I'll be right here

ポケットにパク・ヒョシン 🥨

カンナムなう

2020-02-22 12:50:00 | 韓国
私以外1組しかいないコールドストーンで時間調整中
大丈夫かソウル




何を調整中かと言えば...
ドンソクくんのドラキュラの開演時間までの時間調整です。そうです。やっと来れました。
効率よく2回見ようと思ったらこの日になりました。よくよく考えれば3回見れたのに...
ボーっとしてたなぁ〜と反省🐒

実は昨日も見たのですが、ドンソクくんの成長ぶりに驚きを隠せません

チョン・ドンソクくん
明らかに上手になってますょ〜📣
ジョナサンの血を吸って若返る前と後の声の違いは想定内ですが、若さ溢れんばかりの声で驚きましたし、とにかく話すように歌うチョンドンソクくんを皆さん想像した事があるでしょうか...👀

これ、見なきゃダメなやつです
コロナが収束したら皆さんソウルへ行きましょうね


私はマスクの着用はもちろんの事、エタノールを小瓶に入れ替えて持ってきており、おしぼりウェッティで手を拭いたらエタノール、トイレへ行って手を洗ったらエタノールと...
自己責任で来ておりますから、出来る限り自己防衛はしております。






韓国の方がマスク率高いし、おトイレ行った後の手洗いは、手洗い用の列が出来るほど時間をかけて皆さん洗っていますし、マスクの品切れも無く、どこででも手に入りますし...
ともかく、手洗いについては日本よりも徹底されているように思うので、日本も見習って欲しいくらいです。ಠ_ಠ
ホテルもそれなりのホテルは、エントランスで体温測られますょ。


ではでは、今日はSOMLも見る予定なので、後ほどレポしますネ

ドラキュラ ミュージックナンバーと見どころ ACT2

2020-02-22 00:50:00 | ドラキュラ
このコラムを書いている方は、フライングはAブロックからよく見えると書いていらっしゃいますが、このフライングは棺が正面を向いているので、Cブロックでも前方の上手寄りでなければ、よく見えると思います。それよりもラストで棺に入る時の棺の向きが上手の方向へ斜めに向いているので、Aブロックの端からは最後のお顔がほぼ見えません。それに両端は背景の映像がよく見えないので、後方でも真ん中のブロックでご覧になる事をSuはオススメしておきます。


ACT2.

16a. Entr’Acte
1、2幕を繋ぐ曲として、Fresh Bloodと1幕の序曲が続けて演奏される。

16b. Lucy With Child
ルーシーの墓地の前に集まったアーサー、ジャック、クィンシー、ヴァン・ヘルシングがルーシーを捕まえる用意をしていて、そこへルーシーが子どもの手を握りながら墓地へ来て歌う曲。‘The Mist’を歌詞なしにメロディーだけで歌う。

17. Undead One
「主キリストの名で命ずる!子どもを放すのだ! 」を皮切りに、ルーシーへ子どもを渡すよう歌ったナンバー。 ヴァン・ヘルシングのソロで始まり、ジャック、アーサー、クィンシーの重唱となる。彼らが詰め寄るとルーシーは苦しみ、その間にミナが子ども連れて墓地の外に出るが…、危機に直面したルーシーはアーサーに愛と同情を訴え誘惑するが、結局アーサーによって心臓に釘を刺され、完全な死を迎えることになる。

18. Please Don’t Make Me Love You
ミナは悲しみに暮れてドラキュラを呼び、ドラキュラがシャドーで現れる。ルーシーを死なせた恨みを聞いたドラキュラは、自分ではなく彼女の友達が彼女を殺し、自分はただ永遠の生命を与えたかっただけだと話す。
生きているのとも死んでいるのとでもない人生に対する説得と愛を訴えるドラキュラにミナは「私がまたあなたと同じようになることを望むのか」と問う。ドラキュラは「以前のように愛し合う事を望んでいる」と話し、ミナが望むまでは再び現れないと消える。
一人残されたミナは耐えられない重圧と悲しみをソロで歌いながら、抑え切れない自分をどうにかしたいと言う。

