Sugarのちょっとお寄りなさいよ

ジャズ、クラシック、オーディオ、そしてコーヒーの話題をお届け

イケアに行けや!というわけでIKEA初見参!!

2006年06月28日 | Weblog
船橋市役所での用事をそうそうに済ませて、本日はIKEAに行って参りました。
前回、このBlogでイケアに行ったら絶対に見てこようと思ったものに「ラック」がありましたが、やっと本願叶って見て参りました。2階はショールーム形式となっていてほとんど全ての家具や電気製品など、実際に置かれる空間(ショールーム)を見ながら「これを買おう、あれを買おう」悩みまくるスペースとなっており、1階は倉庫(ここから引き出して購入する)と大量の小物類並びにキャッシャーがあります。
さーっと見て、買い物をして「あっという間」に3時間が経っておりました。それにしても見るもの見るもの欲しくなります。ウィークデイだというのに奥様方がそれこそ右往左往しながら家具を探している姿を見るにつけ、少しは景気が良くなってきているのだなぁと実感いたしました(時事ネタね)。
本日のお買い物はフロアスタンド、スピーカー台、インシュレーター、その他諸々でした。フロアスタンド以外は、本来の名前ではありません。当たり前か!?
ちなみにこのスピーカー台は、EXKLUSIVTというまな板です(エクスクルージブというのが泣かせるなぁ)。厚さ4cm、左右が37cm奥行き37cmというもの。木の部分は、バーチの無垢材となっています! そして真ん中に黒く見えているのは合成ゴム。
1枚当たり4kgありまして全く鳴きません。叩いても「コッ、コッ」とデッドな音しかしないのです。まさにコッコッ、こ結構というもの。私、これを発見したときあまりの嬉しさに我を忘れました。イケア恐るべし、まな板恐るべし。
またインシュレーターは、HEJというガラス製のアロマ・キャンドル・ホルダーです。これを逆さまにして見ると・・・。水平度も完璧でした。ちなみにこのガラス製のものも結構な重量があるのですが金属製(アルミ)の凄く重いヤツ(DEBUT)もありましたのでご報告まで。これはオススメできますね。次回訪問時に購入予定。
あれ?ラックはどうした?とのご指摘はごもっとも。前回紹介したものより数段素晴らしいラックを発見しました。しかし自宅での左右のサイズを測り忘れたので、これは出直し。それにしても、そのラックですが、安い。オーディオラックを買う気にはちょっとなれないかもしれません。この続きはまた。ちなみにイケアでもLACKと表記されており、シェルフユニットと表題が付いています。縦位置のみの写真しか載っていませんが、これを寝かせ見ると・・・。板厚が素晴らしいんですね。その他オーディオ用ラックになりそうなのは、テレビ台というカテゴリーにいろいろありますので一度ご覧になってください。HPでも楽しいですが、本物はもっと楽しいですよ。
■イケアHP
http://www.ikea.com/ms/ja_JP/local_home/funabashi.html
ちなみに2008年には神戸にもオープン予定だそうです。

スピーカーケーブル試聴大会~疲れたなぁ

2006年06月24日 | Audio

(=゜ω゜)ノ!!さんからお借りしたスピーカーケーブルは以下の6種類でした。
1)ベルデン497MkⅡ
2)ウェスタンエレクトリック16AWG(縒り線)
3)ウェスタンエレクトリック18AWG(単線)
4)JBL JSC500
5)JBL JSC1000
6)オーディオクエスト(不明)
すべて長さは2.5m。驚異的に同一条件下のスピーカーケーブル試聴となる。
 
 
○条件

試聴は1本につき、CDは2枚(各2曲ずつ)。
最新録音の石原江里子の『ジス・クレージー・タウン』
古い録音の『サキコロ』
現行のSPケーブルであるパイオニア極太ケーブルをリファレンス(ニュートラル)として比較してマークアップしていく。
ただし、1)についてはもう一度戻って確認を行う。

ベンチマーク
ケーブル名     高域   中域   低域   広がり   艶
ベルデン497MkⅡ    2          3          2.5          2           2
WE16AWG縒り線    2          3           2           2           2
WE18AWG単線    2.5          3          2.5          3         2.5
JBL JSC500      3.5          3           3           3           3
JBL JSC1000    2.5          3          2.5        2.5         2.5
オーディオクエスト       2.5          3          2.5        2.5         2.5

○インプレッション
1)やや音量下がる。中低域が厚めでパイオニアと遜色なし。最低域は出ていない。定位は思い切りセンター寄り。音像はすべて内側に並ぶモノラル的。情報量を整理して聴かせるタイプか? エコーもかなり少なめで実音中心。最新録音には向かないが60年代などの古い録音はいいかも。ボーカルには良い。
2)音が柔らかく、しなやか。エッジを立てて聴かせるタイプではない。ボーカルとバックの差分けが出て、ボーカルが前に出てくる。エコーは弱め。ベースの音程は明確だが、弱い。最低域はない。ピアノも低弦の唸りが聞こえず。
3)明らかに帯域は広くなっている。ブラッシュもやっと出た。声もナチュラルである。低域はやっといい方向へ。だがまだ中低域がやや弱め。広がりもあるが定位が外側へは行っていない。音程は明快、明るい音色。撥音も誇張感なくスムーズ。音楽を聴く楽しみがある。
4)このケーブルで初めて定位の良さが見えた。しかし口元が大きい。エコーが綺麗に分離するがエコー自身の量は少ない。ベースの音程も明確。実音をしっかり伝えている。奥行き表現もしっかりある。全帯域で明るい音色。ベースの沈み込みが初めて分かる。
5)500とは音色が似ている。低域は出ているが音色がダーク。もっと低音が出て良いはずだが出ない。ボーカルもややビッグ・マウスになる。中域重視に聴こえる。ニュートラルな音調だが、ゾクッとするところがない。エージングが必要か?
6)的確な定位感があり、ベースのピッチもしっかり聴こえる。ただし、重低音は出ていない。ボーカルは明瞭でエコーより実音中心。ただし高域のヌケが思っているより悪い。音が前に出てくるのでジャズ的にはいいが、低域の拡大が必要。
○総評
いかんせん、エージングの時間がないぶっつけ本番での試聴で、本日朝から夕方までかかって6本を試聴した。本当に「ふぅ、疲れた」。メーカーも線材自身も違うが、とても似たような音がするケーブル君達である。たぶん(=゜ω゜)ノ!!さんの好みが出ているのだろう。そう言う意味では大きな差がでない試聴となった。
ベルデン、WEは氏素性が正しきケーブルで、マランツ#7とか、球のアンプとか、アルティックのスピーカーなど古めの機器を持っている方は聴いてみる価値は高いと断言できる。とくに50年代60年代ジャズをこよなく愛していられる人には、こんなにコストパフォーマンスのいいケーブルはないだろう。
さて、このなかで何本かをエージングを行って再試聴しているケーブルがある。その中で短時間の内に変貌を遂げたのがJBLのJSC500。このケーブル、一聴した瞬間からジャズの音を響かせたケーブルだった。なんの変哲もない平行2芯ケーブルだが、音の印象は非常に良かった。そんなに太いケーブルではないが、線材は3層ハイブリッドで意外と太い。実際にエージングによって透明度が上がって、中域での反応がスムーズになって行ったし、雑味が消えて音に芯のあるクリアな音場になった。このケーブルは1m600円である。恐るべし。
単線の試聴は短時間では無理というのがよく分かった。WEの単線もオーディオクエストの単線も、出来れば丸々20時間ぐらいのエージングが必要だろう。というのもエージングの時間を追う毎に良くなっていく。それもゆっくりと。従ってこの単線2本は、じっくり聴いてあげないと評価は下せない。
なおJBLの1000とオーディオクエストは4芯なので本当はバイワイヤリングで結線してあげたかったが、同一条件試聴を守ったのでバイワイヤーにしていない。


