犬小屋:す~さんの無祿(ブログ)

ゲゲゲの調布発信
犬のこと、人の心身のこと、音楽や自作のいろいろなものについて

二段階右折 歴史篇

2015年08月19日 | のりもの
車両の右折の方法に、二種類ある。

交差点内を弧を描いて曲がって行くのは、小回り右折と呼ぶ。
多くの車両がこれで行けるので、わざわざ「小回り」なんていう
呼び方はあまり知られていないように思う。

一方、軽車両は二段階右折をする。
交差点を直進して、方向を右に変え、いま来た道に交差する道を直進する。
原付も、原則的にこの方法だ。

原付つまり原動機付き自転車、言いかえれば排気量50cc以下のバイク。
原付に乗る人は二段階右折のことをもちろん知っているが、
自動車を運転する人は意外と知らない人も多い。

自動車の運転免許で原付にも乗れるので、教習所でも勉強しているはずなのだが、
実際に自動車にしか乗らず原付には乗らない、という人は、忘れてしまいがちのようだ。
かく言う私も、愛車ホンダCD50を買うまでは、忘れていた。

50ccに乗るようになってしばらくして、ある交差点で小回り右折をして、
警官に止められた。
二段階右折の標識は無かったけど?と思ったが、
そもそも原則が二段階である。
しかもその道は片側2車線なので、右折車線は3車線目だった。
ここに原付は入ってはいけない。

警官に
「勉強してくださいよ」
と言われた。
そのとおりだと思った。

私が運転免許をとったのは、1988年のことだ。
思えば当時、教官が
「ちょっと前に免許をとった人だと、二段階右折を知らない。」
と言っていた。

調べてみると、
道路交通法の制定は1960年。
それまでどうなってたんだろうと思うが、その疑問は今は措いて。
当時は、軽車両と原付はすべて二段階右折が義務付けられていた。
が、1964年の改正で、原付は義務から外された。
そして1986年の改正により、また原付も二段階右折が義務になったのだ。

私はちょうど改正直後だったので、二段階右折について勉強して
免許をとることになったのだ。

さて、
原付の二段階右折の動きは、奇妙である。
安全のために考えられ制定されているルールなのだが、
必ずしも安全とは言い切れない。
それは、その奇妙な動きを、自動車の運転者が知っているかどうか、
ということにも一部かかっていると思う。

原付の二段階右折の動きと、二段階右折にまつわることを
書いていきたい。

原付で走っていて、怖い思いをすることが多いから。


つづく


そういえば、あぶらだこの「五百段階右折」も1989年の「亀盤」の中の一曲だ。
二段階右折が鬱陶しく感じられた時期なんだろうな。
私は今も二段階右折するたびに胸のうちで
♪夜風のー五百段階右折ぇーツ!♪
と歌うのだ。
https://www.youtube.com/watch?v=pkqdBQZwB5E

コメント    この記事についてブログを書く
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする
« ちょい寝坊は二文くらいは徳 | トップ | the 禁句s あんたに言われた... »

コメントを投稿

のりもの」カテゴリの最新記事