ミナとドラキュラの対話ではドラキュラがシャドー処理されている為、舞台の後ろの背景を見逃してはいけない。ドラキュラの存在感が表現された洗練された効果だ。

18a. Salon to Asylum
レンフィールドに会いに行こうとするヴァン・ヘルシングに付いて行こうするミナ。ヴァン・ヘルシングはレンフィールドがミナには簡単に心を開くかもしれないと考え、ミナを連れて行く。
ミナとレンフィールド2人だけが残った空間でレンフィールドはドラキュラについて賞賛する。対話の中で「ドラキュラが与えるという永遠の生命が自分の魂を捨てるほど貴重なのか」と問うミナの質問にしばらく沈黙するレンフィールド。ミナに向かって「早く、後も振り向かずに英国を立ち去れ」と言うが、すぐにドラキュラによる圧迫を受け、ドラキュラはレンフィールドに対する失望を表現する。

19. The Master’s song–Reprise
レンフィールドがドラキュラが英国に定着する過程を短くソロで歌うと、ドラキュラが後からハーモニーを入れながら登場し、腕に傷を付けてレンフィールドに血を分け与えてやりそうになるが、ドラキュラは血を分け与えず、嘲弄する。苦しむレンフィールドに皮肉を言いながらその場を離れる。絶叫するレンフィールド。

20. If I Had Wings
ミナのソロ曲。ドラキュラを捕まえる計画を立てに離れるヴァン・ヘルシングとジョナサン。
苦しむミナは、目の前の無惨な争いを阻止する方法を悩み、自分の混乱と苦痛を歌う。




21. Mina’s Seduction
ミナとドラキュラのデュエット曲。ミナに対する懐かしさをドラキュラが歌い始め、ミナは彼を愛してはいけないと言いながらも、止められない思いを訴える。二人は死のない人生とこの地にない永遠な愛を歌い、お互いの愛を確認する。
お互いの血を分かつ間に登場するヴァン・ヘルシングとジョナサン…
歌詞の中で「私の血はあなたの血、私の身体はあなたの身体」という歌詞を起点にミナはドラキュラを取り込むことになるので、注意深く聞いてみよう。

22. It’s Over
「ミナは自分のものになったのだから、見送ってやるから皆出て行け!」というドラキュラと絶対に退かずドラキュラを処断するというヴァン・ヘルシング。ヴァン・ヘルシングとドラキュラの感情と声の対立がとてつもない。

ヴァン・ヘルシングを殺そうとするドラキュラを止めるミナにドラキュラは「自分の代わりにヴァン・ヘルシングを選択したのか」と失望するが、ミナは「誰の死も望まない!」と主張する。ドラキュラは嘆き悲しみ去って行く。

ようやくミナが自分のもとに来たと思っていたが、結局自分の味方にはならないミナに対する失望を如実に表わしながら去り行くドラキュラの表情が悲しくて切ない。




22a. It’s Over Play Off&Transition
ドラキュラの住居にはすでに聖書とニンニクを準備しておいたが、彼はそこに行かないだろうと考え、ヴァン・ヘルシングはミナに助けを求める。ミナはレンフィールドに聞いたドラキュラの船の話をして、ドラキュラが城に向かっているということを直感したヴァン・ヘルシングはドラキュラの船より先に彼の城に到着する計画を立てる。
すでにドラキュラと血を分け合ったミナについて、ヴァン・ヘルシングは自らと戦うべきだと心配するが、ミナは生よりも死が良いと判断された時には自分を殺してほしいと依頼することになる。