お借りしたRCAケーブルの試聴~美音、艶あり!技あり!

2006年06月23日 | Audio
(=゜ω゜)ノ!!さんから、一昨日スピーカーケーブルが届きました。(=゜ω゜)ノ!!さんが僕のブログを読んでくれて、SPケーブル選択で困っているのを見かねて、当方に貸していただいたものです。
あらまぁ、届いてビックリ。凄い量です。このケーブル君達は、24日土曜と25日日曜でまずは全部を一巡試聴してみるつもりです。2週間ほどお貸しいただけるとのことで、7月1日、2日は最終の選択を行ってご報告させていただく予定。
実は、(=゜ω゜)ノ!!さんからは別にRCAケーブルも1セットお貸しいただいております。それは吉田苑さんのところのケーブルで「Line StringsSC」というもの。本日は我が家の「PA-02 TR」と聴き比べをしてみました。
昨日の夜は、SPケーブル群を前に「君達、ちゃんと鳴らしてあげるから、ちょっと待ってね」ということで、スピーカーのターミナル部分をお掃除いたしておりました。うーん、真っ黒ですね。先日軽く掃除したつもりでいましたが、今回は超綺麗綺麗にしました。我が家に来てくれたケーブル君に失礼だからね。
というわけで、このターミナルのメンテナンスを終えて聴いてビックリ。変身しちゃったなぁ。かなり僕好みの音に。というか本来(昔)聴いていた音なんじゃないのかなぁ、これは。アンプのエージングも、RCAのエージングもかなり進んで来ているのを実感出来る音になっています。ホントに何を聴いても良い感じ。楽しい!
今日は定例の石原はもちろん、naryさんに敬意を表してドラマーのビル・スチュワートが参加しているピアニスト、フランク・アムサレムの『アウト・ア・デイ』を中心にRCAケーブルの比較試聴をしてみました。
まずは、PA-02TRは当初かなり「粗い」音をさせていて、どうしよう困ったというケーブルでしたが、現在は遂にエージングでスムーズな音だしが可能となっています。これは、低域の安定感、音像のエッジの付け方、情報量の多さと言う点でかなり二重丸。石原の声も芯があり、説得力があります。アムサレム盤の1曲目、ビル・スチュアートのシンバルですが、スティックの音が綺麗に聴こえます。木の音がするんですねぇ。トニー・ウィリアムスのマイルス盤で「スティックの音を聴け!」と僕に言ったのは『ベイシー』の菅原さんでしたが、久しぶりにスティックの音が聴けて満足。8曲目のアムサレムの自作曲でのドラミングも最高です。小さいバスドラのヌケ、フィルインするタムやスネアの音など、ピアニストのリーダーなのにドラムスの音に耳がいってしまいます。この盤、けして好録音盤ではありませんが、ドラマー好きな方にはたまらないでしょう、この盤は。
さて、吉田苑さんの極細なRCAケーブルLSSCですが、今日は2時間しかこのケーブルを聴いていません。でも明らかに「美音」です。とてもクリアで音に艶があります。情報量という観点からは、たぶんすべての音は拾っていないと思いますが、音楽を聴くと視点で言えば、とてもピュアな音です。石原の声は明らかに聴いて気持ちいいのは、このケーブルの方ですね。アムサレム盤では、ピアノもドラムスも艶やかな音になりエレガントな表情をみせて、リラックスして聴ける感じがとても好感が持てます。
このLSSCの弱点は、明らかに低域のマッスがなくなりバスドラが軽く響くことかなぁ。音を整理して艶で聴かせるという感じもします。情報量もPA-02TRが有るように聴こえますが、果たしてそんなに簡単なことかどうかはもう少し違う盤を聴いてみるまで分かりません(単に付帯音が乗っているだけかもしれないし)。
この辺になると好き嫌いという範疇ですが、この「艶」はやっぱり捨てがたいなぁ。これで低域の“ドシン”が加われば、僕は文句は言わないでしょう。また自宅での音でギスギスしているなんて感じている人には、間違いなく福音となるRCAケーブルのような気がします。それにしても10,500円(税込)というのは微妙な値段かも。PA-02TRもほとんど同じ値段なのです。
■ベース好きの僕がゲイリー・ピーコックの話(演奏)について書いてないというのも、問題ありかなぁ。

