負けるな知的中高年◆本ときどき花のちコンピュータ

「知の崩壊」とかいって、いつの間にか世の中すっかり溶けてしまった。
「知」の復権に知的中高年よ、立ち上がれ!

肉牛や鶏に与える抗生物質は別の耐性菌を生み出している

2004年09月27日 | 詞花日暦
今、もっとも怖いのが、食品に
付着している抗生物質の耐性菌
――小若順一(NPO日本子孫基金事務局長)

 涼しくなると、食欲の秋が話題になる。しかし、安心して口にできる食品がどれだけあるだろう。政治家や役人や企業がこぞってつくり出した危険な食品以来、一般消費者は食欲の秋などと浮かれてはいられない。牛肉がだめなら鶏肉をと思っていたが、どうやらこちらも平成十六年の鶏インフルエンザで危ない存在になった。
 多数の雛を狭い場所に閉じ込めるブロイラー飼育は、抗生物質や合成抗菌剤を餌に混ぜて使う。抗生物質の残留は改善によってほとんどなくなっているが、怖いのは抗生物質から生まれる耐性菌。この菌によって、他の抗生物質が効かなくなる弊害が起きている。平成十四年には、東京の病院で七人の死者を出した耐性菌・多剤耐性セラチア菌による院内感染が起きている。
 地鶏と銘打った鶏肉も特定JAS法の基準に則っていても、抗生物質ゼロとはいかない。インターネットで完全無投薬飼育の農家から直接購入するのが安全だろうか。消費者が変れば、生産も流通もごまかしをつづけられないはずなのだが。