テクネーと聞くと「テク姉」を連想してしまい年上好きだけに過剰反応してしまうJSですがみなさまいかがお過ごしでしょうか?さて前回は「君が望む永遠~なぜ『感情移入できない』のか~」という記事を書いたわけですが、前から読んでいる方はおわかりの通り、あれは「主人公の評価と『選べない』苛立ち」の対話形式で書いたこと(つまりはインタラクティブ性の問題)を整理しなおしただけに過ぎませんし、また「孝之が『ヘタレ』 . . . 本文を読む
君が望む永遠に対する否定的な評価の一つとして、主人公に「感情移入できない」「共感できない」というものがある。そう評価する理由について述べたレビューは管見の限り存在しないが、二つの原因が予測できる。
一つは単純に主人公の行動原理が理解できない、というものである。そしてこれは、「ヘタレ」という評価と親和性が高いと考えられる。なお、どれほどそれを理解しようとしていたかについては、評価の具体性のなさを . . . 本文を読む
最近流れが停滞しているが、現在「孝之が『ヘタレ』と評価される要因」、断片、断片2において鳴海孝之の評価についての受容分析を行っている。そこでは、鳴海孝之が「ヘタレ」と評価される要因について、彼が文脈に縛られる、つまりは選択不可能な生を生きる存在であるにもかかわらず、プレイヤーは「白紙の主人公」もしくは選択可能な生を生きる存在であると認識してしまい、それゆえ選択への戸惑い、あるいはそれからの逃走の迫 . . . 本文を読む
これが「孝之が「ヘタレ」と評価される理由」の断片第二段となる。前回の諸断片ではプレイヤーと作中人物の間にあるズレそのものを論じていたが、こちらはその(当然の)ズレを「なぜ読めなくなるのか」という問題意識が中心になっている。なお、時折無関係な内容が含まれているのは前回と同じである(紙媒体と違い、携帯でのメモはどうしてもこのような雑多性と反復から免れえない。まあそれはメールの文字数の制約が大きいのだが . . . 本文を読む
さて前回、「孝之が「ヘタレ」と評価される要因」と題した記事において、プレイヤーと作中人物の間にある齟齬への本質的無理解が「ヘタレ」という評価の要因であると論じた。そしてこの問題は、主人公への固定観念という点において、先のもやしもんの記事や「終末の過ごし方」の主人公に対する批判の要因と繋がっている。
ところで、「孝之が~」の記事を見た人の中には、「彼(女)らは両者の齟齬など知っているはずであり、 . . . 本文を読む
このブログにおいては、「君が望む永遠」(以下「君望」)の鳴海孝之(主人公)に対する「ヘタレ」という評価について何度となく述べてきた。もっと言えば、そのような評価への批判こそが君望のレビューを書き始めた主要因であり、またレビュー全体に通底する特徴とさえ言えるだろう。
そこにおいて私は、孝之の行動を縛る文脈がどのようなものであるか、つまり孝之が選べない要因について論じてきた。具体的には、その選択 . . . 本文を読む
さて、この前は「主人公の評価と選べない苛立ち」において、君が望む永遠(以下君望)の鳴海孝之は文脈に依存する「感情理解型」の主人公だ、という話をした。このことは、なぜ第一章が存在するのか?を考えてみるとわかりやすい。もし孝之がプレイヤーの選択によってかなりの程度行動(原理)が変化する人間として描きたいのなら、第一章の部分を完全に削るか、描くにしても過去を断片的に回想するような形にすればよいのだ。行動 . . . 本文を読む
(登場人物)
C=張紘 K=金環三結
K
さて、それじゃあ「君が望む永遠~主人公の評価と「選べない」苛立ち~」の続きを話すとしますか。
C
「金環三結」って聞くとさあ、なんか「金銭感覚」を連想しないか?
K
ハァ?寝言言ってる暇があったら定期の更新でもしてろよ。
C
夜空がまぶしいなあスミス…
K
…埒があかんので先に進めるぜ。前回俺は、
1.「共犯関係」って言葉が主人公との同 . . . 本文を読む