スピーカーケーブルって音楽を楽しくしてくれるんですねぇ

2006年06月18日 | Jazz
先週の10日から約1週間スープラClassic2.5Hを使用してきたが、やっぱり我慢できなかった。聴く盤、聴く盤すべてに不満が生じる。ピアノにスケールがないとか、ベースの音程が不明確とか、書き出せばA4で一枚ぐらい書き綴れるぐらいに嫌なところが目白押し。ちょっと絶望感が募ってきた。エージングが足らないとか、そう言う次元ではないぞと気づいたのは今日。
うーーむ。どうしようか。えーーーーい、ということで、再びパイオニア製の極太スピーカーケーブルに戻したのである。
これがもう目を見張る違いが出た。いままで不満タラタラだったものが、一気に解決しちゃったのだ。何なんだコレは!!というくらいに「ゴリッ」「ドスン」「シャーン」と鳴るではないか。ジャズはこれだよねぇとほくそ笑んだのは言うまでもない。勿論「この1週間の時間を返せ!」と独り呟いたのも言うまでもない。
配電盤から直引きにし、壁コンからテーブルタップまで電源系を見直して力強い音がする予定で進行させていたものがこのスープラを噛ましたことでまるで見えなくなっていたことがハッキリした。やはり電源の見直しは、正解だったのだ。この間バイワイヤリングなどをやっていたので、自分の耳が分からなくなっていたのだろう。
もう、こうなると嬉しくてしょうがない。次々に盤を載せ替えていった。いい音である。「視界良好でスケールが違うよね」というのが結論。
今日は、ジョージ・デュークのフル・オーケストラ作品『ミューア・ウッズ組曲』、ウォレス・ルーニーの『クインテット』、ブラッド・メルドーの『イントロデューシング』を一気に。なに聴いても楽しいぞ! それにしても意味不明の選盤。
   
デューク盤はライブだというのに細かい音まで収録されているのにはビックリ。久しぶりに聴いたけれど、やはりとんでもなく壮大なスコアーの盤であることを再確認させてくれた。ライブで拍手の音が聴こえるのが不思議なくらいスタジオ・ライクで緻密な録音だ。トラックダウンは大変だったのではないかと思う。マスタリングはバーニー・グランドマン。エンジニアはエリック・ゾブラー。凄い。
ルーニー盤は、クラレンス・シーイのベースとエリック・アレンのドラムスがとてもスリリング。ルーニー自身のペットが奥の方から響いてくる作りはちょっとゾクゾクする快感です。それにしてもルーニーはマイルス・エピゴーネンだけど、近年の作品も含めて居直ってやっているようなので僕は逆にルーニーを応援するなぁ。一時期は物凄い鼻高男だったけれどね。それにしてもシーイのベースが右定位ってのは???謎だ。エンジニアは、ジェームス・ファーバー。好きなエンジニアだが、定位を含めてなぜ?が付き纏う。たぶんプロデュースがテオ・マセロだからだと思うのだが。
メルドー盤は実は駄目駄目盤に入れていた1枚だが、前半5曲がどうもとっつけなかったからかもしれない。今日はめちゃ楽しめた。もうちょっとストレートにプレイしてくれると嬉しいのだけれど、これはアーチストの発露であるところの彼自身のコンセプトだからしょうがないのかな。ホルヘ・ロッシーのドラムスもどうもおかしい。後半の4曲はマクブライドとブレードで安心安心。ラリー・グラナディアーのベースも好きですが、マクブライドは凝ったプレイを結構しているので二重マル。ボーッと聴いていると分からないけれど消音(ミュート・ストップ)を多用する演奏は多少ギミック風だけれどやっぱりいいねぇ。メルドーは本当に変わったタイム感覚を持ったピアニストです。嵌ると抜け出せないピアニストの一人かも。エンジニアはジェームス・ファーバー。シックな音調だけにいい録音に聴こえないのがとても惜しい。大音量で聴いて欲しい一枚。

音楽ファンの方必携!「絶対音感」の謎を探るノンフィクション

2006年06月17日 | Book

音楽が鳴れば音名が頭の中を走るのは、ジャズピアニストの大西順子も同様だった。
『おまえ、パーフェクト・ピッチを持っているのかとよく聞かれました。持っていると答えると凄く羨ましがられました。(略)プロになってからも、有名なミュージシャンはみんなそれを指摘します』
(大西順子談)
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というような文章が出てくる新潮文庫絶対音感(最相葉月著)は、音楽好きにはとても堪らない“音楽の持つもう一つの真実”がインタビューによって浮き彫りにされている、まさに「絶対音感」の謎を探り音楽の魅力の本質に迫った作品です。
ハードカバーが出た時に読みたいと思った一冊で、それが文庫になって遂に読むことが出来た一冊となりました。音楽ファンの方は読んで絶対に損のないものだと思います。
引用されている日本のジャズマンにはギターの渡辺香津美、ボーカルの笈田敏夫、キーボードの井上鑑、笹路正徳、矢野顕子などがいるし、クラシックの奏者では五島龍とみどりの兄弟、園田高弘、大友直人、千住真理子、武満徹など多数の有名演奏家がズラリとインタビューに答えています。
また「周波数とピッチ」「脳が作り出す音--ミッシング・ファンダメンタル」「日本人の音感」などオーディオ・ファンの方にもオススメの章もあってなにげに面白い。
ステレオをいつも聴いている僕らですが「絶対音感」の秘密を垣間見ることで間違いなく音楽の聴き方が違ってくると思います。
「音を色に例える」ということを良くやりますが、それはキーによって予め約束のように色が決まっていた、なんてことを知っていましたか? というわけで、久しぶりに新鮮な読後感のある一冊でした。音楽ファンの方にオススメいたします。


