水産業界事件記録

水産業界で発生した事件の報道記録

大分県豊後大野市の清川商事有限会社 寄生虫ヒラメを韓国から輸入販売

2015-08-11 22:35:42 | 日記
韓国産の刺身用ひらめに寄生虫 大分県が回収命令 3100キロ


 大分県は8月11日、水産物輸入業者が輸入した韓国産の生食用ひらめから、基準値を上回る寄生虫が検出されたことから、食中毒のおそれがあるとして、食品衛生法に基づいて業者に回収を命じた。


 回収命令を受けた輸入業者は、大分県豊後大野市の清川商事有限会社。同社は今月5日、韓国の養殖業者から刺身用のひらめ2862匹(約3100キロ)を輸入し、福岡県の検疫所でサンプル調査を行ったところ、食品衛生法の基準値を上回る「クドア・セプテンプンクタータ」を検出した。


 このため、大分県はこの輸入業者に対して、食品衛生法に基づき、改修を命じた。ひらめはすでに大分県内や大阪など複数の業者に出荷しており、大分県では現在、入荷先や流通量を調査している。現在までのところ、健康被害などの情報は寄せられていない。


 「クドア・セプテンプンクタータ」は魚の筋肉に寄生し、刺し身などで食べると、数時間程度で一過性の嘔吐や下痢を引き起こす可能性がある。ヒトの体内に寄生し、成長することはないものの、その生態は明らかになっていない。


 厚生労働省が2011年6月から12月までの半年間に行った全国調査では、「クドア」を原因とする食中毒が33件報告されている。