23. You Have My Word
ミナの頼みを受け入れることは出来ないというジョナサン。「ルーシーに起きた事を考えて」というミナの話に彼女の願いを受け入れることを誓うジョナサンの短いナンバー。

24. Before The Summer Ends
ジョナサンのソロナンバー。ミナと共に過ごした記憶と愛を消さなければいけない痛みと、愛の為にミナの頼みを聞き入れることにした自分の境遇に対する苦痛と痛みを歌うジョナサンに出会うことができる。 
 
25. Train Sequence
ドラキュラとの精神の疎通が可能になったミナに催眠を通してドラキュラの計画と考えを教えてほしいと頼むヴァン・ヘルシング。
ヴァン・ヘルシングがかけた催眠にミナはドラキュラが見るものを一緒に見て、聞くものを一緒に聞く。ドラキュラは運命に従い、待っている自分のところにきて欲しいと言い、ミナを呼び、その後ミナとLife After Life(1幕でルーシーと歌った)パートが挿入される。

このパートでは棺の中で横になったドラキュラが舞台の天井から下りて来て、ミナと疎通してまた上がるフライング技法を取り入れた。フライングと言っても舞台を飛び回るのではなく、上下に動く程度だが、2~3階の観客としては非常に嬉しい動線ではないか。棺とドラキュラの動線は中央ブロックの左やAブロックからよく見える。

目覚めたミナにヴァン・ヘルシングはミナがドラキュラの考え方が分かるように、ドラキュラもミナの考え方が分かる為、ミナに計画を話さないと言うが、ミナはそんなヴァン・ヘルシングを理解する。

ドラキュラを追う為に男たちがまずドラキュラ城へと出発し、ドラキュラの考えをもっと知る為に遅れて出発することにしたヴァン・ヘルシングとミナ。ミナを置いて行くことを心配するジョナサンにヴァン・ヘルシングはミナを生かす方法はドラキュラを殺すことだけだと語る。
クインシーは自分の剣を渡し、ジョナサンに愛する人を必ず守ってほしいと暖かく言う。



26. Deep In The Darkest Night
作品の中で唯一の頼もしい勇壮なアンサンブルの合唱ナンバー。ドラキュラを処断するため、武装して旅立つ意志と誓いを語るが、歌の終わりにドラキュラのLoving You Keeps me alive導入部が痛々しく挿入され、荘厳なアンサンブルとの対比が、より痛々しく悲しくさせる。

ミナの立場ではドラキュラを裏切ったとは言えないが、ドラキュラにとっては裏切りの裏切りを連続されている状況で、このような演出は観客にとってドラキュラに同情せざるを得なくさせる。

27. The Longer I Live
ドラキュラの叙情的なソロナンバー。
自分が生きてきた人生とその方向に疑心暗鬼になったドラキュラは何が真実で何が正しいのか自信を失って胸を痛める。
歌詞の中に「あなたがいなければ、私の世界は止まる。あなたがいなければ、私の世界は動かない。あなたがいなければ、私の心臓は止まる」と韻が繰り返され、彼の愛と痛みをよく表現している。出し抜けに死を選択するドラキュラの気持ちが理解出来なかったとしたら、たぶんこのナンバーの歌詞を逃したからだ。必ず歌詞を吟味して聞いてみて欲しい。

27a. Quincy’s Death
歌詞なしで演奏だけで進められるナンバー。
「こちらに来てください、私の愛」とヴァンパイアスレイブの誘惑が聞こえる。ジャックがドラキュラの棺を開いたところ、傷付くように仕掛けられていた為、ジョナサンはジャックを馬車へと連れて行く。ちょうどその頃ヴァン・ヘルシングはヴァンパイアスレイブの中に妻ジュリアを見つけて彼女を追いかけて行ってしまい独り残るミナ。