ホームセンターでスピーカーのスパイクを探す

2006年06月16日 | Audio

リンクさせて頂いているジャズ&オーディオ通信jazzaudiofanさんもいろいろアクセサリーをホームセンターなどで探しておられましたが、たぶんオーディオ・フリークの方というのは、間違いなくホームセンター通いを一度は経験されているはず。
ホームセンター(HC)へ行く楽しみというのは、いろいろあるけれど、とにかく工務店の人も買いにくるようなHCへ見に行くのが一番面白いものがあるというのが僕の持論です。もちろん品揃えの量も重要ですが。
自宅から車で約15分圏内に3ヶ所のHCがあります。僕の場合は今でも月に2回はHC通い。近年はオーディオをやっていなかったからこんな回数だけれど、入れ込んでいたときは、かなり通い詰めました。どの商品を見ても「これオーディオに使えないかなぁ」などと言いつつ、歩き回っていました。まぁ、かみさんにはしっかり馬鹿にされたけれど、先日一緒に行った時には「あなたこれ使えない?」というまでに成長した奥さんの言葉を聞いてちょっと感動いたしました。(閑話休題)
さて、今回見つけてきたのは2つ。どちらも「台座」というカテゴリーのものだが、いかんせん本当の使い方は、どこに対してどうやって使うのが普通の使い方(正常な使い方)なのかまるで分からない商品ではある。
1つめはすでにスピーカーの下に使用中のもの。約5cm四方のもので、突起が付いている方がたぶん下になるのが通常の使い方で、本来はテーブルの脚の下に付けたりするものではないかと推測している。うちの場合、床一面がシャギー・カーペット仕様になっている。ゆえにそのままスピーカーをカーペット上に乗せると「グラグラ」である。間違いなく軽い地震でも倒れるのではないだろうか。
そういえばKEF105/3Sは、確か恐ろしい形をした剣山のようなスパイクが付属していた。ところがこのスピーカーを買ったときには付いていたのだが、あまりの針の様な切っ先の鋭さに「こりゃ、間違いなく俺の足に穴を開けちゃいそうだ!」と思った瞬間、このスピーカー付属のスパイクを使っていない(絶対にどこかに有るはずだが、探せていないなぁ)。その代わりに以前はTAOCボードの上にスピーカーを乗せ、スペーサーを噛ませるという形で処理して、リジッドな音をさせていた。
今回はもう少し柔らかい質感を残したいという考えもあったので、わざとカーペットにスピーカーを直置きにしていた。音的には悪くはなかった。悪くは無かったが、どうもスピーカーの首振りを行っていると「フラフラ」とする(当たり前です)。精神衛生上もかなり良くないということで、上記のスパイクを見つけてきたのである。
これは、効果絶大である。値段も1枚30円である。そして非常に重たい!! そう、驚異的なコストパフォーマンスなのだ。まさにしっくりとシャギーに突き刺さることでぐらつきが取れた。ただし上部の3点支持の部分がややスピーカーに対して滑りやすいのが難点。まぁ、これは首振りにはもってこいのものであるのだけれど。
もう一つは、まさに得体の知れない三角立方体で、中央に穴があいている。これも「台座」と表記してあったけれど、いったい何に使うものやら皆目見当が付かない。ちょっとグロテスクなものなのでいつかは試そうと思っているけれど、当座は出番がないだろう。これはスピーカーの下に使うのも面白そうだが、実はアンプの下も面白いのではないかなぁと思っている。ちなみにこれは一つ20円也である。
というわけでこのスピーカー用スパイクは、大成功。同様な環境の人には絶対的にオススメの逸品である。
そういえばコカコーラのシトラス味の500ml缶にワールドカップのコイン型(ルーレットのコインを想像してください)のオマケが付いている。これ、思っているよりずっしりと重い。これたぶん、オーディオに使える。どうでしょうかねぇ?


新たな旅の始まり:スピーカーケーブル探し

2006年06月16日 | Audio

6月10日~6月15日
先週からバイワイヤリングは外してしまっている。その良さは十分に理解しているものの「ジャズを聴く」という観点からバイワイヤリングで聴いていると、どうしても綺麗過ぎて欲求不満になってしまうところが出てきたわけです。というわけでSPケーブル1本の通常接続に戻しました。
現在はSAECのスープラClassic2.5Hを使用中。なにせ片道5mとなるセッティングになりそうな予定なので、スピーカー・ケーブルも2mもあればいい現在のセッティングでも片道5mを使ってエージング続行中だ。
このケーブルは、5Nの銅線320本で錫メッキ束帯仕様で値段も900円というもの。さすがにこのケーブルに多くは期待していなくて、取り敢えずナチュラルに鳴るであろうという思惑から選んだものである。長さが長さだけに残念ながらパイオニアの極太ケーブルに差を付けられるのがはっきり分かるくらいの違いがある。ジャズのゴリッとした感覚が出てこないのだ。古い録音になればなるほどその傾向は強い。楽器がサックスだろうがドラムスだろうが、綺麗に聴かせすぎてしまう。最新録音の盤(例えばデビッド・フォスター盤や石原江里子の盤など)には、しっかりマッチした音を聴かせてくれるものの、やっぱりジャズにおける不敵なまでのドスの利いた音にはなってくれないのだ。
まぁ、しようがないと言えばしようがないことなんだけれど。購入時から分かっていたことではあるし。逆に言えば短くして使っても、たぶんこのケーブルは同じ音調だと思うので、スピーカーケーブル探しの旅は当分続きそうだ。
そうそう、本日サンタナの『ロータスの伝説』を購入いたしました。これは本当に紙ジャケの極致ですね。ライナーにはエンジニアの鈴木智雄さんが書いておられます。ちょっと感動いたしました。若き日の自分の仕事を何十年ぶりに辿る旅っていうのは、そうざらに出来ることではありません。そう言う意味でちょっとジーンとしてしまいました。“若気の至りではなく若気の勢い”でこの仕事をこなしたソニーのスタッフの方に乾杯。
しかし、この盤のアナログの値段と今回のCDの値段が変わっていない。これを高いという方もいらっしゃると思いますが、僕は、正直安いと思いました。こういうことに情熱を持って取り組むのは、明らかに日本人気質。僕は本当に嬉しくなりました。
PS
スイングジャーナルを年間購読しているサンタナ。ジャズ・ファンという彼の存在だけでも嬉しい限り。ましてやレオン・トーマス、トム・コスタが参加しているんだもんね。


