蒸し暑い。
暑さを忘れるには、怖い話が一番。
でも心霊系は嫌いだよ。
※
昨冬、玄関前の敷石を並べ直し、
春にはコンクリートの平板を並べ、
その上には透明ポリカーボネート波板の屋根も作った。
玄関前がとても整った。
ちょっと作業をするのにもスペースができた。
※
そこに、バケツをいくつか置きっぱなしにしている。
濃緑色のもの、青のもの、黄色のもの、水色のもの。
適当に雨水が溜まる。
ボウフラが湧いているのを確認したら、水をぶちまける。
産ませて流す。という蚊対策をしている。
その水が、妙に赤い。
なんなのじゃ。
※
一週間ほど前から、玄関前に、パラパラと粒が落ちている。
大きな大島桜が一本生えているので、
その葉に毛虫が付いたのだろう。
糞が落ちているのだ。
そうか。
雨水に糞が溶けて、水が赤く染まっているのか。
桜の葉は緑色だけれど、桜の持つ赤い色素が含まれているのだろう。
毛虫の糞で水が赤く染まる。
美しい話だ。と言いたいけれど、やっぱり抵抗が有る。
※
まあ、桜に付く毛虫は、毒も無く、安全だ。
糸で垂れ下がってきてちょっと不快だったりもするけれど。
と思った。
直後、違うと思った。
その毛虫は、5月だ。
今はもう7月だ。
別の虫だ。
何だ?
※
種を蒔こうと、鉢に土を取る。
玄関前の地面をスコップで掬おうとすると、
毛虫が落ちている。
イラガの幼虫だ。
なんでこんなところにイラガの幼虫が?
イラガの幼虫は、ブルーベリーに付きやすい。
我が庭にもブルーベリーが有って、
ヒロヘリアオイラガが付いたことが有る。
また、去年の夏はチャンチンや柿でヒロヘリアオイラガがひどく殖えた。
枝ごと切って、ぶっつぶしたものだ。
今ここに落ちているのは、なんかちょっときれいなヒロヘリアオイラガの幼虫ではない。
棘がちょっと黒いし、体全体がなんだか黒ずんでいる。
ヒメクロイラガだろうか。
体長は15㎜足らずと小さい。
あっ。バケツの水の中にも一匹浮かんでいる。
昨夜の激しい雨で、枝から落ちたのか。
つまり、桜の葉に付いた毛虫はこのイラガの幼虫だったのか!
※
イラガの幼虫の棘はスゴイ。
毛ではない。棘だ。
線香花火のバチバチみたいな形をしている。
私はまだ触ってしまったことは無いが、
ものすごい痛さだと聞く。
電撃が走るようだと言う。
友人Mに聞いたら「うーん、そうね、10分20分くらい痛かったっけな」と言う。
友人Aちゃんのお父さんは、ブルーベリー狩に行くたびに刺されてくると言う。
この人らは、お強くてらっしゃるのだろう。
友人MMは、手の甲を刺されて、ミミズ腫れのようになって爛れていた。
アレルギーが強く出る体質だと、ひどい目に遭うようだ。
私は注意したほうが良いだろう。
※
そんなもんが、玄関の頭上にいる。
糞の落ちる音が「パラ、パラ」と聞こえる。
数日前よりも、確実に糞のサイズが大きくなっている。落ちる音も大きくなっている。
春に完成した透明ポリカーボネート波板の屋根の上に、
糞がたくさん落ちて、汚いことになっている。クソッ
※
桜の枝ごと切って退治するのもたいへんだ。
久しぶりに、殺虫剤に頼ることにした。
屋根の上に登って、そこからスプレーする。
スプレーの力がなかなか強い。
自分にかからないよう、風上からスプレーする。
3メートル以上、薬液が飛ぶのが見える。
商品ボトル側面には5メートルと書いてあるから、
一滴くらいはそんくらい飛んでいるのかもしれない。
葉が喰われているところに向けてスプレーする。
よーく見ると、いる。
つい数日前に地面に落ちていたものより、ずっと大きく育っている。
※
数時間後、見てみると、地面に5匹ほど落ちている。
ポリカ屋根の上にも数匹落ちているのが透けて見える。
地面のものは、糞と一緒に掃き集める。
さらに数時間後、見てみると、
地面と屋根にまた数匹落ちている。
新たな糞は落ちていないように見える。よし。
※
今年ここで育って羽化したら、来年あるいはもしかするとこの秋にまたやって来るだろう。
イラガのホームになりたくない。
界隈のイラガを増やして、近所に多いブルーベリー農家に迷惑をかけたくもない。
明日は柿の木をチェックしよう。
