雲に乗って、鳥になろう

 自分の頭で考えて手を動かし、悩んで作って飛ばす模型飛行機愛好家のページ。半世紀ほど生きてきた髭親父の日々の出来事です。

KS-13-T1航海-4

2013-11-27 | 航海
 お次は、私の仕事にとって、最も重要な採集用ネット、IKMTです。海の中層を曳いて、深海魚や大型プランクトンを採集するネットです。

 投入準備も終わり、いよいよ投入です。


 今回は投入・揚収作業の確認のためのテスト航海なので、すぐに揚収です。

 それでも、そこそこの数のハダカイワシが採集されています。


 IKMT,歴史のある(古い)網ですが、取り回しが良いので、好んで使います。いつもはワイヤーを3000とか5000m出して深く沈めます。投入から揚収まで結構時間があるので、航海中一息つける、そんな側面もある作業です。

続く

KS-13-T1航海-3

2013-11-26 | 航海
 水産系、生き物系航海で使用するネットの中で、最も作業が煩雑なのが、このMTDネットです。
 すでに示した画像ですが、この景色、好きです。

 出撃をまつ艦上攻撃機隊。

 作業工程1、まず、ワイヤーにこのクランプを装着します。

 作業工程2、次いで、ネットを取り付けます。


 作業工程3、下にメッセンジャーなる重りをつけます。

 そして投入。

 この作業を、曳網層の数だけ繰り返します。


 ただいま曳網中。ワイヤーの角度が45度になるように保つのがこのネットの味噌です。


 作業工程4、 メッセンジャー投入。メッセンジャーがネットのフレームに当たり、トリガーを曳きます。するとネットがフレームから離れて口を閉じ、さらに、次のメッセンジャーがはずれ、ワイヤーを伝わって下の層のネットに当たり、閉じていきます。これを繰り返して、すべてのネットを閉じていきます。

 揚収作業開始。こんな感じで上がってきます。


 良く洗って、

 揚収。

 この作業、曳網層の数だけ繰り返します。10層入れて成功した時の達成感は何とも言えません。

続く。

KS-13-T1航海-2

2013-11-24 | 航海
 テスト航海の模様、続きです。

 最初に実施したのが、ORIネットの傾斜引きです。船のお作法にのっとり、清酒でお清めです。

 何とも言えない樽香が後部甲板に漂いました。当然、使ったのは東北の地酒です。

 投入開始。





 非常に単純な構造のネットですが、プランクトンや魚の子供の採集に広く使われているネットです。

 上がってきました。


 何が入っているか、甲板のテンションが自然と上がるひと時です。


 表層にいる生物を採集するニューストンネット。



 うまく船から離れて採集しています。

 続く。




KS-13-T1航海-1

2013-11-23 | 航海

 しばらく、東北生態系研究調査船 新青丸のテスト航海ネタとなります。新青丸は、間違いなく、世界最先端、最新鋭の海洋調査船です。そのような船の最初の、研究者主催のテスト航海に乗船できたこと、非常に誇りに思います。


 一番かっこいい?アングルの写真。


 前代未聞のダブルファンネルマーク。個人的には、どっちも気に入らない。特に右側の。



 海洋調査船にはなくてはならないAフレーム。これがないと、仕事になりません。


 乗船研究者、船員総出で研究機材を積み込みます。ここから実際の航海が始まるようなものです。


 かっこをつけてもしょうがない。これこそがユニフォームです。メット、ゴム引きの合羽、長靴、そして軍手。


 乗船研究者全員で調査で使用するネット類を組み立てます。


 甲板に並んだNTDネット。この景色、出撃命令を待つ赤城甲板上の真珠湾攻撃隊のようで大好きです。

 出航後、まず行ったのが総連。なんと、退船訓練です。この救命胴衣、首が苦しくって…


 その後、航海打ち合わせです。


 居室のベッドはこんな感じ。

 二人部屋です。


 出航当日の昼食。大体お昼は豪華目の洋食です。ビフテキでした。

 夕食は和食。

 朝食はこんな感じです。

 乗船者の健康を考えて、三食バランスがよく取れています。司厨の皆さんにも大変お世話になります。

 お世話になる船員さんたち。皆さん、プロのいい顔をされています。
 

続く


塩釜-2

2013-11-10 | カメラ
 塩釜神社にお参りした後は、塩釜行の秘めたる??目的地へ。まずは、阿部勘酒蔵。

 通りに面した部分は、意外と?小さい。敷地は奥行があるのでしょうか??


 店内は、ま、どこにでもある酒蔵の直販部ですね。お作法にのっとり??純米酒「四季の松島」とお猪口を買いました。
 
 一升瓶をホテルにおいて、改めて出陣。塩釜です。地酒です。行くところは、決まってますね。


 全国規模で有名な地酒、浦霞の佐浦酒造です。塩釜駅から徒歩5分未満。すぐそばです。




 暖簾をくぐると、



 さすがはメジャーな酒造、ここいらもしっかりしています。チョッと、商売に走りすぎ???

 このお猪口を300円で購入すると、試飲させてくれます。この300円、コストパフォーマンスはひょっとして秀逸??

 純米種を三種類、試しました。

 一つ一つ、お店の方が説明をしてくれました。新宿にある浦霞をだすお店、新宿の樽一の話をしたり、のんべぇにとっては、非常に楽しく、ありがたいひと時でした。

 この後、多賀城の知人と10年ぶり?の再会と飲み会。被災体験、それも九死に一生を得た体験談を改めてご本人から聞きました。再会できて何よりもうれしかった。嬉しい再会でした。この人の被災体験は、NHKが再現ドラマ風のドキュメンタリーにしています。NHKでは放映されなかったような、生死の境をさまよった方ならではの生々しいお話を聞きました。ご無事でよかった。ほんと、それしか言葉が出てきません。 

塩釜-1

2013-11-04 | 航海
 さて、一泊二日の宮崎出張に続いて、翌日は塩釜へ移動です。

 スタンダードな東北新幹線で仙台に続き、

 在来線の仙石線で塩釜へ。

 正直、ボタンを押さないとドアが開かない、降りることのできない仙石線には戸惑いました。本数が多いのには助かりましたけど。
 
 塩釜駅前のホテルにチェックイン後、市内散策です。

 盛岡同様、風情のある木造建築が多数ありました。


 大谷石でできた倉庫も。


 今回の塩釜行は、乗船のためです。そこで、塩釜神社へお参りです。

 立派な社殿でした。


 こちらが表参道。かなり急な石畳の参道でした。


 人口とはいえ、水路は街に良い雰囲気を醸し出します。


 塩釜神社の参道のした近くまで、一昨年の津波は押し寄せたようです。確かに町並みは、妙に家屋が所々なくなっているというか、空き地となっていました。

続く。