禁断のテーブルタップ導入

2006年06月15日 | Audio
6月3日~6月9日
5月29日(月)に会社から秋葉原のオヤイデに直行しました。なにせこのお店は閉めるのが早いから。というわけでオヤイデに何をしに行ったかと言えばこの日に行われた電源工事に合わせてテーブルタップの購入を画策したわけです。
それもOCB-1EXsなんですねぇ。うーん、美しい。 
昔々、オヤイデでテーブルタップを買ったことがあります。当時でもいい値段だったような。このタップを購入して我が家のステレオの音が安定した(ジャズを鳴らすという観点ですが)という経験があるので、他社のタップもいろいろと見た(試した)のですが今回も迷わずオヤイデへ飛び込みました。
それにしても家人には値段は口が裂けても言えません。「たかがテーブルタップ、されどテーブルタップ」なんて言ってもまったく通じないだろうし。
このタップ、美しいです。仕上がりが良いのは当たり前としても、この色が気に入りました。壁コンもそうですが、やっぱりシンプル・ビューティーって言う質感が堪りません。質実剛健というか、オヤイデらしさが満載です。とてもいい雰囲気がどのパーツからも漂っています。ケーブルは2m、タップ自身はちょっと軽いなぁ。これは少ししてからちょっとだけ重量を加える改造をしなくてはならないと思います。
本来「買ったらすぐ試聴」をしたくなるわけですが、今回は通電はしているけれど、少し寝かせていました。取り敢えず壁コンのバーンインをしっかりしたかったわけです。ここがしっかり決まらないと、たぶん決まらないんじゃないかと思ったもので。
壁コンのエージングにはエルビン・ジョーンズの『ピットイン』でのライブ盤(若き日のセイゲンオノ録音盤)を追加。『シングス・モンク』は引き続いて使っていて、エージングを進行。このエルビン盤は超大音量にして聴かないとまるで駄目という感じの盤。昔この盤を小音量(中音量)で聴いて、「駄目」盤に分類していた私が悪い!と反省いたしました。とても粗い録音なんですが、本当にライブの熱気が伝わってきます。あの狭い新宿『ピットイン』でクインテットですから、マイクが被って音を拾ってきてますが、それがジャズ。リチャード・デイビスのベースなんか「エレベ」?と言うぐらいにとんでもない音(超アンプリファイドですからしかたない)ですが、クラブ録音なのでどうしょうもないのですね。まぁ、エルビンのドラムの音が命みたいな盤です。 
この“粗い”音を使ってのチューニングというのが、今回壁コンとタップに課した僕の命題でした。カンのいい人なら「ははーん」とご理解いただけるかと思いますが、オヤイデの壁コンにオヤイデのテーブルタップで、あまりにも静かな音で鳴りすぎることを嫌ったんです。メインで聴くのがクラシックというなら敢えてこんなことはしないのですが、やっぱりジャズのガッツをしっかり受け止めたいということで、若干ギミックですが敢えてこの方法をとって1週間のエージングをしようと・・・。
でも3日目にしてやっぱり導入しちゃいました。通電だけっていうのも可哀想だし。このタップ君やっぱり静かなんです。ましてや壁コン+タップ君=オヤイデですから。ギスギスしたとか、ザラッとしたなんていうものは一切出さない。「静粛性」の権化みたいな音が最初はしていました。昔に買ったオヤイデのタップは、結構馬力感みたいなものが得意でしたが、やはりこの10年で素材が進化したのか、とにかく雑味のないものになっていました。
もちろん嫌いな音にはけしてしないんです。例えば無音のところからスパッと立ち上がる音像みたいな表現。もっと言えば最新録音盤で聴かせる広帯域なものへの追従というところは、とても良いわけです。でもやはり50年代60年代ジャズというのも好きだから聴くわけで、それが分厚いシンバルだったり、バスドラの厚みだったり、ベースのゴリゴリ感みたいなものが出てくれないかなぁ、というのが今回のエージングでの「思い」でした。
で、実際はどうだったのか。結論から言うと「ヤルときにはヤル」という感じで、強烈な音にちゃんと強烈な再生がこの1週間で出来るようになりました。嬉しい。古い録音にも対応し始めてくれています。でもまだまだECMやヨーロッパ録音のジャズがとてもいい反応を示してくれているという程度ですね。試しに『サキコロ』(RGV)を聴いてみたのですが、残念ながら「20ビット」盤的なちょい綺麗に表現しすぎという部分がありありです。でもこの手のことをやりすぎて全体の音がナローになるのはちょっとねぇ、というところでしょうか。
既存のテーブルタップ(ナショナル製:結構馬鹿に出来ないです)と比べてこのテーブルタップを導入して明らかになったのは、奥行き感の表現が違うということ。定位や音像という視点でみれば各楽器の存在感がよりリアルになり遠近感の表現が一段上がったように聴こえています。また明らかに低域のスピード感が出てきていますので対価格比でも十分に元が取れていると思います。音像の厚みも破格な出来。
というわけで、導入部の電源強化策も一段落したようです。次はAMP、CDPの電源周りを強化(電源ケーブルの変更)する予定ですが、これはちょっと慎重にやっていきたいと思います。ケーブル類というのも、いいものは高いですしねぇ。少し勉強しつつ導入ということになりそうです。