暑さを忘れるには、怖い話が一番。
でも心霊系は嫌いだよ。
※
昨冬、玄関前の敷石を並べ直し、
春にはコンクリートの平板を並べ、
その上には透明ポリカーボネート波板の屋根も作った。
玄関前がとても整った。
ちょっと作業をするのにもスペースができた。
※
そこに、バケツをいくつか置きっぱなしにしている。
濃緑色のもの、青のもの、黄色のもの、水色のもの。
適当に雨水が溜まる。
ボウフラが湧いているのを確認したら、水をぶちまける。
産ませて流す。という蚊対策をしている。
その水が、妙に赤い。
なんなのじゃ。
※
一週間ほど前から、玄関前に、パラパラと粒が落ちている。
大きな大島桜が一本生えているので、
その葉に毛虫が付いたのだろう。
糞が落ちているのだ。
そうか。
雨水に糞が溶けて、水が赤く染まっているのか。
桜の葉は緑色だけれど、桜の持つ赤い色素が含まれているのだろう。
毛虫の糞で水が赤く染まる。
美しい話だ。と言いたいけれど、やっぱり抵抗が有る。
※
まあ、桜に付く毛虫は、毒も無く、安全だ。
糸で垂れ下がってきてちょっと不快だったりもするけれど。
と思った。
直後、違うと思った。
その毛虫は、5月だ。
今はもう7月だ。
別の虫だ。
何だ?
※
種を蒔こうと、鉢に土を取る。
玄関前の地面をスコップで掬おうとすると、
毛虫が落ちている。
イラガの幼虫だ。
なんでこんなところにイラガの幼虫が?
イラガの幼虫は、ブルーベリーに付きやすい。
我が庭にもブルーベリーが有って、
ヒロヘリアオイラガが付いたことが有る。
また、去年の夏はチャンチンや柿でヒロヘリアオイラガがひどく殖えた。
枝ごと切って、ぶっつぶしたものだ。
今ここに落ちているのは、なんかちょっときれいなヒロヘリアオイラガの幼虫ではない。
棘がちょっと黒いし、体全体がなんだか黒ずんでいる。
ヒメクロイラガだろうか。
体長は15㎜足らずと小さい。
あっ。バケツの水の中にも一匹浮かんでいる。
昨夜の激しい雨で、枝から落ちたのか。
つまり、桜の葉に付いた毛虫はこのイラガの幼虫だったのか!
※
イラガの幼虫の棘はスゴイ。
毛ではない。棘だ。
線香花火のバチバチみたいな形をしている。
私はまだ触ってしまったことは無いが、
ものすごい痛さだと聞く。
電撃が走るようだと言う。
友人Mに聞いたら「うーん、そうね、10分20分くらい痛かったっけな」と言う。
友人Aちゃんのお父さんは、ブルーベリー狩に行くたびに刺されてくると言う。
この人らは、お強くてらっしゃるのだろう。
友人MMは、手の甲を刺されて、ミミズ腫れのようになって爛れていた。
アレルギーが強く出る体質だと、ひどい目に遭うようだ。
私は注意したほうが良いだろう。
※
そんなもんが、玄関の頭上にいる。
糞の落ちる音が「パラ、パラ」と聞こえる。
数日前よりも、確実に糞のサイズが大きくなっている。落ちる音も大きくなっている。
春に完成した透明ポリカーボネート波板の屋根の上に、
糞がたくさん落ちて、汚いことになっている。クソッ
※
桜の枝ごと切って退治するのもたいへんだ。
久しぶりに、殺虫剤に頼ることにした。
屋根の上に登って、そこからスプレーする。
スプレーの力がなかなか強い。
自分にかからないよう、風上からスプレーする。
3メートル以上、薬液が飛ぶのが見える。
商品ボトル側面には5メートルと書いてあるから、
一滴くらいはそんくらい飛んでいるのかもしれない。
葉が喰われているところに向けてスプレーする。
よーく見ると、いる。
つい数日前に地面に落ちていたものより、ずっと大きく育っている。
※
数時間後、見てみると、地面に5匹ほど落ちている。
ポリカ屋根の上にも数匹落ちているのが透けて見える。
地面のものは、糞と一緒に掃き集める。
さらに数時間後、見てみると、
地面と屋根にまた数匹落ちている。
新たな糞は落ちていないように見える。よし。
※
今年ここで育って羽化したら、来年あるいはもしかするとこの秋にまたやって来るだろう。
イラガのホームになりたくない。
界隈のイラガを増やして、近所に多いブルーベリー農家に迷惑をかけたくもない。
明日は柿の木をチェックしよう。