原作ではヴァン・ヘルシングの妻がヴァンパイアになった話はない。代わりにヴァン・ヘルシングはスレイブらに誘惑されて彷徨ったあげく彼らの髪を切る。

28. At Last
ミナとドラキュラの最後のデュエット曲でありエンディング曲だ。残ったミナはドラキュラの城を見回すと前世の記憶を取り戻し、ドラキュラと共に生きることにしたが、ドラキュラはミナに自分と同じ辛い生活をさせる事は出来ないと、自分を永遠の安息へと送ってくれと言う。
ミナは苦労して取り戻した愛を見送らなければならない現実に胸を痛めるが、結局ドラキュラの心臓に突き刺し、独り身となり悲しみながら幕が下りる。

エンディングは原作と多くの差があり、その意味も非常に違う。映画ではミュージカルと同様にミナがドラキュラを殺したが、原作小説でドラキュラはジョナサンとクィンシーによって胸を刺すのではなく頭を切られて死ぬ。原作ではドラキュラは悪で彼の死が悪を処断する表現であったとすれば、映画とミュージカルではドラキュラ自身もまた呪われたもう一人の犠牲者であり『死を通して永遠の安らぎを得る』ことで美しく仕上がっている。

ドラキュラ ミュージックナンバーと見どころ ACT1

2020-02-22 00:50:00 | ドラキュラ
コラムニストのイ・ジュヒさんという方が書いているイ・ジュヒの公演の世界というブログで各ミュージカルナンバーとその曲が歌われるシーンの見どころを説明をしてくれているので、ざっくりと貰って来ました。とても熱く🔥語られているので、読みやすさを最優先して大幅にカットしたり補足したりして調整しています。細かく読んでみたい方はリンクに飛んで下さいね。

それから、これはあくまでも初演時のコラムです。2020年度版では、2幕でルーシーがヴァンパイアになって子どもを拐って吸血するシーンは大人を誘拐するよう変わっていますし...、
ラストに続くシーンでヴァンヘルシングは、ヴァンパイアスレイブの中に妻を見つけてミナ1人を残して追って行ってしまうのでは無く、ヴァンパイアだと思って殺した後に妻だったと分かり、嘆き悲しみながらドラキュラにミナをヴァンパイアにする事は愛なんかではないと諭します。クインシーも死にません

このように多少進化していますが、それでも一読しておくと理解が深まるので、UPさせて頂きました。


ACT1.

00. Prologue
血に染まった十字架 ...
‘Immordite Nosferatu’という囁きと同時に始まる短くて陰うつとした序曲。​まず神に対する挑戦を意味する血に染まった十字架に注目しようこの十字架は今後のストーリーの中で多くのことを意味しているのだ… 

01. The Master’s song
ハエ、クモ 、ネズミ 、鳥などを捕まえて食べ、自分の暮らしを維持するレンフィールドのソロ曲がオープニング曲となり作品が始まる。​レンフィールドはジョナサンの前任者で、英国に建物を買って定着しようとするドラキュラ伯爵の不動産契約を手伝っているうちに精神病にかかり、ジェクスウォード精神病院に入院することになる。

しかし、彼は単純な患者ではなく、ドラキュラと疎通するキャラクターだ!
今回の作品では原作や映画より比重が増えている。舞台上のレンフィールドのハエ、クモ、ネズミ、鳥を飼っている彼のコレクションは規模がかなり大きく陰うつとしていて作品とナンバーによく似合っている。



01a. Jonathan’s arrival
レンフィードの後任であるジョナサンがドラキュラ伯爵の城に到着する。
​婚約者が乗った汽車が遅延して一緒に来られなかったというジョナサンは自分が城に来るまでに人々がここへ行くのを忌避したと話すが、伯爵は城があまりにも人里離れたところにある上、迷信を信奉する文化が深い土地柄なのだと言い、それで自分もイギリスへ行きたいのだと話す。