壁コン変更後のインプレション:楽器音色編

2006年06月08日 | Audio
一昨日は、壁コン導入による定位の話を中心に書いてみました。今日はジャズを聴いたときの楽器の音色を中心に書いてみようと思います。先日はラジカセをWPC-XXXに繋いだときにノイズの混入が極限にまで少ないことに感動しましたが、今回はまずケンウッドのL-02Aを繋いでみました。
というのも、このL-02Aは物量投入アンプですが、やはり古いアンプでなので以前の壁コンから電源を取る際にボリュームを上げていくと盛大な残留ノイズの洪水(嵐)となってしまう状態でした。もしかするとと思い、繋げてみました。まさに半減であります。「こんなに雑音拾わないんだ」というのが正直な感想。アンプ自身がノイズを出しているのではなくて、明らかに電源周りから拾ってきていたことが実証されたのかと思う。以前なら音楽をかけてボリュームを上げていくと、“うるさく”感じる瞬間というのが訪れるものですが、このうるさくなる現象は減少し(取り敢えずダジャレ)、“静か”な佇まいを見せるようになった。
で、新しいマランツのアンプなのだが、そもそも最初からこの残留ノイズが極端に少なかった。フルボリュームにして耳を近づけても「チー~」と本当に薄く聴こえるだけであったが、新しい壁コンに変更すると「シー~」という音は聴こえるけれど、耳を澄ませばどうにか聴こえるというほどに少ない。(昔のアンプは盛大に聴こえたんだけど、どうなってんだろう?)
オーディオが好きな方なら理解していただけると思いますが、明らかにボリュームノブの上げ方が違ってきました。以前に書いたが前は大音量というのは-35db前後を表示して聴いていたが、何のことはない遂に30dbを切って26dbぐらいにしても大音量という感じではなくなった。音がうるさくないのである。2週間前とは雲泥の差となり、ダイナミックレンジが上がってきているのがよく分かる。うるさくないからまたボリュームを上げるということを繰り返していたら、家人がすっ飛んできた。まぁ、父親なのだけれど「静かにしろ!」と怒鳴られた。当たり前だよなぁ。夜21時から22時30分という時間にジャズ大音量試聴なんだから。で、また-45dbに戻し続行している。それでもかなり大きい音なのだが・・・。
さて、実際の音(音色)はどう変わったのかを少し書いてみたい。一つはボーカルである。可憐とも言える石原江里子の『ジス・クレージー・タウン』のボーカルだが、少しだけ“太い”声になった。嫌な表情ではない。本当の彼女の声はこっちが本物かも!と思わせる説得力ある風情に変わった。またピアノの音の粒立ちとキレ、艶が違う。ピアノの低弦の鳴り(うねり)もこの壁コンを使った時の方が本当の音なのだろう。サックス、ギター、ドラムスも実在感がはっきり出てきた(壁コン導入前はそこにいるだけ、演奏しているだけに聞こえていた)。実際ベースなど当初は音程不明ベースだったのが、音程がしっかりしてマスがしっかり感じられるベースとなった。明らかに音質が向上しているように聴こえている。
実はわざと前の壁コンに戻して確認しているから、これは間違いはない。こういう時に電源の差し替えだけで、スパッと分かるっていうのは、楽ちんでいいなぁ。
さて、同じボーカル盤、カーメン・マクレエの『シングス・モンク』。そもそもフィジカルな厚みがあったカーメンだが(失礼!レディに対して)、より実在感のある声となり、ボーカルの実音とルームエコー(2曲はライブ)の分離が明瞭に聴こえてくる。ホールの反射波がちゃんと聴こえるようになったのだ。バックのメンバーもリアルな音場を結んでくれる。
余談になるが、当時のジョージ・ムラーツ(ムラージュと発音していた)は腱鞘炎のまっただ中だった。来日した時に「あまりに痛いので、速いパッセージを弾くのはどうにか出来るけれど、ピチカートでグイグイとランニングしつつ大きな音を出すのがまったく出来なくなったんだ。ベース・アンプに頼るようになっちゃったんだよ」と言っていた。
そんな時期の録音が本作。ゆえにムラーツのベースはアンプリファイド・ベースだが、ここで聴ける彼のテクニックはちょっと凄いのでお勧めである。もちろんアル・フォスターのドラミングも一聴の価値ありだし、エリック・ガニソン、ラリー・ウィリスのピアノも必聴。モンク・ファンには堪えられない選曲というのもいい。この盤はかなりの優秀録音なので、オーディオ・ファンにも超オススメだ。

壁コン変更後のインプレション:定位編

2006年06月06日 | Audio
5月30日~6月2日
オヤイデの壁コンセントWPC-XXXを29日に導入して、ほぼ1週間が過ぎた。もう一つの方のナショナルの壁コンでラジカセの音を聴いて驚いていたが、WPCはもっと強力だった。ハムノイズが「まるで」乗っていないのだ。「ラジカセの音ってこんなに良かった?」とは妻の一言だが、アナウンサーの語尾のクリアなことといったら、自分のラジカセが凄い名器に思えるほど。その位に変化があった。  
では、実際のステレオでどうだったのか。まずは結論から言えば「静けさ」ということに尽きるのではないだろうか。大げさに書けば、以前のコンセントからの給電ではCDをかける時にも「ザワザワ」した感じがしていた。録音の良くない盤ではそれが顕著で、ある種の迫力みたいな形で表出されるならいいのだが、ギスギスしてノイジーな感覚という音にも感じられた時が多々あった。オヤイデを導入してからは、それが無くなって静粛な音の佇まいを見せるようになった。こう書くと「クラシックにいいよねぇ」と言われそうだが、確かに弦楽四重奏などでは4つの楽器の「空間」がしっかり認識出来るようになったし、それ以上に管弦楽やシンフォニーでのダイナミック・レンジが明らかに大きくなったように聴こえてくる。嬉しい驚きでもある。
では、ジャズではどうなったのか。S/Nが良くなった分、メリハリや強弱感が明確になり、よりレンジが拡がり、盤の持つダイナミズムもダイレクトに感じられるようになった。以前の電源なら“耳補正”をしていながら聴いていた盤、すなわち録音的に駄目駄目盤は、駄目な理由が明確になるような聴こえ方に変わってきた。良い物はいい、悪いものは悪いの差分けがはっきり聴こえるようになってきたわけである。しかしこれも音楽ファンにとっていいのか、悪いのか、正直けっこう辛い状況だ。盤に対してシビア過ぎるという状態にあるからである。
以前ちょっとだけ、スピーカーの首振りを行っていることを書いたが、電源を変えたことでよりセンシティブに反応するようになった。皆さんもよくご存じの“内振り”にすると定位感が向上し、“外振り”するとスピーカーの外側にまで音場が拡がるというものである。以前は2cmぐらい平気で変えていたが、今は本当に1cm動かすだけでも激変するようになった。以前はスピーカーの軸がお互いに平行よりやや開くというのを基本にしていたが(僕自身の好みでもある)、内振りにしても(本当にやや内振り)音場が大きく展開するようになったことは明記していいだろう。外振りにすると「広大」な音場が得られるようになったということなのだがこれもやりすぎると音が薄くなる。その折衷が難しい。
逆説めくけれど、この電源にしてからはスピーカーは平行置きが我が家のレギュラーとなった。

