雲に乗って、鳥になろう

 自分の頭で考えて手を動かし、悩んで作って飛ばす模型飛行機愛好家のページ。半世紀ほど生きてきた髭親父の日々の出来事です。

新青丸 KS-14-1次航海 航海二日目

2014-03-22 | 航海
 追浜出航後、三浦半島を交わしたころから揺れ始め、夜になり野島崎の南を通過するなり、それなりに厳しい海況となりました。

 2014年3月2日 08:00 St.1 到着。いよいよ調査開始です。St.1は北緯37度線上の水深100 mに設けた観測点です。福島県、小名浜沖です。KS-14-1次航海の研究テーマが、「被災地いわき市の魚、メヒカリ(マルアオメエソ)の総合生態調査」ですから、小名浜沖は外せない海域です。当初の計画では北緯36度線(銚子沖)の側線も予定しておりましたが、海況が悪く、一気に小名浜まで北上しての観測開始です。

 純米酒「メヒカリ正宗」を出している、いわき市にある四家酒造店の「又兵衛 純米酒」で網をお清めしてから、IKMT投入です。お清め、私がしたので写真がありません。


 St.1では、IKMTのワイヤーアウト200 mと300 m、ニューストンネット、ビームトロール、ROV、マルチプルコアラー、NORPAC、CTDとフルメニューでの観測です。

 KS-14-1次航海、実は新青丸の歴史を作っています。なんちゃってね。一連の慣熟航海(テスト航海)で行えなかったビームトロールによる底生生物(海底の生き物)の採集を初めて行いました。

 網のお尻に付ける錘です。これだけで30Kgあります。

 白いのは、小型、微小底生生物を採集するためのコソ泥ネット。


 ビームトロール、投入開始。まさしく、歴史的瞬間です



 揚収後、自然と甲板に緊張感が走ります。何が獲れたかな?






 採集物を大型バット(ばんじゅう)に移したら、大きさごとに篩い分けます。

 そして研究室に持ち運び、生き物の選別作業が始まります。これが大変。体力、知力、すべてが試されるのが、研究航海です。

St.1の観測はまだまだ続きます。当然KS-14-1次航海も。