ジョナサンは精神病院で治療を受けている前任者のレンフィールドが精神錯乱の症状が出る前に最後に訪問した場所が伯爵の城であったことを記憶していると話すと、伯爵は威嚇するかの如くジョナサンを見つめる。
怯えたように緊張したジョナサンが、もしレンフィールドのせいで困った事があったなら、代わりに謝罪すると言うと、むしろレンフィールドはかなり協力的だったと言う伯爵。

そう、レンフィールドは伯爵に協力的だった。
レンフィールドは精神病院に入院している状態でありながらも病院の横に隠れ家を決めようとする伯爵を助けていたのだ。それも自発的に。

02. Solitary Man
居住地を移そうとするドラキュラ伯爵は彼の家族と周りの人との関係について知りたがるジョナサンに神経質に反応するナンバー‘Solitary Man’は、故郷は美しい所だが、寂しい時間だったことを告白し、新しい場所で自由を求めたいと話す短いソロナンバーでドラキュラ伯爵の最初の歌だ。
歌が叙情的で悲しい。老いた吸血鬼だが、なぜか哀れで同情するナンバーだ。
特にドラキュラを避ける人々の中で歌う老人の姿には...胸が痛む。

話し声とともにミナが到着する。ミナに死んだ妻エリザベッサの姿を重ねるドラキュラ伯爵​。原作のブラム・ストーカーの本では伯爵とミナの恋の物語はない。したがって、前世の話もない​。伯爵とミナの恋物語は多分映画からではないかと思うが、映画で伯爵はミナに直接会うのではなく、ジョナサンが持っている写真の中で彼女に会う。それに比べて今回のミュージカル作品では、城にジョナサンを訪ねてきたミナに伯爵が実際に会うという演出なのでミナの登場が早くなる。

02a. Jonathan’s Bedroom
陰鬱な城の雰囲気に不安になり、ミナを早くWhitby Bayに送り出そうとするジョナサン。
ミナはジョナサンと一緒にいたいと言うが、ジョナサンはミナに、翌日夜が明け次第出発しろという。

03. Whitby Bay
ミナはこの場所が安全な所だと思うとジョナサンを安心させて彼らが愛を約束した場所であり未来を夢見る場所でもあるWhitby Bayを描いてジョナサンとデュエットを歌う。
ジョナサンは部屋の左側の階段を登りながら歌うが、階段の上から遠くを見て歌う二人の姿は美しい一方で、何か悲しくて危うい。

03a. Underscore
ドラキュラ伯爵はミナの事を思いながら自分の気持ちを短く歌い舞台が転換する。

04. Dracula’s Exit
​ジョナサンの浴室。髭剃りをしている時に首を傷つけたジョナサンの血を見てドラキュラが瞬間、興奮するのだが、彼の首にかかった十字架のネックレスを見て驚いて退く。そして続いてミナが去ったというニュースを聞き瞬間沸き上がる怒りを無理に我慢するドラキュラ。ジョナサンにもっと頼みたいことがあるから城に留まってほしいと言う。

​​05. Forever young
伯爵が出て行きジョナサンは恐怖に動揺し心配するが、すぐ何かに取り憑かれたように気を失う。この間に舞台の下の棺が開き 3名のヴァンパイアスレイブ(奴隷)が登場する。スレイブたちはセクシーな振り付けでジョナサンに永遠の血と永遠の命を歌いながら近づくが、ジョナサンは彼らの誘惑に勝てず、近づいてくる彼女たちのために​自らの首に掛かっている十字架のネックレスを切ってしまい、ヴァンパイアスレイブを受け入れる。


06. Fresh Blood/06a. Transition Blood to Asylum
ヴァンパイアスレイブがジョナサンを誘惑して吸血をしようとする瞬間、ルーマニア語で「手を出すな」と命じてドラキュラが登場する。
​お前たちの欲求をまず満たしてやると言い、小さな袋をスレイブらに投げつける。​彼女たちは袋を受け取り消える。袋の中にいるのは原作では赤ちゃんだと表現されているのが、ミュージカルでは正体が明かされていない。

