先日(4月5日)、
My Secret Room というBlogで、カウンターが111111になる日を当てるというイベントがあったわけですが、なにやら瓢箪から駒という状態でCDをいただいてしまいました。うーーん、凄い企画だ。
で、今日はその作品『
Aria』をレビューしちゃいましょう。ギターとベースのデュオ作品な訳ですが、なにせ、昨今の欧州系ジャズに弱いゆえに、実はどちらの奏者も知らないでーーす(大爆)。それにしても、日本のリテールショップがUnited Arrowsだというのが、ちょっと謎なレーベル
Obliq Soundからのリリース作品です。(もしかしてTシャツだけか?)
高音質を売り物にしているレーベルだけあって、本作もなかなかの好録音盤。ただし、ラジカセやシステム・コンポーネントクラスのオーディオで聴いてもまったくこのレーベルの良さは、分からないかと。(^^ゞ
演奏については、My Secret RoomさんのBlogをご参照いただくとして、生ギターと生ベースのデュオということで大方の方が想像しているサウンドが出てきます。(爆)
しかしながら、この盤にある「静寂感」を聴き取るのはちょいと大変です。それにしても音質は、エクセレントです。生ギターの演奏雑音もリアルで、個人的にはガット弦での演奏より、スチール弦のギターを弾いている方が聴いていて楽しいですね。
さて1曲目のベーシストのポルタ作の<コーラル>。うん? これ出だしは交響詩「ステンカ・ラージン」からのアダプテーションじゃないの? まぁ、いいか。
2曲目は<マチスズ・ダンス>。そうあのマチスですね。これまたマイルスの・・・。というわけです。もう1曲目2曲目でニヤニヤしちゃいます。いいです。
お気に入りは、5曲目、6曲目、8曲目。6曲目の<マイ・マンズ・ゴーン・ナウ>はご存じガーシュインですが、僕はテーマ処理よりアドリブ・パートの方が楽しめました。8曲目のトラッドも名曲です。というわけで、なかなかの秀作かと。
ここからはやおらオーディオ的なお話を。上述のようにラジカセでは本当の音が鳴らないだろうと書きましたが、これは私の大好きなMA Recordingsの諸作も同じです。ある程度のステレオを持っていないと、その音楽性までも汲み取れないということに成りかねない作品かと。話は脱線するのですが、オーディオ・マニアの方が聴く盤というのがあまりにも固定されていて、確かにそれぞれいい音の盤なのですが、音楽的にそれがいい盤かというと、どーーーも???となることが多いんですね(すべてではないですよ)。そういう方達にこそ、この『Aria』のような盤をコレクションに加えて欲しいと思いました。
本盤はジャケット製作も素晴らしく、ドイツ製作&プレス盤と書けば分かってくれる人は分かってくれるかと。(^^ゞ
脱線次いでにこの盤についてもう少し書いちゃいますね。
ベース録りに、もっと神経を使って欲しいのです。間違いなくオーサリング時にフィルターでローカットしています。たぶんロー(低域)のノイズが相当入っていたのでしょう。とはいえ、50Hz以下の信号なのですが・・。
後は録音はもちろんデジタル録音なのですが、定位をもう少し寄り添った形で収録して欲しいと思った次第。インティメートな感覚が重要かと。
ちなみに私、最初にこの盤を聴いた際、3曲目から爆睡モードに突入、気がついた時には9曲目になっておりました。
糸ものとイタものの絡み具合が秀逸です←Suzuck様
微睡める作品こそ、秀作です。←誰かの受け売りですが。
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Obliq SoundのHP http://www.obliqsound.com/indexflash.html