「Consent by The see」見えすぎちゃって困るの“壁コン”

2006年06月04日 | Audio
5月22日(月)~5月29日(月)
実は、バイワイヤリングは、ビル・エバンスの試聴後に元に戻している。その良さについては明らかになったので、弱点に聴こえた部分の確認のために、ジャンパーピンに戻して、ケーブルを高域側に入れたり、低域側に入れたりして比較していた。
今の状態で好みから言えばジャンパーピン+高域側接続がいい感じである。というのもブーミーな低域が好きではないという理由からなのだが、低域側にケーブル接続しても現在のエージング状態では微妙な違いでしかない。ところが高域側にシフトすると、やっぱり音像とか雰囲気表現は明らかにアップする。シンバルが五月蠅くなるのかと心配もしたが、良い雰囲気が出ているのでこのままとした。たぶん電源系を変更したり、エージングが進むとこの考えは変わってきそうではあるが・・・。
この間、1日平均約2時間、ありがたいことに奥さんが気を利かせて夕方から電源を入れてCDをかけてくれている。エージングも当初思っていたよりもワン・テンポだけ速まっているのは喜ばしい限り。
    
さて、この週の後半には、上記電源系のお買い物をした。一つは壁コンセントである。ちょうど26日に飲み会が秋葉原であったので、駆け足で秋葉に行き、オヤイデへ行って2つの壁コンを購入してきた。一つは、サウンドアテックスのRAC-WN1318(プレート付き)である。そしてもう一つは、コンセントプレート(壁コン)WPC-XXXのである。前者は自宅でのオーディオ用というわけでなはく、現在の壁コンの単なるリプレイス。後者はもちろんオーディオ専用である。なおサウンドアテックスは27日に、オヤイデWPC-XXXは29日に各々電気屋さんによって設定された。なおWPCの方は分電盤から別ラインを床下に引いて居間に引き出しているので2日遅れとなった。
 
RACは今までの壁コンセントのリプレース予定のものであったわけだが、27,28日の2日間はこちらの電源を使って楽しんだ。結論から言えば、このRACは値段から考えるとかなり状態がいい壁コンではないかと思う。取り付けのしやすさ(超簡単接続:元のねじをはずして、電源を差し替えて、付け替えるだけ)もあって、ジャズ系、ロック系を聴くなら何の問題もないのではないかと思えるハイCPな壁コンだ。ちなみにこのコンセントでラジカセを聴いてみた。かなりいい音である。ノイズの混入がかなり押さえられている。となればここからは推測だが、AVをやっている方の映像系の電源に使うと画質の向上がある程度あるのではないか、とも思った。
WPC-XXXについてはまた別稿で改めて書く予定。

今さらにロック&AORの名盤を聴く!

2006年06月03日 | Music
5月15日(月)~5月21日(日)
この週は残業が4日間もあったせいで、音をマトモに聴いている時間がほとんど取れていないません。1日平均1.5時間ぐらいかと。しかしなぜかRockな盤を購入していたりするんですねぇ。ちゃんと聴けていないんですけど・・・。
列記してみると確かにジャズ・ファンというのを忘れそうなラインアップではある。
・サンタナ『サンタナ』
・サンタナ『天の守護神サンタナ』
・デビッド・フォスター『ア・タッチ・オブ・デビッド・フォスター』
・エアプレイ『ロマンティック』

という4枚。
  
  
「いったい何が起こったの?」「どうなっちゃってるの?」との声も聞こえそうなのですが、若き日に血をたぎらせた盤なわけです。さらにエルトン・ジョン、CSN&Y、GFR、BS&T、シカゴ、TOTO、スティーリー・ダン、ボズ・スキャッグス、ジノ・バレリなんていうのは、今でも大好き。ロック→AOR→ブラコンという流れで聴いていた盤も多いのです。正確言えばジャズがあって平行してこれらの音楽を聴くのが大好きだったということ。これにクラシックまで加わっていたから、結構めちゃくちゃ色々な音楽を聴いていたわけですね。
とは言っても、これらのバンドのアナログ(アナログですよ!)盤はみんな友人にあげてしまって手元にはまるでない状態。そこでロックの紙ジャケも喧しい状態なので「それじゃちょっとロックを聴こうか!」的ノリで購入しましました。
サンタナ、痺れますね。この2枚の盤は頭にアナログの音しか残っていません。これは三鷹の友人宅で良く聴かせて貰った想い出の2枚です。頭の中から“音”を引っ張り出し、今回と比べているんですが、1枚目の『サンタナ』は、間違いなく今回のCDはマスターからのダイレクトなサウンドのように聴こえます。テープヒスも聴こえるけれどかなり鮮度のある音で、これは納得の1枚。2枚目の『アブラクサス』は頭の中で鳴っていた音の方が明らかにいいんです。今回の盤は僕の耳にはオーバーダブ後遺症みたいに聴こえて、鮮度が無いように聴こえるんですけれど。遼(parlophone)さんのブログDAYS OF MUSIC & MOVIESにも書かれていますが、僕もSQ4チャンネル世代なので、当時いろいろなデモで聴いたイメージが残っているせいか、音に伸びやかさがどうも無いような。これは若干失望しました。まぁ、恐怖の『ロータスの伝説』が恐怖の紙ジャケで戻ってくるので、大いに楽しみにしています。
後の2枚ですが、説明するまでもなくキーボード・アレンジャーのデビッド・フォスター関連作で、AORの裏方にこの人がいたからこそAORを聴いていたと断言してもあながち嘘ではありません。その位好きです。で、フォスターの方は、オムニバス盤。値段1500円。安っ!!。全14曲、彼の代表曲がビッシリ。そして「買って良かった!!」と思ったのはこの盤の音質。特上です。「音が聴ければいいや」と思って買ったのですが、これは凄いです。まずアレンジャーであるフォスターが考えた音のタペストリー(編曲)を忠実に再現出来ているエンジニアの腕前が凄いですね(録音年もまちまちだからマスタリングというべきか?)。もう本当にスコアみたら気絶するくらい音を重ねています。それが再現できているこのCD、そしてそれが聴こえるステレオも凄い(手前味噌です)。それも本当にちいちゃい音で被せている楽器の音も拾っているし、なによりもスピーカーの右から左、そして奥の奥の方から響いてくる楽器群(ストリングスだったり、シンセだったり、ウッドウィンズだったり)。広大なパースペクティブとはまさにこのことで、オーディオファンの方は騙されたと思って1500円叩いてくださいませ。失望はさせません。(レコード会社の回し者か!)
次のエアプレイは、ギターのジェイ・グレドンとデビッド・フォスターの双頭バンド。この作品はよく聴いた。本当によく聴いたなぁ。アナログ盤はしっかりRCAのロゴが切り取られている。野蛮なことをやっていたんだよなぁ、昔は。まさに感慨もひとしおだ。ある本を見ていたらグレドンによる再マスタリング盤が出ていると書いてあるではないか。音も良くなっているだろうから楽しめるぞ!と勢い込んで購入したのだが、残念ながらアナログの勝ち。なんか薄っぺらいんですよ、音が。まぁこのCDを買ったので、安心して聴き続けられるのが朗報というぐらいかな。それにしても文句の付けようのない名曲揃い。ちなみに全曲口ずさめるんだなぁ、これが。
そうそう、ジノ・バレリの『ヨンダー・トゥリー』も優秀録音です。トランペットのチャック・フィンドレーがかなりフィーチャーされているジャズ・オリエンテッドなAOR。グレゴリー・ハインズのタップも楽しめるのもこの盤の面白いところ。ジャズ・ボーカル・ファンも安心して聴ける?!
というわけで、バイワイヤリングは続行中。ちなみに5月21日付で書いた「今日は朝からビル・エバンス」はバイワイヤリング試聴時に書いた物です。