Fresh Bloodは新鮮な血で自らを満たし、永遠の生命を求めてミナも自身と同じヴァンパイアにすると言うドラキュラ伯爵のソロナンバーで、ドラキュラはこのナンバーとともにジョナサンの血を吸血し、年老いた老人の伯爵からセクシーで魅力的な若者に変わる。

このパートではもちろん、ドラキュラが老人の姿を脱ぎ捨て、若い伯爵へと変身していく過程が観覧ポイントになるが、一つもっと注意を傾けて聞かなければならない歌詞がある。ドラキュラが他人の血で自分の若さと永遠の命を得て、また自分の血を分けてそれを飲んだ彼らをヴァンパイアにする過程を説明している部分だ。​ドラキュラはミナもそのような自分と同じヴァンパイアにさせ、永遠の生命を与えようと計画するが、ナンバーの終わり頃にはドラキュラに血を奪われたジョナサンが舞台の右側から脱出する。 

07. The Master’s Song
再びレンフィールドが登場してドラキュラと疎通する。レンフィールドはドラキュラに自由を望んだが、ドラキュラは自分の病院の隣ではなくWhitby Bayへ行く言うので落胆するが、彼のの圧力に服従する​。

その間に登場するヴァン・ヘルシング。
ヴァン・ヘルシングは、自分もまたドラキュラの腹心なのだとふりをして、巧みに薬を与える。ヴァン・ヘルシングの罠に陥ったレンフィールドはドラキュラの寵愛を受けていることを自慢しながら、ドラキュラが新しい生命を得る過程と彼が切り開こうとする新時代に対する計画を打ち明ける。




08. Last Standing Man
原作にない話。そしてオリジナルにない今回追加されたナンバー。
医師であり教授でもあるヴァン・ヘルシングが、今回の作品ではとりわけドラキュラに執着し、医師や教授であるよりは、ほとんどヴァンパイアハンターに近い感じがする。
そんなヴァン・ヘルシングのキャラクター設定に残念な気持ちを持っているならば、このナンバーで彼を理解できるかもしれない。

ヴァン・ヘルシングには皆が奇妙な病気で死んだと思っている妻ジュリアがいた。しかし、実は彼女はドラキュラによって犠牲となりヴァンパイアになったのだった。そのようにして妻を失ったヴァン・ヘルシングはドラキュラに執着し彼を追い始めるが、オリジナルには説明する曲がなかった。この部分は今回の作品が原作に比べて説得的だと考えられる。

08a. Transition and Underscore
Whitby Bayにいるミナ。便りがないジョナサンに懐かしさを盛り込んだ手紙を送る。そんな彼女の前に若くて魅力的に変身したドラキュラ伯爵が現れ、どこか見覚えのあるドラキュラに「さあ、自分の昔話をしよう」言われるが、ドラキュラは突然のルーシーの登場で機会を逃し、「必ずまた会おう」と言い、その場を離れる 。

08b. Intro to How do you choose
ミナの友人のルーシーは、彼女にプロポーズしようとしている男性が同時に3人いるというニュースをミナに伝える。

09. How do you choose
ルーシーは自分の男たち、テキサスから来たクィンシー・モリス、精神病院長ジャック・スワード、幼い頃からの友人だったアーサー・ホームウッドのうち誰を選べばいいのか悩んでいる。特に理由もなく多少おめでたいアーサーに惹かれているルーシーは、結局、彼を配偶者として選択する。緊迫した雰囲気を転換できるショー・ストッパーソングだ​。
作品がずっと緊張感の中で進められ、息する暇すらない中で、唯一、明るい軽快な曲だ​。そして作品が始まってから初のアンサンブルナンバーだ​。

