今日は、ピアニストのエリック・レニーニの新作『ビッグ・ブーガルー』(label bleu)についてちょっとだけ書いてみましょう。
エリック・レニーニといえば僕は『アントレーグ』(Quetzal)を思い出してしまいます。ヨーロピアン・マナーでスタンダードを演奏しているピアニストというイメージでしょうか。それにしても、もう10年近く前の話。この頃はよく外盤を聴いていました。そんな中でもピカッと光る閃きをこの盤に感じたのは僕だけではないと思います。悪く言えば「キース・ジャレットがもろに出ている」という印象で、「ヨーロッパにもこういう演奏をするピアニストがいるんだなぁ~」といういいイメージの方が残っています。その後、レニーニは何作かをリリースしていますが、残念ながら僕はこれら一連の作品を聴いておりません。残念。
先日、CrissさんのBlogを見ていたら、『ビッグ・ブーガルー』の記事が掲載されておりました。「アッ!レニーニだ」と見た瞬間思ったわけです。とても懐かしい。で、ジャケットを見ると「なんじゃ?」という感じ。ましてや記事を読んでいくと“ファンキー”とある。Crissさんも書かれているのですが、昔のレニーニのイメージからはほど遠いわけです。逆にそれはそれで面白いじゃないのというわけで、この作品を聴いて見ました。
タイトル・チューンの<ビッグ・ブーガルー>は、まさに60年代ブルーノート路線。ホレス・シルバーも真っ青の聴いて驚くファンキー・サウンド。こういう曲大好きです。トランペット、テナー・サックスの2管のユニゾンを聴きながら、思わず思考は60年代へトリップ。で、5曲目の<リフレクション>なんかも、本当にファンキーで聴いていてとても楽しいのですね。全13曲を聴いてまさに「グッタリ」となりました。思わず体が動く1作ではあります。
とはいえ、曲構成としては<煙が目に染みる>(ソロ・バージョンとトリオ・バージョン)は、不必要なような感じましたがいかがでしょうか。曲順も思い切ってタイトル・チューンを1曲目ぐらいに持って来た方が、盤としてのインパクトがあるはずなのですが・・・。とは言いながら、しっかりこの作品を楽しんでしまいました。「ファンキー・ブルーノートが大好き!!」と仰る方には、コレは超お勧め盤なのではないかと。しかしジャケットも凄いよなぁ。とてもラベル・ブルーとは思えません。
ちなみに2曲目の<ナイト・フォール(夕暮れ)>はキース・ジャレットぽい演奏です。海外ではこういう演奏を「Too much Keithy」とか「Tastes Keithy little bit」とか言そうです。つまりカタカナ書きで「キーシー」。というわけで、この曲は昔のレニーニがちょこっと顔を出して「キーシー」なプレイを繰り広げていて結構いいわけです。残念ながら“キーはC”ではなさそうですが。
そうそう、ヴィーナス・レコード系の「音」が好きな方にもオススメします。ベースがとてもいい音ですし、ドラムも好みが分かれる音ですが、良くヌケていますので聴いてみてください。私としては外盤の音が実は相当気にはなっていますけれど。
エリック・レニーニといえば僕は『アントレーグ』(Quetzal)を思い出してしまいます。ヨーロピアン・マナーでスタンダードを演奏しているピアニストというイメージでしょうか。それにしても、もう10年近く前の話。この頃はよく外盤を聴いていました。そんな中でもピカッと光る閃きをこの盤に感じたのは僕だけではないと思います。悪く言えば「キース・ジャレットがもろに出ている」という印象で、「ヨーロッパにもこういう演奏をするピアニストがいるんだなぁ~」といういいイメージの方が残っています。その後、レニーニは何作かをリリースしていますが、残念ながら僕はこれら一連の作品を聴いておりません。残念。

タイトル・チューンの<ビッグ・ブーガルー>は、まさに60年代ブルーノート路線。ホレス・シルバーも真っ青の聴いて驚くファンキー・サウンド。こういう曲大好きです。トランペット、テナー・サックスの2管のユニゾンを聴きながら、思わず思考は60年代へトリップ。で、5曲目の<リフレクション>なんかも、本当にファンキーで聴いていてとても楽しいのですね。全13曲を聴いてまさに「グッタリ」となりました。思わず体が動く1作ではあります。
とはいえ、曲構成としては<煙が目に染みる>(ソロ・バージョンとトリオ・バージョン)は、不必要なような感じましたがいかがでしょうか。曲順も思い切ってタイトル・チューンを1曲目ぐらいに持って来た方が、盤としてのインパクトがあるはずなのですが・・・。とは言いながら、しっかりこの作品を楽しんでしまいました。「ファンキー・ブルーノートが大好き!!」と仰る方には、コレは超お勧め盤なのではないかと。しかしジャケットも凄いよなぁ。とてもラベル・ブルーとは思えません。
ちなみに2曲目の<ナイト・フォール(夕暮れ)>はキース・ジャレットぽい演奏です。海外ではこういう演奏を「Too much Keithy」とか「Tastes Keithy little bit」とか言そうです。つまりカタカナ書きで「キーシー」。というわけで、この曲は昔のレニーニがちょこっと顔を出して「キーシー」なプレイを繰り広げていて結構いいわけです。残念ながら“キーはC”ではなさそうですが。
そうそう、ヴィーナス・レコード系の「音」が好きな方にもオススメします。ベースがとてもいい音ですし、ドラムも好みが分かれる音ですが、良くヌケていますので聴いてみてください。私としては外盤の音が実は相当気にはなっていますけれど。
勉強になりますね~。
FKさんのおっしゃる,ECMishも面白いですね。
こんど使わせてもらいます。
エリック・レニーニはローズなんかも弾いちゃて,仏フージョンの世界でも活躍してますね。
今週中にレニーニ参加もフージョン物をアップしようかと思っています。
では,こちらからもTBさせていただきます。
この盤、けっこう乾いた音がする盤ですが、ベースに関しては、全く問題ないですし、「ズンズン」と切れの良い演奏が楽しめます。この辺はSD05とKEF105との相性が良かったようです。ただ1曲目のスネアのチューニングは余り好きではありませんけれども。
【クリスさんへ】
レニーニの演奏でもう少しフレーズが長いといいんですが、結構細切れに聴こえてしまうのが残念。たぶんフュージョン系の演奏の方が本当は、彼のプレイにあっているのかもしれないと思います。出来うればジョー・サンプル系の作品を作って欲しいと思っています。『カーメル(渚にて)』みたいな。
演奏、音もともかく、ジャケットもよく見れば、「変」ですよね。変わってます。ジャズらしくないというか。
店頭と見かけた時、Eric Legniniを全く知らず、ぼけた写真と、アフロな白ジャケットで、いわゆる「ジャズ」とは思えず、寺島靖国氏のコピーを見て、さらに「本当か?」と半分躊躇していました。
それが気に入ってしまうのですから、半数を超えるであろう「ハズレ」があっても、店頭での不見転はやめられません。
これからもよろしくお願いいたします。
kenyama