皆もすなるバイワイヤリング

2006年06月01日 | Audio
5月15日(月)
現在のスピーカーKEF105/S3は、発売時期が時期だった関係もあってバイワイヤリングが出来るSP端子が付いている。物の本によればバイワイヤリングによる音質の向上が見込まれるというような記述も多い。ならばということで今回は少なくも1週間はこの接続でやってみようということにした。
このSPを購入した時にも少しだけトライしていた。しかしアンプがL-02Aだったせいもあり、Σドライブ理論によるSP接続をしていたこともあって、結果の良し悪しが出る前にすぐに止めてしまっていたのだ。
   
SPケーブルは、前述のパイオニアの極太ケーブルを低域側に、高域側にベルデンの濃い紫色の極細ケーブルを配置。どちらも2mである。
さて、試聴である。毎度、毎度の“ガックリ”が今回は無い! どうなっているだろう。ただしコレが良い状態なのかといえば、そうでもないと思えるのだが、すくなくもガックリという仕儀にはならなかった。よしよし。
KEF君も「いったい僕に何する気なの?」と言っているようにも聴こえるのだが、楽器のソノリティという観点からするとかなりスムーズな音出しになっているようにも感じる。ピアノの右手のメロディーラインもクリアで、エコーも良くヌケている。実に好ましい傾向なので、ちょっと嬉しくなる。で、次々と慣れ親しんだ盤を掛け替えていくと「アレ?」というところがやっぱり出てくる。一つは低域の厚みだ。高域がヌケた分、低域が軽く感じて厚みが出てないように聴こえるところが盤によって出てきた。
バイワイヤリングにして能率が少し上がらないかなぁというのが机上で思っていたことだったのだが、実際には大きく上がった感じはしなかった。低域側の駆動の戻り(逆起電力)が収まることによる高域側の押し出し(ヌケも)を期待してその分で能率が上がったように聴こえるのではという推論だったが、残念ながらそうはならなかったのである。
もう一つは、低域側と高域側のクロスしている部分の音調が気になりだした。その部分だけなんとなく音が無い(欠落している)のでは?と思ってしまうぐらいに感じる。その部分の音ががっさりなくなってしまっているわけではないのだが、気になるともう止まらない。まぁ、ちょっとKEF君を驚かせちゃったから、彼も「拗ねて」いるんだな、きっと。
いずれにしても、全体のサウンドスケープ(風景)はとても好ましいものを感じている。この2つの問題もアンプのエージング次第で変わるのかなとも思うのだが。

紫のジャケットを纏った“RCAケーブル”を新調

2006年06月01日 | Audio
5月14日(日)
朝7時起床。うーん、オーディオの為なら起きられるのね、とは妻の弁。朝の内は、小音量(-50~-65)から中音量(-40~-50)。小音量で「おぉ、いいじゃない」と感じられるのに、中音量にするといきなり????となるというのが、まさにエージングの醍醐味(虚勢です。虚勢)。けっこうガックリくるものだなぁ。精神的にはけっこう辛い。
さて、実は、先日アンプを買う前に秋葉原に行ってRCAピン・ケーブルを購入した。ヤオイデのPA-02TRである。紫のケーブル・ジャケットが美しく、極性があるケーブルである。本来1mで充分というところなのだが、先行きレイアウト変更がありそうなので、1.3mを購入した。これが吉とでるか、凶と出るかは神のみぞ知るだ。
  
さて定例盤群を使って試聴。うーーん、ガックリである。アクロテックのケーブルで滑らかさを知っているだけに「な、なんだ、コレ!」というぐらいにチリチリして細い音である。ピアノの透明感など出るはずもなく、立ち上がりも鈍い。声も詰まったような響きがある。まさに付帯音が付き纏っている感じだ。まぁ、初物なのでしょうがない。これは聴いていられないよ、ということでパソコンをしに2階へエスケープ。石原の盤が2度終わったところで戻る。再聴。
うん?ちょっと良い感じになっているんじゃないの? ささくれ立っていたピアノの音が減退し、楽器の見通しやボーカルの滑らかさも少しだが出てきた。だがまだアクロテックのケーブルの方がいい。ただ先行き不安というのは、このオヤイデのケーブルには感じないのだ。相当エージングに時間がかかりそうなのは間違いないところだが、“期待の持てるケーブル”という雰囲気は感じられた。ゆえに楽しみ、楽しみというところか。負け惜しみに聞こえるかなぁ。