犬小屋:す~さんの無祿(ブログ)

ゲゲゲの調布発信
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湿邪乾邪

2023年05月19日 | うつろい
春は埃がひどかった。
黄砂しかり。

北向きの台所の壁は、明るいベージュ色のタイルだ。
そうだよ。
明るいベージュだよ。

ちょっと拭いてみると、思っているよりも「明るい」のだと思い知らされた。
あーあ。埃が溜まっていたのだ。
うそみたいに汚れていたのだ。

拭いたら、ツヤが良くなり、映り込みがハッキリして、色はぐっと明るくなった。
やれやれ。
春の埃で暗い部屋になっていたのかい。

老母と同居の頃には、毎日ものすごく汚れるので、一日中掃除に追われていた。
そういう時のほうが、きれいだったりもする。
いやそんなこと無いな。
やっぱり汚れの勢いのほうが勝っていた。
家の中のにおいが以前と違う。

食べこぼしが多かった。
拭き掃除が多かった。
なんとなく湿り気が抜けない。

というところで、
夜、室内にナメクジが這っていることがよく有った。
旨そうな食べこぼしが有るから、台所にナメクジが入って来るのだ。

今は全く見ることが無くなった。わーいわーい

なのだが、
なんとなく習慣で、窓際の隅っこに塩を盛ってある。

以前、ナメクジがやたらに入って来ていた頃、
その通り道をつきとめて、塩を盛った。

ああ、思い出すのもイヤだが、書いていると段々思い出す。

通り道をつきとめるのは、簡単である。
這った跡には、キラキラと粘液が乾いて遺っているからだ。
うひー

出窓の隅っこのタイルの上に、塩を盛る。
そうしながら、
盛り塩と言うと、邪な霊などを避けるためにと言われているけれど、
湿り気や害虫を入れないための、日本の気候風土に合った生活の知恵なんじゃないか、
と思った。

そして更に、
邪気を吸った盛り塩が真っ黒になっている、
という話も聞く。

いやいや、我が家の盛り塩も真っ黒になっていたけど、
これは湿気を吸った塩が埃も吸った結果だろ、
と思う。

そして、湿気や埃やナメクジなどが
まさに邪気なんだ。
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