で現職の警官が大量殺人を犯しておいて、一緒に行動していた警官=熊谷がホイホイ一人で被害者に近しい人間に会いにいけるもんなのかも怪しい←大石が死んだのかまでは不明だが、熊谷も取り調べで現場から外されるとかしないのかね?)

 

2.ただし、旧ひぐらしで被害者だった全員が、そのまま加害者になるというわけではない

これは鬼騙し編の魅音、綿騙し編の公由などを取り上げれば十分だろう。また梨花も同様である。

 

3.加害者については、「解釈違い」の要素が含まれる

【鬼騙し編のレナ】

旧ひぐらしで人を殺すシーンこそあるが、拷問器具を使う描写は一度もない。むしろレナは比較的直接的な凶器を用いる傾向にある(罪滅し編の間宮リナ・北条鉄平殺しを参照)。

【綿騙し編の魅音】

魅音はむしろしばしばその甘さを指摘されるほどであり、殺人者になったことはもちろん、部活メンバーに手を上げたことすら一度もない。

【祟騙し編の大石】

旧ひぐらしで大石が殺害に関わったことは一度もない(関わる必然性がない)。また彼が射殺されることはあるが、自ら発砲したシーンはない。

なお、鉄平については殺人事件の加害者となった描写こそ一度もないが、梨花の述懐によると彼女が鉄平に返り討ちにされたことはあるらしく、あのシーンで「解釈違い」とまで言えるかは少し微妙なところがある。

 

4.旧ひぐらしでの加害者は、記憶の継承をしている可能性がある

梨花は特別なポジションで除くとして、圭一は鬼騙し編の描写、レナは祟騙し編での「沙都子にはもう時間がない気がする」発言、詩音は祟騙し編での「ねーねー」的振る舞いがあり、状況証拠含めてではあるが、加害者チームは記憶の継承をしていると思われる節がある。ちなみに、鷹野が同じ状況にあるのかは全く情報がなく不明とせざるをえない(ここまでの3編を見る限り大災害は共通して起こっていないことを踏まえると、鷹野が記憶を継承していることにより、旧ひぐらし世界を支配していた強固な意思を彼女が行動原理としていない、ということは考えうる)。

 

5.1~4を踏まえたルールの分析

【旧ひぐらしの被害者は、加害者にリバースする因子を持つ(鬼騙しのレナ、綿騙しの魅音、祟騙しの鉄平と大石)】

これはあくまで「因子」であって、必ず加害者になるということではない(鉄平の赤く光った目は、そういう影響を受けていることを示しているのだろうか???)。鬼騙し編で沙都子が梨花を殺したのかは考察する必要あり(仮に沙都子が刺殺した場合、このルールが崩れるため)。

【旧ひぐらしの加害者は、旧ひぐらしの記憶を継承しており、それが「ひぐらし 業」でも加害者になることのブレーキとなっている可能性がある】

ただし、この傾向が「ひぐらし 業」の世界全てに適応できるかには疑問の余地がある。というのも、例えば鬼騙し編でこそ鬼隠し編の記憶を継承した前原圭一の姿が明確に描かれているが、一方綿騙し編において、ぬいぐるみのシーンで彼は旧ひぐらしの記憶を元に主体的に動いたわけではないからだ(梨花のフォローで魅音にぬいぐるみを渡し、これが結果的に詩音暴走フラグを潰したと見受けられる)。

【以上の結果として、「ひぐらし 業」の世界では加害者と被害者の逆転が起きる】

ただし、それは必ずしも旧ひぐらしの被害者が自分を殺した加害者を殺すというストレートな逆転現象とはならない。鬼騙し編はレナ→圭一、綿騙しは魅音→詩音として綺麗に説明はできるが、魅音→梨花・公由などはこの図式では説明がつかないし、特に今回多くの視聴者を困惑させているであろう祟騙し編の大石は、完全にルールの埒外となってしまう(仮に大石が前述の「ルール」で動かされているのだとしたら、殺害する相手は山狗、もしくは鷹野でなければならない)。

【すると、やはり「旧ひぐらしの被害者は、加害者にリバースする因子を持つ」というルールのみを想定するのが妥当】

さらに言えば、前述のように旧ひぐらしの加害者は凶行に到る歯止めがかかっているため今度は被害者側になるわけだが、あるいはその逆転現象が今回名付けられた「業」(旧ひぐらしでの罪??)という題名と関係しているのだろうか?

 

5.北条沙都子は、このルールを知っている可能性がある

(A)鬼騙し編
旧ひぐらしで被害者でなかったにもかかわらず梨花を殺害した可能性がある(ルールの埒外??)。

(B)綿騙し編
梨花が行方不明なのにそれを心配するよりややおどけた感じで圭一に話す描写がある。富竹・鷹野・村長が行方不明になっていることが明らかにされている状況を踏まえれば、この言動は不自然極まりない(圭一に対する梨花の豹変についても見ていた??)。

(C)祟騙し編
沙都子に外傷が見られないことを暗示する描写や、圭一を北条家に上げる時に電気を全く点けていなかった描写は引っかかる(部屋なら百歩譲ってわかるが、玄関でも明かりを点けないのは全く意味不明である)。これは北条家に鉄平が潜んでいることをそもそも知っているか、あるいは(いささか飛躍した推理になるが)鉄平が圭一を殺害しようとする(その因子を持っている)世界線であることを知っていて、あえて北条家に誘ったのではないか?とも考えられる。

ただ、この推理の最大の難点は、一本の筋が通らないことだ。というのも、仮に鉄平と沙都子がグルのような状況であれば、児童相談所の視察に対してSOSを発する必要がないし、またSOSを発して鉄平を北条家から排除している以上は、それに尽力してくれた圭一をむざむざ殺すような行動に手を貸す理由が見つからない(万一そうだとしても、鉄平が圭一を殺害しようとする場では、逃げずにむしろ鉄平に協力するはずだ)。

 

(A)(B)(C)を踏まえると、沙都子はまるで「リバーシブルな世界を完成させるために動かされるマリオネット」のようなムーブをしているとも言えるが、「何らかの事情でそういう狂言回し的なポジションになっている」と断じるにはまだ情報が少なすぎる、というのが率直な感想だ。

一応沙都子黒幕説的なものを考察した時にオヤシロ様の呪い(という思い込み)の影響?という話もしたはしたが、まあ現段階では作業仮説とするに留めておき、猫騙し編でどのような変化がみられるのかを待ちたいと思う。


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