犬小屋:す~さんの無祿(ブログ)

ゲゲゲの調布発信
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櫻の樹の下には

2022年07月19日 | うつろい
蒸し暑い。
暑さを忘れるには、怖い話が一番。
でも心霊系は嫌いだよ。



昨冬、玄関前の敷石を並べ直し、
春にはコンクリートの平板を並べ、
その上には透明ポリカーボネート波板の屋根も作った。

玄関前がとても整った。
ちょっと作業をするのにもスペースができた。



そこに、バケツをいくつか置きっぱなしにしている。
濃緑色のもの、青のもの、黄色のもの、水色のもの。
適当に雨水が溜まる。
ボウフラが湧いているのを確認したら、水をぶちまける。
産ませて流す。という蚊対策をしている。

その水が、妙に赤い。
なんなのじゃ。



一週間ほど前から、玄関前に、パラパラと粒が落ちている。
大きな大島桜が一本生えているので、
その葉に毛虫が付いたのだろう。
糞が落ちているのだ。

そうか。
雨水に糞が溶けて、水が赤く染まっているのか。
桜の葉は緑色だけれど、桜の持つ赤い色素が含まれているのだろう。

毛虫の糞で水が赤く染まる。
美しい話だ。と言いたいけれど、やっぱり抵抗が有る。



まあ、桜に付く毛虫は、毒も無く、安全だ。
糸で垂れ下がってきてちょっと不快だったりもするけれど。

と思った。
直後、違うと思った。
その毛虫は、5月だ。
今はもう7月だ。
別の虫だ。
何だ?



種を蒔こうと、鉢に土を取る。
玄関前の地面をスコップで掬おうとすると、
毛虫が落ちている。
イラガの幼虫だ。

なんでこんなところにイラガの幼虫が?

イラガの幼虫は、ブルーベリーに付きやすい。
我が庭にもブルーベリーが有って、
ヒロヘリアオイラガが付いたことが有る。

また、去年の夏はチャンチンや柿でヒロヘリアオイラガがひどく殖えた。
枝ごと切って、ぶっつぶしたものだ。

今ここに落ちているのは、なんかちょっときれいなヒロヘリアオイラガの幼虫ではない。
棘がちょっと黒いし、体全体がなんだか黒ずんでいる。
ヒメクロイラガだろうか。
体長は15㎜足らずと小さい。

あっ。バケツの水の中にも一匹浮かんでいる。

昨夜の激しい雨で、枝から落ちたのか。
つまり、桜の葉に付いた毛虫はこのイラガの幼虫だったのか!



イラガの幼虫の棘はスゴイ。
毛ではない。棘だ。
線香花火のバチバチみたいな形をしている。

私はまだ触ってしまったことは無いが、
ものすごい痛さだと聞く。
電撃が走るようだと言う。

友人Mに聞いたら「うーん、そうね、10分20分くらい痛かったっけな」と言う。
友人Aちゃんのお父さんは、ブルーベリー狩に行くたびに刺されてくると言う。
この人らは、お強くてらっしゃるのだろう。

友人MMは、手の甲を刺されて、ミミズ腫れのようになって爛れていた。
アレルギーが強く出る体質だと、ひどい目に遭うようだ。
私は注意したほうが良いだろう。



そんなもんが、玄関の頭上にいる。

糞の落ちる音が「パラ、パラ」と聞こえる。
数日前よりも、確実に糞のサイズが大きくなっている。落ちる音も大きくなっている。

春に完成した透明ポリカーボネート波板の屋根の上に、
糞がたくさん落ちて、汚いことになっている。クソッ



桜の枝ごと切って退治するのもたいへんだ。
久しぶりに、殺虫剤に頼ることにした。
屋根の上に登って、そこからスプレーする。

スプレーの力がなかなか強い。
自分にかからないよう、風上からスプレーする。
3メートル以上、薬液が飛ぶのが見える。
商品ボトル側面には5メートルと書いてあるから、
一滴くらいはそんくらい飛んでいるのかもしれない。

葉が喰われているところに向けてスプレーする。
よーく見ると、いる。
つい数日前に地面に落ちていたものより、ずっと大きく育っている。



数時間後、見てみると、地面に5匹ほど落ちている。
ポリカ屋根の上にも数匹落ちているのが透けて見える。
地面のものは、糞と一緒に掃き集める。

さらに数時間後、見てみると、
地面と屋根にまた数匹落ちている。
新たな糞は落ちていないように見える。よし。



今年ここで育って羽化したら、来年あるいはもしかするとこの秋にまたやって来るだろう。
イラガのホームになりたくない。
界隈のイラガを増やして、近所に多いブルーベリー農家に迷惑をかけたくもない。

明日は柿の木をチェックしよう。
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