09a. Lucy&Dracula Ⅰ
ルーシーには夢遊病がある​。
夢現でドラキュラの呼びかけに気を失ったルーシーが彼のそばに来て首を出した瞬間、ミナは眠りから覚め、そばにいないルーシーを探しに出て、ルーシーと一緒にいるドラキュラを見て驚く。​
ドラキュラ伯爵はミナを安心させながら、彼女に過去を思い出させようと努力するが、ミナは強く拒否し、怒ったドラキュラはミナが見ている前でルーシーの首を咥えて行ってしまう 。

10. The Mist
ルーシーのソロ曲。
気がついたルーシーは、自分が患っている夢遊病に苦しみ、霧の中で拒みきれない力によって身を任せるようになった夢の話を歌う​。

10a. Underscore
ブダペストの病院に (ドラキュラ城から脱出した) ジョナサンが入院しているという消息を聞いてすぐ発とうと言う。消息をルーシーに伝えたミナは二人で寝室に戻ろうと襟を正すが、ルーシーの首にある小さな傷を発見する。

10b. The Mist reprise
ルーシーと別れたミナが妙な気分になる。
自分を呼んでいたドラキュラを思い出しながら自分も霧の中に惹かれるような感じがしたと歌う。

11. She
汽車の駅。立ち去ろうとするミナの前に現れたドラキュラは謝罪しつつ、ジョークを言う。
ミナに自分の悲しい過去と愛について話をするドラキュラ。王子と王女がいた​。二人は愛し合っていて幸せだったが、神のための戦争が勃発し、王子が持っている全ての力を尽くして戦争で戦っている間に王女は敵の刃を受け死ぬことになる​。神のための戦争の見返りとして愛する人を失った王子は怒り、神を呪って復讐を誓い、十字架に刀を刺す。
今回の作品で追加された三つのナンバーの中の一つ​。






11a. At Last
ドラキュラ伯爵の話を聞いて悲しみながら、その最後を気にしているミナに 、エリザベッサが転生したのが彼女であることを話すドラキュラ。ミナは運命に導かれてドラキュラの話に心が動くが、自分には婚約者がいるので立ち去ると言う。そんなミナに「あなたはすでに結婚しているじゃないか …」と泣きながら言うドラキュラ。

プレビュー時、この部分がそんなに悲しいのか分からなかったが、本公演からはドラキュラが切なくてかわいそうで多くの涙を流したパートだ。ここでブラム・ストーカーの原作との違いがある​。原作のドラキュラは残念で可哀想だというよりは冷たくて怖くて残忍だった​。ミナと前世との関係が全くないので、彼女に対する愛もない。また、ドラキュラに襲撃を受けて、それをむしろ逆に利用してドラキュラを追う人物であり、ミュージカル作品のような胸の痛むロマンスは全くない。どうしても原作に忠実に作ろうとしたら、この作品がミュージカルになることは難しかっただろう。

11b. A perfect life/Loving You Keeps me alive/Whitby bay-Reprise

A perfect life
ジョナサンとの結婚を控えて完璧な人生が目の前にあるのに霧の中を歩くような気持ち、真の愛を求めたが幸せになれないという気持ちを込めて歌うミナの短いソロパート。

Loving You Keeps me alive
ミナに対する切実な思いを込めたドラキュラのソロパートとドラキュラとの運命を認めるミナ、​そこにジョナサンのコーラスが下支えするナンバーでミュージカルドラキュラの作品の中で最も美しいメロディーとして公演が始まる前から作品を待っていた観客たちに多くの期待を受けたナンバーだ。
特にナンバーの最後の部分で「私たちの絆は時を乗り越えて、共になる運命」という歌詞が美しいながらも悲しい。

Whitby bay-Reprise
少し前までに取り憑かれたようにドラキュラとの運命を話していたミナが自分の揺れる心を収めようとする思いで ジョナサンとの結婚を急ぐ​。
ミナの急激な心境の変化が理解出来ないドラキュラはさらに可哀想で気の毒になる。​ミナとジョナサンの結婚式を見守るドラキュラに胸が痛む曲。

