[内容と関係無いけどあらすじ] ますむらひろしの展覧会を見るために、
静岡県は三島まで出かけた。
他にも観光せねば。と
柿田川湧水群へ。
富士山の雪解け水が、古富士の水の浸みない層の上、
スカスカの層を通って、山麓で湧き上がる。
水底の砂をまき上げる様子は生き物のようだ。
水は澄みきっており、水中には固有種であるミシマバイカモ(三島梅花藻)が
ちまちまと白い花を咲かせている。
トンボが飛び去る。これも固有のアオハダトンボだったろうか。
飽かず眺めていると、「ご興味のある方はお聞きください」
と、そこで小さな卓を出してみやげものを売っていたオジさんが話し始めた。
驚いたことに、ここは工場の排水が流され、ゴミ捨て場になっていたそうだ。
1970年代に柿田川自然保護の会が始まり、工場の移転を望んだが、
まだ時代は高度経済成長盛んな頃であった。
後に二つの工場が移転し、土地の借り上げ・買い上げが進み、
ボランティアによる清掃や外来種の除去が行われて、
今日のような美しい景観となる。
オジさんは力強く語る。
「人間が汚したものですから、人間がきれいにしていくんです。」
しかし、完全にはできない。
そもそも水が湧くのは、深く、スカスカの層があるからだ。
そこに、廃棄物が沈み込んでいる。
これは危険で、除去しきれない。
工場の遺構もある。
排水溝だったところにも今は湧き水が流れ、
子どもたちが尻まで濡らして遊んでいる。
冷たい水に、大人は長く入っていられない。
大量の水が絶え間なく湧き、水底の砂を躍らせている様子が見られるのも、
以前の工場のための井戸なのだそうだ。
川の流れの中にも、ブロックで溝が作ってあるのが見えたり、
水の中にふと古い配管の一部が遺っていたりする。
深大寺の、神代植物園の水生植物園も、以前は荒地で粗大ゴミだらけだった。
今も、半分埋もれたバイクなどが遺っている。
ふと、地元のそんな様子を思い出す。
水底から水が湧いている所を、湧き間(わきま)と呼ぶ。
写真の二つの湧き間で躍る砂の色が異なる。
右の白いのは、廃棄された石炭の燃えガラの残りだそうだ。
左の黒いのが、溶岩そのものの色だ。
当事者に聞いてみて初めてわかることが多かった。
「ここは観光地ではなく、"環境"地と思ってください。」と
オジさんは語っていた。
静岡県は三島まで出かけた。
他にも観光せねば。と
柿田川湧水群へ。
富士山の雪解け水が、古富士の水の浸みない層の上、
スカスカの層を通って、山麓で湧き上がる。
水底の砂をまき上げる様子は生き物のようだ。
水は澄みきっており、水中には固有種であるミシマバイカモ(三島梅花藻)が
ちまちまと白い花を咲かせている。
トンボが飛び去る。これも固有のアオハダトンボだったろうか。
飽かず眺めていると、「ご興味のある方はお聞きください」
と、そこで小さな卓を出してみやげものを売っていたオジさんが話し始めた。
驚いたことに、ここは工場の排水が流され、ゴミ捨て場になっていたそうだ。
1970年代に柿田川自然保護の会が始まり、工場の移転を望んだが、
まだ時代は高度経済成長盛んな頃であった。
後に二つの工場が移転し、土地の借り上げ・買い上げが進み、
ボランティアによる清掃や外来種の除去が行われて、
今日のような美しい景観となる。
オジさんは力強く語る。
「人間が汚したものですから、人間がきれいにしていくんです。」
しかし、完全にはできない。
そもそも水が湧くのは、深く、スカスカの層があるからだ。
そこに、廃棄物が沈み込んでいる。
これは危険で、除去しきれない。
工場の遺構もある。
排水溝だったところにも今は湧き水が流れ、
子どもたちが尻まで濡らして遊んでいる。
冷たい水に、大人は長く入っていられない。
大量の水が絶え間なく湧き、水底の砂を躍らせている様子が見られるのも、
以前の工場のための井戸なのだそうだ。
川の流れの中にも、ブロックで溝が作ってあるのが見えたり、
水の中にふと古い配管の一部が遺っていたりする。
深大寺の、神代植物園の水生植物園も、以前は荒地で粗大ゴミだらけだった。
今も、半分埋もれたバイクなどが遺っている。
ふと、地元のそんな様子を思い出す。
水底から水が湧いている所を、湧き間(わきま)と呼ぶ。
写真の二つの湧き間で躍る砂の色が異なる。
右の白いのは、廃棄された石炭の燃えガラの残りだそうだ。
左の黒いのが、溶岩そのものの色だ。
当事者に聞いてみて初めてわかることが多かった。
「ここは観光地ではなく、"環境"地と思ってください。」と
オジさんは語っていた。
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