12a.Wedding
舞台の左側ではミナとジョナサンの質素で素朴な結婚式が...、そして中央では盛大なルーシーの結婚式が行われる。
ミナの結婚式を見て嘆くドラキュラは寂しさと悲しみと絶望と痛みの中で歩き回り、いつの間にかルーシーの結婚式場へ。
ドラキュラはルーシーのブーケを受け取ることになる。




12a. Wedding to salon
ブーケを受けたドラキュラの姿を見ると気絶してしまうルーシー。

12b. Transition to Lucy’s Bedroom
倒れたルーシーの部屋に集まったアーサーとクィンシー 、 ジャック 、 ヴァン・ヘルシング。ヴァン・ヘルシングは気がついたルーシーに聖水を渡し、ニンニクを部屋に飾ってあげる。​ルーシーは不安な気持ちにアーサーににんにくの臭いと自分の寝癖を口実に別々の部屋で初夜を過ごそうと提案する。

13. The Invitation
アーサーを見送り、自ら聖水とニンニクを片付けて、ドラキュラを呼ぶルーシーのソロナンバー。
原作ではルーシーの部屋にニンニクがいる理由を知らないルーシーの母が眠ったルーシーが息苦しくないかと心配して窓を開きニンニクを片付ける。

13a. Lucy&Dracula Ⅱ
ドラキュラはルーシーの部屋に訪ねてきて、ルーシーに噛みつき消える。
何かに取り憑かれたようにベッドの上で夢幻的な身悶えをし、ルーシーは部屋に入ってきたアーサーにキスを要求し、飛びついて彼の首に噛みつこうとする。

14. Nosferatu Recit/14a. Nosferatu
ちょうど良いタイミングで部屋に入ってきたヴァン・ヘルシングのソロナンバー​。
ヴァン・ヘルシングが聖書を持って呪文を唱えると、聖書から煙が出てルーシーは死んでしまう。

ヴァン・ヘルシングは悲しみに陥ったアーサーとクィンシー、ジャックにドラキュラの存在について話し、彼を処断することを誓う。
今回の作品で追加された三つのナンバーのうちの最後のナンバー。

15.Lucy’s Funeral(Man of Woman Born)
ルーシーの葬儀。ルーシーの結婚式に続き、すべてのアンサンブルが舞台に上がり歌うナンバー。
ルーシーの葬儀を終えて2週間後に会う事を提案するヴァン・ヘルシングは、ドラキュラの血を分けて飲めば、単純な犠牲者ではなく、ヴァンパイアになりかねないとルーシーがヴァンパイアになった可能性を語る​。怒りながら信じないアーサーと彼を説得するために努力するジョナサン。

16. Life after Life
アーサー一行が皆退場すると、片隅に立っていたドラキュラが舞台へ上がってきて歌うソロ曲​。軽快な演奏と爽やかなメロディーが魅力的なナンバーでヴァンパイアの永遠の生命に対する意志と憤りが表現されたナンバーだ​。

ソロで始まるが華やかな装束を着たルーシーが出て来てデュエット曲となり、底からヴァンパイアスレイブが起きて来て、アンサンブルが入り...、ナンバーがもっと派手になる。ルーシーを創造したドラキュラがルーシーと共にロンドンを自分達の世界へと作り変えると歌う。

すでにヴァンパイアスレイブとレンフィールドを吸血鬼にしたドラキュラが改めてルーシーのことを初めての創造物と表現するのが印象的だ。ルーシーは他のバンパイアたちとは違う存在だという事。多分ドラキュラのことをご主人さまと呼ぶスレイブやレンフィールドのような主従関係とは異なる個別で独立的な存在ではないか。

ナンバー自体は爽やかでインパクトがあり、幕を閉じるのに適切なナンバー。‘Fresh Blood’と共にミュージカル『ドラキュラ』という作品全体の雰囲気やメッセージを強く伝達する曲だ。